ソングチャートとアルバムチャートを合算した、ビルボードジャパンのトップアーティストチャート(Artist 100)について毎週"記事化"しています。下記エントリーにて、掲載理由を記しています。
ビルボードジャパンでは2025年度下半期の集計期間初週である6月4日公開分以降、ソングチャートおよびアルバムチャートのストリーミング指標においてリカレントルールを導入。Streaming SongsチャートおよびStreaming Albumsチャート(後者は未公表)を指標化する際、ソングチャートは100位以内に52週、アルバムチャートでは同26週ランクインした作品に、翌週以降減算処理を施します。
(※上記文言について。以前は『Streaming SongsチャートおよびStreaming Albumsチャート(後者は未公表)を指標化する際、ソングチャートは100位以内に53週以上、アルバムチャートでは同27週以上ランクインした作品に減算処理を施します』と記載していましたが、その後表現を一部変更しています。)
＜10月15日公開分において新たにリカレントルール対象となった作品＞
・ソングチャート
CUTIE STREET「かわいいだけじゃだめですか？」(10月8日公開分 総合53位)
・アルバムチャート
マカロニえんぴつ『CHOSYOKU』(10月8日公開分 総合18位)
Novelbright『Assort』(同 総合73位)
RADWIMPS『✕と◯と罪と』(同 総合83位)
トップアーティストチャートでは、リカレントルール適用後のストリーミング指標が用いられます。
10月15日公開分のビルボードジャパントップアーティストチャート(Artist 100 集計期間：10月6～12日)では、Mrs. GREEN APPLEが2連覇を達成しています。
(10月15日公開分ビルボードジャパントップアーティストチャート、総合10位までにおける指標構成を示したCHART insightを上記に。こちらは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています。なお、ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています。)
ビルボードジャパンがリカレントルールを導入しロングヒット作品が有利ではなくなった下半期以降、Mrs. GREEN APPLEはトップアーティストチャートにて20週中のうち16週で首位を獲得。当週は「GOOD DAY」が引き続き好調に推移し、ストリーミング、ラジオおよびカラオケの3指標で首位をキープしています。
米津玄師さんが2位、HANAが3位をそれぞれキープ。米津さんは「IRIS OUT」の4連覇が大きく貢献し、歌手別チャートでもフィジカルシングル、ラジオを除く4指標でトップ3をキープ。他方”米津玄師, 宇多田ヒカル”名義では6→11位に後退しています。
RADWIMPS、BE:FIRST、=LOVEそしてSnow Manがトップ10内に返り咲き。RADWIMPSは『あにゅー』がアルバムチャートを制覇したことが大きく影響しています。またSnow Manは「TRUE LOVE」が1週間フル加算されたことでソングチャート15位に初登場、また「カリスマックス」もトップ20内にとどまり、ベストアルバムもトップ10入りを続けています。
11位以下をみると、テイラー・スウィフトが58→18位に。米アルバムチャートで史上最多の週間ユニット数を記録した『The Life Of A Showgirl』が日本で初となる1週間フル加算となったことに伴い、アルバムは総合4位に浮上、また「The Fate Of Ophelia」は総合ソングチャートで19位に初登場を果たしています。K-POPを除く洋楽にて、歌手別チャートのストリーミング指標が24位に入っているのは注目すべきといえます。
前週トップ10入りした歌手で当週10位未満へ後退したのは先述した米津玄師, 宇多田ヒカル(6→11位)のほか、Official髭男dism(10→12位)、Number_i(8→14位)そしてCxM(7位→100位未満)。CxMはストリーミング指標が前週の65位から300位未満となり加算対象外となったことも影響しています。
＜10月15日公開分トップアーティストチャート トップ10＞
1位 (前週1位) Mrs. GREEN APPLE
2位 (2位) 米津玄師
3位 (3位) HANA
4位 (5位) back number
5位 (4位) 藤井風
6位 (11位) RADWIMPS
7位 (16位) BE:FIRST
8位 (29位) =LOVE
9位 (17位) Snow Man
10位 (9位) Vaundy
