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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

ビルボードジャパンで7連覇達成の米津玄師「IRIS OUT」、首位獲得週数をどこまで伸ばすか

最新11月5日公開分ビルボードジャパンソングチャート(集計期間:10月27日~11月2日)では米津玄師「IRIS OUT」が初登場から7連覇を達成し、「Lemon」の持つ自己最長首位記録に並んでいます。

 

米津玄師「IRIS OUT」はストリーミングおよび動画再生という接触指標群も初登場から7週連続で首位を記録し、総合7連覇に大きく貢献。その一方、獲得ポイント自体は5週連続で減少しています。

「IRIS OUT」のポイント前週比は3週連続で8割台に。ストリーミング指標の基となるStreaming Songsチャートにおいても首位を維持しながら、再生回数が毎週1割前後減少していることが影響しているといえます。当週もストリーミング再生回数が前週からおよそ1割減少していますが、前週における減少幅よりは緩やかになっています。

(前週トップ10内初登場曲の最新動向を紹介する”CHART insightからヒットを読む”カテゴリー(毎週土曜公開)のエントリーにて掲載するストリーミング表を上記に掲載します。)

次週11月12日公開分では集計期間初日が祝日となることから、ストリーミング再生回数は前週より増える可能性も考えられます。

 

今後の注目は米津玄師「IRIS OUT」が単独での自己最長首位記録を達成するかですが、極度に強い曲が登場しない限り、次週記録する可能性が高いというのが私見。次週は10万枚以上の売上が見込めるフィジカルシングルが登場しないだろうことも、そう考える理由です(なお水曜までのフィジカルリリース速報値は本日登場予定です)。

 

逆に、米津玄師「IRIS OUT」の連覇を阻むのはどの作品になるでしょう。

11月19日公開分ではtimelesz「Steal The Show」の上位進出が見込まれるも、アルバム『FAM』に続きデジタル未解禁の可能性が高いと思われます。8人体制下での初のフィジカルシングルは前作より大きく伸びるだろう一方、フィジカルリリースまでにデジタル未解禁だった曲ではSnow Man「SERIOUS」の例があり(7月30日公開分で909,496枚を売り上げ11,720ポイントを獲得)、「IRIS OUT」と競る可能性が考えられます。

(なおtimeleszやSnow Man等、STARTO ENTERTAINMENT所属歌手でフィジカル先行/デジタル後発の姿勢を採る方は未だ少なくありません。この点については、Snow Man『音故知新』、フィジカルリリース日にデジタルが解禁されなかったことについて(11月5日付)にて私見を記しています。)

その翌週はINI「Present」がフィジカルセールス指標初加算となり上位進出が見込まれます。前作「WMDA (Where My Drums At)」は昨年11月6日公開分にて12,146ポイントを獲得しており、「IRIS OUT」から総合首位の座を奪取するかもしれません。それでも「IRIS OUT」がしばらくは高ポイントを維持するものと考えていいでしょう。

 

大事なことは瞬発力もさることながら持続力であり、米津玄師「IRIS OUT」のような曲が生まれることだと考えます。ポイント減少率は気になるものの、「IRIS OUT」は登場わずか7週で年間ソングチャート上位進出が確定していることから持続力があると考えていいでしょう(CHART insight有料会員による表示期間検索より上位進出確定が判明)。今後の動向に注目です。