最新10月11日公開分ビルボードジャパンソングチャート(集計期間:10月2~8日)では、Ado「唱」が3連覇を達成しています。
【ビルボード】Ado「唱」が総合ソング3連覇、JUNG KOOKの新曲が初のトップ10入り&YOASOBI「勇者」が2位に急上昇<10/11訂正> https://t.co/P1cS0OKXsW
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2023年10月11日
Ado「唱」は初登場以降ポイントが4,926→7,909→10,489→11,567→12,367と上がり続け、ポイント前週比は160.6%→132.6%→110.3%→106.9%と推移しピークはまだ先といえる状況です。そしてストリーミング指標の基となる再生回数が前週の13,438,742回から当週は14,258,058回に伸びていること(前週比106.1%を記録)に注目です。
日本における10月8日付Spotifyデイリーチャート。
— Kei (ブログ【イマオト】/ラジオ/ポッドキャスター) (@Kei_radio) 2023年10月9日
50位以内の再生回数は日曜ながら3連休中日ゆえか、前日よりほとんどの曲がダウン。#Ado「#唱」が5日連続で首位。再生回数前日比94.3%、363,716回再生を記録しています。 https://t.co/4EfhIMbMwf
上記ポストはストリーミング指標のデータ提供元のひとつでデイリー200位までの再生回数が可視化されるSpotifyでの、今回のチャート集計期間最終日における状況。3連休の中日ゆえ再生回数が全体的に下がる傾向の中、Ado「唱」は伸びているのです。Spotifyはストリーミング再生回数全体のおよそ2割を占め、他サービスも同様の傾向をなぞるものと考えられます。
Ado「唱」はストリーミングのみならず動画再生指標でも首位に立っていますが、それら接触指標群に大きな影響を与える踊ってみた等に代表されるUGC(ユーザー生成コンテンツ)、またTikTokのチャートでも強い状況です。UGC人気を示すTop User Generated Songsでは当週初の首位となり、そしてTikTok Weekly Top 20では2→1→4→3位と高位置を推移しています。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのハロウィンイベント【ハロウィーン・ホラー・ナイト】とコラボレーションした楽曲で、11月5日まで開催される当イベントのダンスショー【ゾンビ・デ・ダンス】のテーマソングに使用されている。TikTokでは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの公式アカウントにも投稿されている、オフィシャルのダンスが人気。「#USJ唱ダンスチャレンジ」というハッシュタグをつけたダンスチャレンジや、パーク内でのショーの様子も多く投稿されている。
【TikTok Weekly Top 20】マルシィ「ラブソング」が初登場で首位獲得、ハロウィン本番に向けてAdo「唱」も上昇か https://t.co/WfrEo6vwxA
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2023年10月11日
「唱」のソングチャートにおけるカラオケ指標は66→48位と上昇。この点からも、弊ブログでの表現を用いるならば”活用”が強い状況です。UGC、TikTokそしてカラオケでの活用がとりわけ接触指標群へ波及し、「唱」のヒット規模を押し上げているといえます。以前も指摘したように、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのイベント終了までポイントが伸び続ける可能性は十分です。
2023年度のビルボードジャパン各種チャートが52週で構成されるならば当週は45週目となりますが、そのうちフィジカルシングル未リリース(に伴う同指標未加算)曲の首位獲得週数は23となり過半数に達しました。フィジカルセールス指標は大きな効果をもたらすものの接触指標群が安定して強くなければ総合首位をキープできにくいこと、そして「唱」や「アイドル」での活用人気に伴う波及効果の大きさが、表から解るはずです。