オリコンは先週、米津玄師「IRIS OUT」のカラオケに関する記録を記事化しています。
米津玄師「IRIS OUT」、カラオケ1位 2025年度リリース楽曲初の1位獲得【オリコンランキング】(写真 全2枚)https://t.co/V43efBL3by
— オリコンニュース (@oricon) 2025年10月16日
#米津玄師 #オリコン #チェンソーマン @CHAINSAWMAN_PR @hachi_08 @reissuerecords
オリコンにおける2025年度の週間カラオケランキングにて、この年度にリリースされた作品として初めて「IRIS OUT」が制しています。実はこの記録、ビルボードジャパンソングチャートのカラオケ指標でも同様です。




上記は2025年度(2024年11月25日以降)のビルボードジャパンソングチャート、カラオケ指標における週間上位20曲の推移を示す表。ビルボードジャパンにおける今年度はオリコンより2週早くスタートしていますが、DAMおよびJOYSOUNDのデータに基づくこの指標ではVaundy「怪獣の花唄」、back number「クリスマスソング」そしてMrs. GREEN APPLE「ライラック」に続き、米津玄師「IRIS OUT」が4曲目の首位獲得となります。
米津玄師「IRIS OUT」ではDAM、JOYSOUNDの双方にてキャンペーンを展開。楽曲自体の圧倒的な勢いとキャンペーンとが相まって、独特の性質を持つカラオケチャートで今年度リリース曲として初制覇に至ったと捉えています。
またカラオケについては、開催中のキャンペーンも影響したと捉えていいでしょう。
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— REISSUE RECORDS (@reissuerecords) 2025年10月9日
米津玄師「IRIS OUT」
カラオケキャンペーン
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劇場版『チェンソーマン レゼ篇』主題歌
「IRIS OUT」カラオケ歌唱キャンペーン中!
プレゼント応募は 10月31日まで
ぜひチャレンジしてください🎤
DAM https://t.co/W7IafE23JB
JOYSOUND… pic.twitter.com/7h60i3SogH
キャンペーン効果はあるにせよ、元来カラオケ指標は『ヒット曲でも上位に進出することが難しく、またリリースから間もなくトップ10入りすることもほぼない』のが特徴。『』内はビルボードジャパンで米津玄師「IRIS OUT」が3連覇…接触のみならず”活用”も人気を支えていることについて(10月9日付)にて記したものですが、そのエントリーでは「IRIS OUT」のカラオケ指標における顕著な伸びについて紹介しています。
さて、今回のオリコンの記事は”巧い”というのが率直な感想です。オリコンの記事はYahoo! JAPANでも転載されるのですが、そのYahoo! JAPANで”オリコン週間カラオケランキング”と検索すると、毎週記事化されているわけではないということが解ります。

(10月19日5時07分現在における「オリコン週間カラオケランキング」の検索結果 - Yahoo!ニュースより。)
この点から、米津玄師「IRIS OUT」の記録について様々な角度から光を当てる、記事化することで楽曲の勢いを示す、そしてそれらにより自身(および自身のランキング)の注目度や信頼度を高めんとするオリコンの巧さを感じます。さらには今回の記事が各種ランキング記事同様に午前4時の発信となっていることで、4時にチェックしようという動機付けにも成ることでしょう。
【ビルボード】米津玄師「IRIS OUT」がHot100で4週連続の首位、BE:FIRST「Stare In Wonder」は3位に初登場 https://t.co/CYFImz4V6j
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2025年10月15日
他方、ビルボードジャパンによる最新10月15日公開分のソングチャートは記事が夕方に発信されること自体は通常ながら、今回はその発信が通常より1時間程度遅れています。これは当週における遅延の発生(Xによる案内はこちら)もさることながら、同日に過去分のチャート訂正が行われたことも影響していると思われます。後者についてはビルボードジャパンに問い合わせしましたが、納得できる回答は得られませんでした。
ビルボードジャパンの昨日の問題に関して、返信をいただきました。修正は完了しているとのことですが、訂正時にアナウンスされるかについての回答はありませんでした。 https://t.co/8yrNoaPjUN
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ『imaoto on the Radio』) (@Kei_radio) 2025年10月16日
質問した内容にきちんと応えてくださらなかったことを、強く残念に思います。そしてこのような訂正は少なくとも今年度二度目ゆえ、尚の事です。
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ『imaoto on the Radio』) (@Kei_radio) 2025年10月16日
一度目の問題を再掲した本日付noteのリンクを再掲し、@Billboard_JAPANの改善を願います。https://t.co/5HxuaBlyr1
チャートの”魅せ方”のみならず、発表時間の徹底、そして訂正の有無やその訂正におけるアナウンスの有無が、チャートの信頼度に大きく関わると考えます。その点において、最新チャートではオリコンとビルボードジャパンとの差がはっきり示されたのではないでしょうか。