イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

【マイベスト】2022年2月の私的トップ10ソングス、選びました

2020年1月にスタートした【私的トップ10ソングス+α】企画、今回は2022年2月分です。前の月にリリースされた曲を中心に、しかしその縛りは出来る限り緩くした上で選んでみました。ミュージックビデオ等動画がない曲は巻末のプレイリスト(Spotify)でチェックしてみてください。

過去の私的トップ10ソングス等についてはこちらに。現在はSpotifyを利用しており、New Music WednesdayNew Music Friday JapanNew Music FridayおよびMonday Spinを毎週チェックしています。

 

 

10位 ジェイミー「Pity Party」

K-Popアクトによるスムースダンサー。Bメロまでの高揚感を高める演出から一転したサビの展開、そしてそのサビでギターやベースを際立たせることでクールさが一層際立つ仕上がり。デュア・リパ「Don't Start Now」とつなげてみたいですね。

 

 

9位 スヌープ・ドッグ feat. オクトーバー・ロンドン & ネファーティティ・アヴァニ「Coming Back」

スーパーボウルハーフタイムショーに出演したスヌープ・ドッグによる西海岸らしさ全開のミディアム。ミュージックビデオでの自然な姿共々、大人の余裕に溢れています。ちなみにこの月は、西海岸的サウンドでもう1曲選出しています。

 

 

8位 ドー「Clarity」

キャリア10年以上のゴスペル歌手、ドーによるアルバムタイトル曲。ゴスペルながらもアプローチはR&B的で、独特のファルセットも力強く癖になります。ギターを弾き語るスタイルは最近のゴスペルの流行かもしれません。

 

 

7位 Da-iCE「DOSE」

タイトな尺の中で展開が素早く切り替わるも心地よく、シンセの上モノが好いアクセントとなり、そしてサビのいい意味でJ-Popらしくない落ち着きが格好良い、彼らの貫禄すら漂う作品。実は急遽作らざるを得なくなったとのことですが、それでこのクオリティとは恐れ入るばかり。この曲については以前ブログエントリーで紹介しています。

 

 

6位 tofubeats feat. 中村佳穂「REFLECTION」

ドラムンベースを基調としたサウンドに、時折微笑むような中村佳穂さんの歌声が完璧に融合。中村佳穂さんのソロ曲「さよならクレール」も然り、高速的なBPMの曲を漂うように歌える方は稀有ではないかと。

 

 

5位 フレッド・アゲイン feat. インディア・ジョーダン「Admit It (U Don't Want 2)」

(上記はエディットバージョン。)

最初はSpotify独自の機能であるCanvasでの右手でリズムを刻んだだけのダンスにハマり、スペイシーなサウンドに切り替わった以降における曲と動画の親和性の高さにまたハマった次第。歌手として遅ればせながらはじめて意識したのですが、プロデューサーとしての実力は折り紙付き。実はこのブログエントリーのアップ日にフレッド・アゲインの特集が地元ラジオ局であるので、勉強させていただきます。

 

 

4位 Shurkn Pap「PICK UP」

ドライブ中に聴きたい曲をコンパイルしたアルバム『Call Me Mr. Drive 2』収録曲。スヌープ・ドッグからの流れで聴くと尚の事、西海岸的な心地よさを感じます。一方アルバム収録曲の「道の上はダンスフロア」における、ニュージャックスウィングの名残が残るR&Bっぽさ全開のアレンジもたまりません。1990年代前半のアメリカの音をアップデートし、見事に体現しています。

 

 

3位 keshi「TOUCH」

奥行きのあるリズムとピアノの音とを両隣に配し、真ん中に中毒性の高い低音サビと高音の歌声とを用意することで、幻想的でいながらリアルな説得力をもたらしています。ミュージックビデオの美しさも注目です。

 

 

2位 中村佳穂「Hank」

今月リリースのアルバム『NIA』からの先行曲。変幻自在の歌声は1月の私的ベストで選んだ「さよならクレール」、先程紹介した「REFLECTION」、さらにはmillennium paradeにBelle名義で参加した「U」でも確認できますが、この曲における絡まった糸をほどくような優しさもまた彼女の歌声の魅力のひとつ。ライブ会場でより映えること必至で、彼女の歌声に包まれながら赦されたいという思いに抱かれます。

 

 

1位 adieu「旅立ち」

betcover!!の柳瀬二郎さんによる提供曲で、『adieuさんの素朴で確かな芯のある歌声に胸撃ち抜かれました!!』というコメントに納得(コメントはこちらで確認できます)。おとぎ話にも思える歌詞に説得力を与える上白石萌歌さんの歌ヂカラが見事。そしてこの曲をプロデュースしたYaffleさん、このような引き出しも持っているのかと感心させられます。

 

 

以下、次点として10曲。

MIZ「芝生」

・ベイビー・テイト「What's Love」

・コールドプレイ「Day 'N' Night」

・クリスタル・メソッド & ハイパー feat. イギー・ポップ「Post Punk」

・ガンナ「Banking On Me」

・メアリー・J. ブライジ feat. アンダーソン・パーク「Here With Me」

ロバート・グラスパー feat. イェバ「Over」

・トーレン・ウェルズ feat. アーロン・コール「Fake It」

・トロ・イ・モア「The Loop」

・ヤング・グレイビー & ディロン・フランシス feat. T-ペイン「Hot Tub」

Spotify限定の模様ゆえ入れるかは迷ったのですが、コールドプレイによるキッド・カディのカバーは彼ららしさに溢れた素敵な作品ゆえ、敢えて採り上げた次第。ブルース・ホーンズビー & ザ・レインジ「The Way It Is」(もしくはその曲を用いた2パック「Changes」)を思わせるピアノのアクセントがクリス・マーティンの歌声と調和しています。

 

 

 

 

Spotifyのプレイリストはこちらに。

今月も素晴らしい音楽に出逢えることを願っています。