藤井風さんが昨年リリースしたアルバム『HELP EVER HURT NEVER』がチャート上昇を続けています。
直近の2月1日付ビルボードジャパンアルバムチャート(集計期間:1月18~24日)にに大きく影響を与えたのが、『関ジャム 完全燃SHOW』内"売れっ子プロデューサーが選ぶ2020・年間ベスト10"企画で選者3名すべてが藤井風さんの曲を選出したことにあるのは間違いありません。
【ニュース】藤井風、『関ジャム』恒例企画で大注目 人気プロデューサー陣も嫉妬する才人の登場#藤井風 #関ジャムhttps://t.co/JPTw5Ju0CW
— Real Sound(リアルサウンド) (@realsoundjp) 2021年1月18日
関ジャム、3曲も選んでいただいてありがとうございました🙏
— Fujii Kaze (@FujiiKaze) 2021年1月17日
すごく嬉しかったです🙏 pic.twitter.com/1EdWmzZFWh
同日付ビルボードジャパンソングスチャートでは「何なんw」が99位に上昇。番組でいしわたり淳治さんが2位に挙げた曲が、ビルボードジャパンで初めて100位以内にランクインを果たしています。
最新チャートにおける『HELP EVER HURT NEVER』の構成3指標をみると、ルックアップが最も低くなっています。パソコン等にCDを取り込んだ際にインターネットデータベースへアクセスされる回数を示すこの指標はレンタルCDの動向も表すため、未だレンタルCD在庫が多くないと推測することが可能です(そしてこの点については以前も指摘させていただきました→こちら)。この指標の上位登場作品はロングヒットが多いことから、レンタルCD取扱店舗では今一度在庫の充実を(またチャートに影響を与えるであろう番組で、取り上げられた作品を一堂に会したコーナー展開を)お願いしたいところです。
さて、『HELP EVER HURT NEVER』のロングヒットについては以前取り上げたことがあります。
上記ではアルバムリリース後に複数のミュージックビデオを用意した点を中心に紹介しましたが、その後新曲を2曲同時にリリースしており、ラジオを中心にポイントを稼いだ2曲の存在もアルバムのロングヒットに貢献したと言えるでしょう。
そしてこの先、さらなる新曲となる「旅路」の登場が控えています。
テレビ朝日 新木曜ドラマ「にじいろカルテ」の主題歌を担当させていただくことになりました。🌈
— Fujii Kaze (@FujiiKaze) 2021年1月7日
「旅路」という曲です。
ドラマも、曲も、お楽しみに🌈
2021年1月21日(木)スタート「にじいろカルテ」番組公式サイト▼https://t.co/4bqdX9NpJyhttps://t.co/tHP5pQg8tn
ドラマは視聴率も好調に推移し、SNSを中心に反応も好いことから、初タイアップ作品はより広い層に訴求できるのではないでしょうか。いつリリースされるのかは不明ですが、藤井風さんの評判が高まる一方であれば尚の事、「旅路」のリリースを渇望する方は多いはずです。
「旅路」の最善のリリースタイミングを考えるならば、【月曜音源解禁→『にじいろカルテ』直後のミュージックビデオ(プレミア)公開→『ミュージックステーション』出演→THE FIRST TAKE登場】を一週間以内に実施することが理想ではないでしょうか。1月いっぱいはライブツアーを行っているためメディア露出を図るとすれば2月以降となりますが、仮にテレビに登場するならば【】が望ましいでしょう。直前に『関ジャム 完全燃SHOW』で特集されることがあれば尚の事です。
月曜はビルボードジャパンソングスチャートの集計期間初日にあたります。それも踏まえて【】に近い形で解禁スケジュールを組み、大ヒットに導いた例としてはLiSA「炎」が挙げられます。
またTHE FIRST TAKEについては、企画との相性の良さが容易に想像できることを踏まえればその出演を強く願うばかりなのですが、藤井風さんが所属するユニバーサルミュージックからも出演者が出てきていることを考えれば、十分有り得ると思うのです。
メディア露出の少ない方が企画に登場し話題になった例にYOASOBI「夜に駆ける」が挙げられます(→こちら)。藤井風さんが登場することになれば、チャンネル側にもさらなる箔が付くことになるはずです。
「旅路」の存在はまだデジタルプラットフォームで確認できず、ゆえに新曲から『HELP EVER HURT NEVER』接触や所有につながる流れは生まれていません。新曲解禁でアルバムのさらなるロングヒットが見込まれることを考えれば、如何に巧く「旅路」を訴求し、そして藤井風さんの注目度を最大化させるかが重要となります。無論テレビ番組やTHE FIRST TAKEへの出演は藤井風さんサイドのみではどうにかなるものではないとして、しかしながら十二分に期待する自分がいます。