2020年1月にスタートした【私的トップ10ソングス+α】企画、今回は2025年11月分です。前の月にリリースされた曲を中心に選出しています。ミュージックビデオ等動画がない曲も含め、エントリーの最後に掲載したSpotifyプレイリストでチェックしてください。
これまでの私的トップ10ソングス等についてはこちら。Spotifyを利用し、最新曲のみで構成されるプレイリスト(New Music Wednesday、New Music Friday Japan、New Music FridayおよびMonday Spin)を毎週チェックしています。
なお、"私的トップ10ソングス"とあるように、月イチで紹介するこのエントリーは完全な私見に基づくベストソング選出企画となります。音楽チャート等紹介の際、個人的な作品への思い入れを乗せないよう心掛けています。
10位 Kanako Yamamoto「With You」
今回のトップ10は、フォーキーでオーガニックなサウンドと、ボーカルとのアンサンブルが美しい作品(いずれも女性歌手による曲)を3つ選出。そのひとつがこの「With You」。秋が短くなったとはいえその秋の夜長にふさわしい、寂しい気持ちに寄り添ってくれるような作品。なおKanako Yamanotoさんは中国の伝統楽器である古筝を機に、ギターに目覚めたとのこと。
9位 Fukumoto Nao「ご自由に」
沖縄を拠点とするシンガーソングライターの新曲。ファルセット主体ながら声が力強く、生音主体のミニマムなR&Bと心地よく絡み合います。サビ前のメロディとサビとのそれでメロディの起伏が大きく異なるものの、だからこそサビでの”ご自由に”のフレーズがより説得力を帯びています。
8位 Vaundy「軌跡」
『世界遺産』(TBS)のテーマソングとして書き下ろされたナンバーは、Vaundyさん自身がオーケストレラアレンジを担当した作品。完全なインストゥルメンタル(ボーカルレス)に驚きつつ、世界遺産の持つ美しさや、そのひとつひとつが有する歴史の背景等を聴く者に想像させ、世界遺産を旅した(もしくは旅したくなる)気持ちにさせてくれる一曲。
7位 エルミーン「By Now」
日本人も馴染みやすいような美しいメロディを奏でるR&B歌手の新曲。特にサビ部分でのストリーミング(的なサウンド)の挿入はJ-POP的ともいえそう。聴いた瞬間に、モーケンステフ「He's Mine」(もっといえば同曲がサンプリングしたH-タウン「Knockin' Da Boots」)を想起。美しい作品の連鎖に嬉しくなります。
6位 フォー・オブ・スペーズ「Monster」
フィリピン初のファンクバンドによる久々のアルバムから。ファンクながらもボーカルの軽さを感じたものの、むしろそれが聴きやすさ(馴染みやすさ)につながるかもしれません。イントロ等におけるギターフレーズのリフレインがクセになる作品。
5位 ドニー・マクラーキン「Better Afterwhile - Live」
ゴスペル界の大御所による、10月中旬リリースの最新曲。1番→2番→大サビ→最後のフレーズの転調しながらのリフレイン…いわばゴスペル定番の展開ながら、ハーモニーの美しさ等が聴く者の心を軽くさせてくれる、ドニーの真骨頂のような作品に。
4位 サラ・バレリス feat. ブランディ・カーライル「Salt Then Sour Then Sweet」
「Love Song」で知られるサラ・バレリスと、エルトン・ジョンとの共演作でグラミー賞にノミネートされたばかりのブランディ・カーライルの共演と聞き、強い安心感を抱いた次第。ふたりの女性歌手による柔らかな、そして温かみのあるハーモニーが染み入ります。
3位 ジョセフ・ソロモン「Meet The Sun」
歌声はテンダーなタンク、アレンジはハートフルなディアンジェロ、といったところでしょうか。ディアンジェロは先日亡くなりましたが、彼のサウンドが多くの歌手に引き継がれていることを実感します。
2位 KIRINJI「素敵な夜」
先月サブスク解禁したばかりのV6に提供した作品を、KIRINJIがセルフカバー。とはいえ歌詞は一部異なっており、その変更に伴い”大人な”空気が深まっています。曲の展開は兄弟時代(キリンジ名義)における「癇癪と色気」を思わせ、堀込高樹さんの紡ぐ言葉の巧さをあらためて実感するばかりです。
1位 優河「あわい」
アルバム『Love Deluxe』以来となる久々の新曲(客演参加除く)は、前作の流れを踏襲したバラード。穏やかで優しい歌声とアレンジが見事にマッチ。バンドサウンドとストリーミングのアンサンブル、さらにはアレンジにおける両者の奥行きがあまりにも心地よく、岡田拓郎さんのプロデュース力に納得です。
以下、次点として10曲。
・さとう。「決別」
・YAMORI「パシフィスト」
・Yo-Sea「Won't ever」
・れん & TAKU INOUE「Last Parade」
・シャーロット・デ・ウィット「Hymn」
・ファイヴ・セカンズ・オブ・サマー「Start Over」
・キアナ・レデ「Jury」
・ノア・デイヴィス「Never Again」
・ロザリア & ドギー・F「Porcelana」
・ワーレイ with レオン・トーマス「Watching Us」
シャーロット・デ・ウィットによる”讃美歌”なるタイトルの、ダンスミュージックとの相性の良さたるや。讃美歌の持つ許容度(心の広さ)を感じます。よくよく考えれば週末クラブに浸り、そのまま日曜礼拝に行く方もいるかもしれない…そんなことを想起した次第です。
Spotifyのプレイリストはこちら。
今月も素晴らしい音楽に出逢えることを願っています。