当週のソングチャート発表前から次週の動向を予測するのは如何かと思いつつ、しかしながら次週5月6日公開分のビルボードジャパンソングチャートが興味深いゆえ今回採り上げます。
米ビルボードでは注目のチャートに関してその発表前に、予想等に関する記事を公開する傾向があります。直近では最新5月2日付が対象となっています。
この米記事を参考に、5月6日公開分のビルボードジャパンソングチャートにて上位進出が予想される曲を紹介します。
・Snow Man「BANG!!」
初のトリプルAサイドシングル収録で、フィジカルセールス指標加算対象予定曲。フィジカルシングルの前作「SERIOUS」が初週90万枚超えを記録、また「BANG!!」ではミュージックビデオ公開後初の1週間フル加算時に、音源リリース前にもかかわらず総合72位に登場(4月8日公開分)。メンバーの目黒蓮さん主演による映画『SAKAMOTO DAYS』主題歌にして公開直前に目黒さんも帰国しており、さらなる注目を集めるでしょう。
気になるのは現時点でのデジタル未解禁。「SERIOUS」はフィジカルリリース週にデジタルが解禁されず、フィジカルセールス指標初加算時に11,720ポイントを記録(2025年7月30日公開分)。一方でデジタルオンリーの「カリスマックス」は初週13,984ポイント(同年9月3日公開分)、「STARS」は初週13,202ポイント(2,026年2月11日公開分)を記録しています。「BANG!!」が仮にデジタルを解禁すれば、1万5千ポイント超えも考えられます。
・Number_i「3XL」
1月にデジタル先行リリース、2月4日公開分にて初週16,131ポイントを記録し首位初登場を果たしたNumber_iによる同曲は、次週フィジカルセールス指標が初加算。フィジカルシングル前作となる「GOD_i」はデジタル先行リリースされ初週14,427ポイント(2025年2月5日公開分)、そしてフィジカルセールス指標初加算時に14,493ポイント(同年5月28日公開分)を記録し、いずれの週も総合首位を獲得しています。
「GOD_i」では初週フィジカルセールスが40万を突破、また次週は1万ポイント超えが見込まれる曲が少なくないため、ファンダム(音楽チャートに意識的なコアファンと定義)が結束力を高めるものとみられます。Number_iはラジオ施策にも長け、番組やコーナーでの定期オンエア等によりこの指標も伸ばすでしょう。
・M!LK「アイドルパワー」
「好きすぎて滅!」「爆裂愛してる」が2026年度上半期にヒットしたM!LKの、新たな連続リリース企画『モー烈モー進!リリースプロジェクト2026』第一弾楽曲。解禁時までタイトル未定ながらリリース後間もなくiTunes Storeで首位に立ち、Spotifyではフライングの形で50位以内に登場しています。
フィジカル未リリース、ミュージックビデオは(現時点で)未解禁であり、またオリコンによれば初日のダウンロード数は9千を下回っています。それでも日本のSpotifyデイリーチャートではいわゆるフラゲ日に早くも50位以内に登場しており、注目度は高いといえるでしょう(日本の1日の区切りが午前9時頃とみられるためにフライングが発生)。一方でLINE MUSIC再生キャンペーンを行っていない点にも注目です。
さて、男性アイドル/ダンスボーカルグループ以外にも次週5月6日公開分ビルボードジャパンソングチャートで上位進出を狙う曲が存在します。
・大森元貴「催し」
4月27日のリリース以降、各サブスクサービスにて企画を実施。LINE MUSICでは再生キャンペーンを採用(大森元貴STAFF公式Xアカウントによるポストはこちら)。また月曜にはSpotify公式リスニングパーティー(→こちら)に続き、TikTokとApple Musicの連携による日本初のリスニングパーティーを開催しています(→こちら)。
大森さんが所属するMrs. GREEN APPLEによる最新曲「風と町」では、日本のSpotifyの公式リスニングパーティーにて過去最大のリスナー(ユーザー)が参加しています。一方でこのようなパーティーの開催はその後の再生回数の反動につながっており(最新ソングチャートを再登場にて制した「陰ニモ日向ニモ」、初登場3位の「風と町」における気になる動向について(4月23日付)参照)、施策後も安定するかを注視する必要があります。
いずれの曲も高い所有指標に伴い総合上位に進出すると思われます。だからこそ接触指標のヒットが大きな鍵を握るといえるでしょう。
み!るきーずの皆様のおかげで…🎊🎊🎊
— M!LK OFFICIAL (@milk_info) 2026年4月28日
4/27付 オリコンデイリーデジタルシングル(単曲)ランキングで
M!LK「アイドルパワー」が1位を獲得しました🎉
さらに!
4/27付 オリコンデイリーストリーミングランキングでは
✨TOP3独占✨
1位「アイドルパワー」
2位「爆裂愛してる」
3位「好きすぎて滅!」… pic.twitter.com/utN9tWRL1c
その中にあって、M!LKはコアファンに対し上記発信を実施。実際、「アイドルパワー」は4月27日付にてApple Music15位、Spotify2位およびLINE MUSIC4位となり、Number_i「3XL」(順に100位未満/1位/13位)や大森元貴「催し」(94位/27位/2位)ほどサブスクサービス間での乖離は大きくありません。なおNumber_i「3XL」はLINE MUSICにてシングルパッケージ版の他に単曲版も存在しますが、100位以内に入っていません。
日本における4月27日付Spotifyデイリーチャート、50位以内で再生回数前日比15%以上減少曲。#MILK「爆裂愛してる」 再生回数前日比84.5% 1→3位
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2026年4月28日
M!LK「好きすぎて滅!」 同82.0% 3→6位#HANA「Blue Jeans」 同84.7% 7→10位
HANA「ROSE」 同84.8% 10→14位
(続く)
一方で気になるのは、4月27日付SpotifyデイリーチャートにてNumber_i「3XL」が1位、M!LK「アイドルパワー」が2位を記録した一方、双方の過去曲が他の曲より下落傾向にある点。M!LK「好きすぎて滅!」「爆裂愛してる」は上記に記載、またNumber_i「GOD_i」も107→126位、再生回数前日比83.9%と決して高くはありません。コアファンの聴取先移行がみえてくると共に、ライト層の新曲聴取が課題といえるでしょう。
このブログで幾度となく述べているように、週間単位での上位進出以上に重要なのはロングヒットし年間チャートに登場する等、"社会的ヒット"に至ることです。上位進出の翌週動向を見ることの必要性は毎週土曜のエントリーにて記していますが、施策が一段落したタイミングでライト層(曲は気になるが歌手のファンではない方)を味方につけているかが重要です。真の社会的ヒットが誕生するか、注目しています。