イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

日本の主要レコード会社を広く押さえるTHE FIRST TAKEが、ほぼ統一させていること

昨日公開のTHE FIRST TAKE、EXILE TAKAHIROさんが「Lovers Again」を披露しています。

エイベックス所属歌手は既に平井大さんやSKY-HIさん、Da-iCE等が出演していますが、LDH所属歌手の登場はまた違う驚きを持って迎えられています。

音楽ライターの松本侃士さんに対し瞬発的にこのようなリアクションをした自分ですが、あらためてヘッドフォンについて調べないとと思った次第。そこで現在までのTHE FIRST TAKEについて、ソニー製ヘッドフォン装着の有無を調べてみました。

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上記表は当初、THE FIRST TAKEがソニーミュージックの運営ではないかと考え作成したもの。この見解についてはブログで幾度となく追いかけています。

初期はソニーミュージック系列の歌手が大挙登場しながら、マカロニえんぴつ以降はインディや他のメジャーレーベルに関係なく話題性の高い歌手が出演するようになりました。最近は芸能事務所の関係でソニーミュージック系列からユニバーサルミュージックに移籍した秦基博さんが二度出演し、移籍前後の曲を披露。THE FIRST TAKEがソニーミュージック運営かどうかは未だに明らかになっていませんが、仮にそうだとすれば柔軟な対応だと感じています。

 

そして、ソニー製ヘッドフォンの装着率はやはり高いことが判明しました。実は最初期もソニー製のものが用いられていましたがカナル型(と思しき)イヤフォンであり、ロゴが目立ってはいません。THE FIRST TAKE最初の作品であるadieu「ナラタージュ」では、ソニーのロゴが小さいながらも確認することができます。

イヤフォン自体付けていないだろう歌手もいらっしゃったのですが(耳が髪に隠れるため判別が難しい)、5回目となるLiSA「紅蓮華」でソニー製ヘッドフォンが初採用。この動画がバズを起こしたことがTHE FIRST TAKEチャンネル認知度上昇のきっかけと言えるでしょう。

ここからソニー製ヘッドフォンの装着率は上昇するのですが、興味深いのは崎山蒼志さんの出演時。「五月雨」「夏至」では未装着ながら、THE HOME TAKEで押尾コータローさん、DEPAPEPEからバトンを受けた際には彼ら同様にヘッドフォンを装着。チャンネル開設時には弾き語り歌手の未装着率が高かったものの、崎山さんは3本目の出演時にして初めて装着。尤も3本目はセッションということもありヘッドフォンが必要だったのかもしれません。

 

Creepy Nutsは「生業」ではヘッドフォン未装着だったものの、「かつて天才だった俺たちへ」では装着。おそらくは二本撮り且つ先に「生業」を撮ったと考えれば、「生業」にて装着し忘れた可能性があるかもしれません。

 

(バック)バンドもイヤモニではなくヘッドフォン装着する率が高いと言えます。圧巻だったのがYOASOBI「群青」におけるコーラスの全員装着。ヘッドフォンの赤がより映えますね。

 

 

THE FIRST TAKEはもはや、日本の音楽業界にとってなくてはならないコンテンツと言えるでしょう。その認知度上昇のタイミングで出演歌手の脱ソニー(ミュージック)を図っている一方、ヘッドフォンのソニー製装着率の高さには感じるものがあります。録音現場でソニー製ヘッドフォン利用率が高いことの表れかもしれないため、THE FIRST TAKEにおけるソニー製ヘッドフォン使用が意図的かどうかは解りませんが、先の「紅蓮華」や同じLiSAさんの「炎」、優里「ドライフラワー」、DISH//「猫」そしてYOASOBI「夜に駆ける」といった大ヒット動画を見た多くの方に、おぼろげながらでも確実に”THE FIRST TAKEといえばソニー製ヘッドフォン”が刷り込まれているものと考えます。