最新1月21日公開分のビルボードジャパンアルバムチャートでは、BLACKPINKの作品が浮上しています。
1月16~18日の3日間に渡り東京ドーム公演を開催したBLACKPINKによる『BORN PINK』が62位、『BLACKPINK IN YOUR AREA』が89位と、共に前週の100位未満から再浮上を果たしています。


(上記CHART insightは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています(ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています)。また、以下に紹介するCHART insightも同様に、有料会員が確認可能なものとなります。)
BLACKPINKによるアルバム2作品のCHART insightをみると、ストリーミング(青で表示)が上昇していることが解ります(『BORN PINK』は58位、『BLACKPINK IN YOUR AREA』は83位に浮上)。ライブ観覧者の予習や復習として、また来日公演を報道で知った方がその流れで、サブスクサービスを用いてチェックしていることが読み取れます。
さて今回は、BLACKPINKと同じYGエンターテインメントに所属するBABYMONSTERのアルバムを採り上げます。7人組女性ダンスボーカルグループによる最新アルバムが好調に推移しています。

BABYMONSTERが昨年10月にリリースした4曲入りミニアルバム『WE GO UP』は、最新1月21日公開分のビルボードジャパンアルバムチャートで25位に。注目は総合での最高が9位、トップ10入りは3週ながら現在まで15週連続で25位以内にランクインしている点。ストリーミング指標の好調が総合チャートに影響していることが見て取れます。なお『WE GO UP』は金曜リリースゆえ、登場2週目以降1週間分フル加算となります。
BABYMONSTERは昨年末に初となる日本のファン向けコンサート『BABYMONSTER “LOVE MONSTERS” JAPAN FAN CONCERT 2025』を開催。初日および2日目の公演開催日を集計期間に含む2025年11月19日公開分のビルボードジャパンアルバムチャートでは総合で22→17位、ストリーミング指標は24→18位にそれぞれ上昇。そしてツアー終盤のタイミングにて、総合チャートでもトップ10内に再浮上を果たしています。
そのツアー終了後も、『WE GO UP』はストリーミングの上位安定という現在のヒットの条件を満たしています。ビルボードジャパンはStreaming Albumsチャート(未公開)をストリーミング指標に落とし込む際に総合26週以上ランクインした作品に対し翌週以降減算処理を施すというリカレントルールを昨年度下半期から導入していますが、それが適用されるまでBABYMONSTERの最新アルバムは好調をキープするかもしれません。
(なお、BABYMONSTER『WE GO UP』は日本のファン向けコンサート終了から間もなく、フィジカルセールス指標(CHART insightでは黄色で表示)が急落しています。これを踏まえれば、この作品においてコアファンの行動はフィジカルセールスにも強く反映されているといえるでしょう。一方でストリーミングはコアファン、そしてライト層の双方が支えているものと捉えています。)
さて気になるのは、BABYMONSTER『WE GO UP』とK-POP男性ダンスボーカルグループ作品とでの、CHART insightの差です。BABYMONSTERと同じくYGエンターテインメントに所属するTREASUREによる最新アルバム『[LOVE PULSE]』についてはこのブログで紹介したばかりですが、BABYMONSTER『WE GO UP』とは動きが大きく異なります(当該エントリーは後述)。

TREASUREのように、フィジカルセールスでの強さが目立つというチャート動向は他のK-POP男性ダンスボーカルグループによる作品でも散見されます。
・TOMORROW X TOGETHER『Starkissed』(1月24日公開分 総合80位)

・NCT DREAM『Beat It Up』(1月24日公開分 総合100位未満 同週フィジカルセールス指標7位)

・TWS『play hard』(1月24日公開分 総合100位未満 同週フィジカルセールス指標91位)

ストリーミングはコアファン等の行動も影響しますが、ライト層等の行動がより大きく反映されるものと捉えています。ストリーミング指標が著しく小さいながら総合で上位に進出した作品は直後に急落する可能性が高いのですが、TREASURE『[LOVE PULSE]』においてはフィジカルセールスの安定が総合でのロングヒットにつながっているということが、CHART insightから読み取れるといっていいでしょう。
そのフィジカルセールスの安定については、コアファン等の定期的と呼べる所有行動が影響しているというのが自分の見方です。
TREASURE『[LOVE PULSE]』にて結論付けたチャート動向の背景は、今回採り上げた他のK-POP男性ダンスボーカルグループの作品にも当てはまるかもしれません。また日本のダンスボーカルグループやアイドルグループの作品でも、似た動きが見て取れます。
K-POPダンスボーカルグループは男性、女性共に日本では女性ファンが多いと聞きますが、アルバムにおいては所有と接触どちらの指標が強いかが大きく異なります。このことを興味深く感じています。