イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

THE FIRST TAKEが日本の主要レコード会社を押さえていることを確認する

人気YouTubeチャンネル、THE FIRST TAKEにTOMORROW X TOGETHERが初登場。予告ツイートへの反応から、注目の高さがうかがえます。

このツイートについて、arne代表の松島功さんの指摘に反応させていただきました。

ですが、あらためて調べてみると自分のツイートに誤りがありました。その訂正も兼ねて、この半年近くにおけるTHE FIRST TAKE出演者および作品一覧をまとめ、紹介します。昨年9月11日公開分(平井大「祈り花」)までは以前のブログエントリーをご参照ください。

f:id:face_urbansoul:20210129072148j:plain

f:id:face_urbansoul:20210129072155j:plain

昨年7月3日のTHE HOME TAKE(コロナ禍の状況を踏まえ一時的に行われた企画)に出演した柳田周作さんは後にメジャーデビュー、ユニバーサルミュージック内Virgin Musicからの第一弾作品となる「泡沫花火」を昨年9月16日のTHE FIRST TAKEで披露しています。またワーナーミュージックからもReNさんが出演(2020年10月23日解禁分にて)。その他、吉本興業関連のレコード会社よりJO1(河野純喜さん)が、テイチクエンタテインメントより竹内アンナさんが登場しています。

前回のTHE FIRST TAKEに関するブログエントリー(上記リンク先参照)にて、平井大さんの出演が同チャンネルにおける大きなステップアップのきっかけになると指摘しましたが、その平井さんが所属するエイベックスも含め、THE FIRST TAKEは主要レコード会社を押さえています。さらに、ここ最近では『NHK紅白歌合戦』や優里さんが出演した昨日放送の『スッキリ』等でTHE FIRST TAKEの映像が使われており、チャンネルの浸透度は広く世間一般に浸透したと言えるでしょう。

THE FIRST TAKEにはソニーミュージックが大きく絡んでいることは間違いないと思うのですが、浸透度や再生回数等の大きさを踏まえればどのレコード会社もこぞって出演したいと思うはず。コンセプトは異なれど同様にワンコンセプトにこだわるYouTubeチャンネル"blackboard"はおそらくワーナーミュージックが大きく関与していると思われますが、再生回数やチャンネル登録者数は圧倒的にTHE FIRST TAKEが勝っており、今後ワーナーミュージック所属歌手のさらなる出演もあることでしょう。

 

なお、THE FIRST TAKEとソニーミュージックとの関係性は明言されていません。ビルボードジャパンで昨年末公開された関係者インタビューでは"運営スタッフ"とのみ表記されており、仮にソニーミュージック関係者であるとすれば彼らがあくまで黒子に徹している様子がみてとれます。これがある種、他のレコード会社所属歌手が出演しやすい環境を生んでいるのかもしれません。