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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

K-POP女性ダンスボーカルグループ、第4世代の人気はチャートでも証明…NewJeansの動向は要注目

最新3月8日公開分のビルボードジャパンソングチャートでは、NewJeans「OMG」が8位、「Ditto」が9位に入り、2曲をトップ10に送り込んでいます。当週はフィジカルセールスに強い作品がなくロングヒット曲が再浮上する傾向にありますが、それでも2曲同時トップ10入りは特筆すべきことです。

「OMG」は1月11日公開分で7位に初登場して以来となるトップ10返り咲き。その1月11日公開分では「Ditto」は13位だったため、今回初めて2曲同時にトップ10入りを果たしたことになります。

 

最新チャートにおけるNewJeans人気は、イベント出演やメディアでの採り上げが影響していると言えます。

NewJeansは先週、『第36回マイナビ東京ガールズコレクション2023 SPRING/SUMMER』に出演し「Hype Boy」「OMG」および「Ditto」をパフォーマンス。その模様はスポーツ紙でも報じられています。

またビルボードジャパンソングチャートの集計期間最終日となる日曜には『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日)で第4世代の要注目歌手として紹介されました。番組の影響は放送翌日の3月6日からを集計期間とする3月15日公開分各種チャートにも及ぶことでしょう。

 

その『関ジャム 完全燃SHOW』で、K-POP女性ダンスボーカルグループの第4世代として紹介されたIVEやLE SSERAFIMには音楽チャート上でも特徴があります。それは米ビルボードによるグローバルチャートにおいて接触指標が好調となりロングヒットとなっていること、そして日本においてもこれまでにないチャートアクションとなっていることです。

グローバルチャートについては下記エントリーで紹介。これまで一部作品を除いて接触指標のキープに至れず、複合指標から成るこのチャートで強くなかったK-POPのチャートアクションを第4世代の女性ダンスボーカルグループが塗り替えていると言えます。

そして日本の状況については、ビルボードジャパンのトップアーティストチャート(Artist 100)を用いて下記エントリーで紹介しています。トップアーティストチャートはソングチャートおよびアルバムチャートを合算したものです。

韓国/世界向け作品をリリースしたタイミングでビルボードジャパンのトップアーティストチャートでも上昇し、その後はなだらかに下降するも次の作品で再度上昇、そしてリリースの度に一段高い位置に到達するというのが特徴です。最新3月8日公開分までのトップアーティストチャート推移(CHART insight)は下記をご参照ください。

ビルボードジャパンのトップアーティストチャートではNewJeansもIVEやLE SSERAFIMと似た動向を辿り、ストリーミング(CHART insightでは青で表示)や動画再生(赤)が強いことは共通していますが、総合順位(黒)は今年に入り維持しています。特筆すべきはダウンロード(紫)やラジオ(緑)がキープしていることであり、前者では広く一般への認知が拡がっている、後者では業界内で注目を集めている結果と言えるかもしれません。

関ジャム 完全燃SHOW』で採り上げられたこともさることながら、先週末のイベント出演で若年層にリーチしたのみならずスポーツ紙を介してより広い世代にその名が浸透したこともNewJeansの日本での人気拡大に寄与し、トップアーティストチャートの順位上昇に影響するかもしれません。今後の動向に注目です。

 

CHART insightについては下記ツイート内リンク先から確認が可能です。

(このブログにビルボードジャパンのリンクを貼っても反映されない状況が続いています。原因は不明ゆえ、リンクを掲載したツイートを貼付して対応しています。)

 

最後に。NewJeansは最新3月11日付の米ビルボードによるグローバルチャートでも好調に推移しています。下記ニュースは日本でも流れており、この結果もプラスに作用することでしょう。

ビルボード・グローバル200」ではガールズグループのNewJeans(ニュージーンズ)が1月にリリースしたシングルのタイトル曲「OMG」が19位、同シングルの収録曲「Ditto」が28位、デビューミニアルバム「New Jeans」に収録された「Hype boy」が81位に入った。