最新10月15日公開分ビルボードジャパンソングチャート(集計期間:10月6~12日)では米津玄師「IRIS OUT」が4連覇を達成、宇多田ヒカルさんとの「JANE DOE」も3週連続で2位をキープしています。

2025年10月15日公開(集計期間:2025年10月6日~10月12日)のBillboard JAPAN 総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”で、米津玄師「IRIS OUT」が4週連続の首位に輝いた。
各指標別では、ストリーミングと動画、カラオケが1位、ダウンロード4位、CD9位、ラジオ11位という結果に。週間ストリーミング数は24,143,874再生で、史上最速となる累計1億回を突破した。なおストリーミングやダウンロードは減少している一方、動画とカラオケは増加。動画再生数は前週比130%、カラオケは150%という伸びを見せた。
【ビルボード】米津玄師「IRIS OUT」がHot100で4週連続の首位、BE:FIRST「Stare In Wonder」は3位に初登場 https://t.co/CYFImz4V6j
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2025年10月15日
所有指標はフィジカルセールスが前週比66.4%、ダウンロードが同77.0%と推移し、ストリーミング指標の基となる再生回数も前週比91.8%と減少していますが、動画再生およびカラオケは上昇しています。動画再生においては映画「劇場版『チェンソーマン レゼ篇』」関連動画が公開されたことが大きく影響しているといえるでしょう。
またカラオケについては、開催中のキャンペーンも影響したと捉えていいでしょう。
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— REISSUE RECORDS (@reissuerecords) 2025年10月9日
米津玄師「IRIS OUT」
カラオケキャンペーン
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劇場版『チェンソーマン レゼ篇』主題歌
「IRIS OUT」カラオケ歌唱キャンペーン中!
プレゼント応募は 10月31日まで
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DAM https://t.co/W7IafE23JB
JOYSOUND… pic.twitter.com/7h60i3SogH
キャンペーン効果はあるにせよ、元来カラオケ指標は『ヒット曲でも上位に進出することが難しく、またリリースから間もなくトップ10入りすることもほぼない』のが特徴。『』内はビルボードジャパンで米津玄師「IRIS OUT」が3連覇…接触のみならず”活用”も人気を支えていることについて(10月9日付)にて記したものですが、そのエントリーでは「IRIS OUT」のカラオケ指標における顕著な伸びについて紹介しています。
米津玄師「IRIS OUT」は当週、ストリーミングに関する新記録を樹立しています。
なお、4週連続でのストリーミング週間2,000万回突破はOfficial髭男dism「Subtitle」、YOASOBI「アイドル」、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」に続き史上4曲目であり、ソロアーティストの楽曲としては「IRIS OUT」が初めて。加えて当週の記録で、Billboard JAPANチャート史上最速(4週)でのストリーミング累計1億回再生突破も達成した。
【ビルボード】史上最速1億突破の米津玄師「IRIS OUT」、当週も2,400万回超でストリーミング・ソング4連覇 https://t.co/1UP1Nq4qKc
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2025年10月15日
◎ストリーミング累計再生数1億回突破 最速記録
※カッコ内は突破週数
1位(4週)米津玄師「IRIS OUT」
2位(5週)YOASOBI「アイドル」
3位(6週)BTS「Butter」
Official髭男dism「Subtitle」
5位(7週)LiSA「炎」
米津玄師「KICK BACK」
Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
なお、本楽曲で米津玄師の1億回突破曲は計18曲となり、ソロアーティスト最多に躍り出た。
◎アーティスト別ストリーミング累計再生数1億回突破曲数
1位 米津玄師(18曲)
2位 Vaundy(17曲)
3位 あいみょん、Ado(16曲)
米津玄師「IRIS OUT」史上最速でストリーミング累計1億回再生突破 「チェンソーマンに感謝」 https://t.co/ZLWGKyBWwv
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2025年10月14日
次週10月22日付ビルボードジャパンソングチャートは集計期間が平日4日間となることから、ストリーミング再生回数が仮に下がるとしても下落幅は小さいことが予想されます。この4週で既に94,045ポイントを獲得している米津玄師「IRIS OUT」は、このままのペースでいけば2025年度最終週までの6週(もしくは7週)で、年間ソングチャートでトップ10入りする可能性も十分考えられます。
米津玄師さんは、宇多田ヒカルさんとの「JANE DOE」も3週連続で2位をキープ。フィジカルセールス指標未加算ながら9千ポイントを上回っています。そして次週、実写映画化された『秒速5センチメートル』の主題歌「1991」が初登場を果たすタイミングで、米津玄師さんの作品がトップ3独占なるかに注目です。
米津玄師「1991」は次週10月22日公開分ソングチャートの集計期間初日にあたる10月13日にリリース、ミュージックビデオは10月15日に公開されています。次週はフィジカルセールスに強いFRUITS ZIPPER「はちゃめちゃわちゃライフ!」の上位進出が予想されますが、前作「KawaiiってMagic」はフィジカルセールス指標初加算時に他指標が未加算の状態であり、今作も同様ならば「1991」がポイント面で上回るかもしれません。
なお新曲において「1991」のライバルに成るのはHANA「My Body」だと考えます。日本における最新10月14日付Spotifyデイリーチャートでは2曲ともトップ10入りしていますが(前者は7位、後者は9位)、瞬発力は「1991」が勝っています。
仮に米津玄師さんが「IRIS OUT」「JANE DOE」そして「1991」でトップ3を独占すれば、2022年8月17日公開分におけるAdoさん(「新時代」「逆光」「私は最強」)、2025年5月14日公開分におけるMrs. GREEN APPLE(「天国」「ライラック」「クスシキ」)に続く3組目の記録達成となります。米津さんが次週トップ3独占を果たすか、注目です。