イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

ビルボードジャパンのTwitter指標から見えてくる特徴、そして総合順位との乖離という課題をどう克服すべきか

動画の興隆を機に、昨年以降ブレイクを果たした歌手は数多く存在します。YOASOBIについては幾度となくブレイクの理由が分析され、また今月4日にはAdoさんや優里さんに関するコラムが掲載。後者については以前ここで取り上げています。

ざっくりまとめるならば、SNSでのエンゲージメントの確立や接触指標の強みがブレイク歌手の特徴と言えますが、その一方でビルボードジャパンソングスチャートを構成する8指標においてそこまで強くないかもしれない指標が存在します。それがTwitterです。

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リル・ナズ・X「Montero (Call Me By Your Name)」が米制覇&グローバル2位発進…4月10日付米ビルボードソングスチャートおよびグローバルチャートをチェック

ビルボードソングスチャート、現地時間の4月5日月曜に発表された最新4月10日付ソングスチャート(Hot 100)。前週初登場で首位を獲得したジャスティン・ビーバー feat. ダニエル・シーザー & ギヴィオン「Peaches」は2位へ後退、リル・ナズ・X「Montero (Call Me By Your Name)」が初登場で首位の座に就きました。

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今後"一発屋"は存在しなくなると言っていい…今年大ブレイクした曲の前後の作品も立派にヒットしている件

先日のリル・ナズ・X「Montero (Call Me By Your Name)」について紹介したエントリーにて、一発屋という言葉はもはや時代錯誤であることを書きました。

『今の時代はSNSで自身の存在を示すことができること、SNSで大きく影響を与えられること、ひとつのヒット曲が他曲の勢いにも波及することから、一発屋と称するのは無理があります。そう言いたい側にこそ穿った見方がないかを自問自答する必要があるでしょう。』 上記エントリーで述べた言葉を一部変えつつ、一発屋がこの先存在することがほぼないということを示唆しました。

この一発屋については、ともすれば今年特大ヒットを放った日本の歌手に対しても用いられかねない気がするため、データでもってそうではないことを証明してみます。

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早くもSpotifyでトップ10入りを果たしたBTS「Film out」、サブスク再生回数はどちらの道をたどるのか

BTSの新曲「Film out」の勢いが凄まじいのです。

各デジタルプラットフォームにおいて、4月4日午前6時の段階でiTunes StoreのダウンロードおよびLINE MUSICでは首位、Apple Musicでは9位に。そしてSpotifyでは4月2日付デイリーチャートで6位に急上昇しています。

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『THE FIRST』課題曲の「CITRUS」がTHE FIRST TAKEに登場…Da-iCEのブレイク祈願と開拓者SKY-HIの意志

昨日公開のTHE FIRST TAKEにDa-iCEが登場しました。

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(追記あり) もはや"一発屋"は早計…リル・ナズ・Xが2曲目の米ビルボードソングスチャート制覇を目前とした理由

(※追記(2024年1月13日5時10分):はてなブログにてビルボードジャパンのホームページを貼付すると、きちんと表示されない現象が続いています。そのため、表示できなかった記事についてはそのURLを掲載したビルボードジャパンによるポストを貼付する形に切り替えました。)

 

 

 

特大ヒットが生まれた後に"一発屋"や"あの人は今?"と揶揄されることは、これからの時代は減ることでしょう。SNSで自身の存在を示すことができますし、また今の時代はフィジカルセールスがなくともヒットが生まれ、またひとつのヒットが他の曲の勢いにも波及することから、一発屋と称するのは無理があるものと考えます。

 

ビルボードソングスチャートにて、ビリー・レイ・サイラス加勢効果も相俟って最長不倒となる19週連続首位を獲得した「Old Town Road」により、リル・ナズ・Xにも一時的に"一発屋"という称号が与えられそうになったかもしれません。

しかしこのリル・ナズ・X、新曲が次週のチャートを制する勢いです。

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「廻廻奇譚」「怪物」の新たな投入が他指標も刺激し浮上…4月5日付ビルボードジャパンソングスチャートをチェック

毎週木曜は、前日発表されたビルボードジャパン各種チャートの注目点を紹介します。

3月22~28日を集計期間とする4月5日付ビルボードジャパンソングスチャート(Hot 100)が3月31日に公開。Sexy Zone「LET'S MUSIC」がフィジカルセールス初加算に伴い初登場で首位を獲得しました。

(※なお今週より、ビルボードジャパンではチャートの日付を公開日ベースに変更しています。通常は3月31日公開分と記載すべきですがこのブログではしばらくの間、米ビルボードに倣い●月●日付と記載する予定です。)

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