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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

『THE FIRST』課題曲の「CITRUS」がTHE FIRST TAKEに登場…Da-iCEのブレイク祈願と開拓者SKY-HIの意志

昨日公開のTHE FIRST TAKEにDa-iCEが登場しました。

花村想太さんと大野雄大さん、Da-iCEのメインボーカル2名による歌ヂカラに圧倒されること必至です。一方で歌の前後におけるいい意味での緩さもまた、彼らの魅力と言えるでしょう。

 

CITRUS」については、音楽チャートの側面から昨年末に一度紹介しました。

では、最新のビルボードジャパンソングスチャートはどうでしょう。

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フィジカルセールス初加算週に最高47位を記録した「CITRUS」ですが、そこから4ヶ月が経過した4月5日付(3月31日公開分)では100位未満ながら300位以内をキープしています。右から2番目の山はアルバム『SiX』の初登場タイミングとなり、そして直近の山はLINE MUSICにおける再生回数キャンペーン実施に伴いストリーミング指標が大きく牽引。尤もDa-iCEは別の曲においてもLINE MUSICで同種のキャンペーンを打っており、それが今年はじめに「CITRUS」へ波及したのかもしれません。

あくまで個人的には、LINE MUSICの再生回数キャンペーンに対して好感は抱いていません。その理由はこのキャンペーンが連発した昨夏に何度か記載しました。

この点において、Da-iCECITRUS」は昨年10月26日付(10月21日公開)のビルボードジャパンソングスチャートにおいてストリーミング指標が初めて加算されて以降、最新週まで同指標300位以内をキープしています。キャンペーン終了後に失速しているわけではないことから、これが総合チャートの安定につながっていると言えるでしょう。

 

Da-iCEについては、その実力の高さやフィジカルセールス中心に安定した成績を収めることとは裏腹に、テレビの音楽番組に出られない現状をここで幾度となく指摘しています。

この状況を、THE FIRST TAKE出演が打破する可能性に期待したいと思うのですが、この企画出演はもしかしたらSKY-HIさんの影響が大きいのではと思うのです。

このSKY-HIさんによるオーディション企画『THE FIRST』が昨日からテレビでOA開始となりましたが、ここでもDa-iCECITRUS」がオーディション課題曲のひとつとして取り上げられていました(Twitterにて情報をいただき、感謝申し上げます)。オーディションに対するSKY-HIさんのコメントを下記に。

メジャー、インディーズ、オーバーグラウンド、アンダーグラウンド、歌い踊りラップして曲を作り、様々な角度で日本、アジアの音楽と向き合って来ました。日本の音楽シーンには強みも弱みも独特なものがありますが、 その中で一番”活かされていない強み”が若い才能である事は間違いなく、オーディションを開催してそれは確信に変わりました。日本の音楽にはまだまだたくさんの可能性があります。ここから5年、10年で全てをひっくり返す為に、全てを投げ打つつもりで起業しオーディションも始めた訳です。クオリティファースト、クリエイティブファースト、アーティシズムファーストを胸に、共鳴してくれた参加者の方々と共に歩き、日本の音楽シ ーンをぶち上げる礎を築いて、絶対に胸が震える物にしますので、是非ご覧ください!

『一番”活かされていない強み”が若い才能』…SKY-HIさんはこれからの才能を開花させんとする使命を抱いていると共に、様々なしがらみ(いわば"オトナの事情"というもの)によりさらなる高みに行けないDa-iCEをはじめとする歌手についてもフックアップしようとしているのだと勝手ながら汲み取った次第です。

 

 

『THE FIRST』初回放送日に課題曲のひとつと紹介されたDa-iCECITRUS」がTHE FIRST TAKEで流れるという手法が巧いと思いつつ、『THE FIRST』の成功を願いつつ、そしてこれを機にDa-iCEが広く世間に認められるようになることを願うばかりです。2021年4月2日が「CITRUS」およびDa-iCEにとって、さらなる浮上のターニングポイントになるかもしれません。