ソングチャートとアルバムチャートを合算した、ビルボードジャパンのトップアーティストチャート(Artist 100)について毎週"記事化"しています。下記エントリーにて、掲載理由を記しています。
ビルボードジャパンでは2025年度下半期の集計期間初週である6月4日公開分以降、ソングチャートおよびアルバムチャートのストリーミング指標においてリカレントルールを導入。Streaming SongsチャートおよびStreaming Albumsチャート(後者は未公表)を指標化する際、ソングチャートは100位以内に52週、アルバムチャートでは同26週ランクインした作品に、翌週以降減算処理を施します。
(※上記文言について。以前は『Streaming SongsチャートおよびStreaming Albumsチャート(後者は未公表)を指標化する際、ソングチャートは100位以内に53週以上、アルバムチャートでは同27週以上ランクインした作品に減算処理を施します』と記載していましたが、その後表現を一部変更しています。)
<11月5日公開分において新たにリカレントルール対象となった作品>
・ソングチャート
(該当曲はありません。)
・アルバムチャート
トップアーティストチャートでは、リカレントルール適用後のストリーミング指標が用いられます。
11月5日公開分のビルボードジャパントップアーティストチャート(Artist 100 集計期間:10月27日~11月2日)では、&TEAMがキャリア初の首位を獲得しています。

(11月5日公開分ビルボードジャパントップアーティストチャート、総合10位までにおける指標構成を示したCHART insightを上記に。こちらは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています。なお、ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています。)
ビルボードジャパンがリカレントルールを導入しロングヒット作品が有利ではなくなった下半期以降、Mrs. GREEN APPLEは歌手別チャートで23週中のうち18週、上半期を含めると通算43週に渡り首位を獲得していましたが、そのMrs. GREEN APPLEの連覇を4週で止めたのが&TEAM。今回初の首位を獲得しています。
首位到達の原動力は、『Back to Life』のアルバムチャート首位初登場。初の韓国版ミニアルバムはフィジカルセールスが70万を突破しています。週間フィジカルセールスが70万枚を上回ったのはMrs. GREEN APPLE『10』(7月16日公開分)以来となり、&TEAMの勢いが示された形です。歌手別チャートではダウンロード7位、動画再生19位、ストリーミング24位をそれぞれ記録しています。
当週のトップアーティストチャート、トップ10は&TEAMを含む5組が入れ替わり。アルバムチャート2位初登場のZEROBASEONEが100位未満→5位、同3位のBE:FIRSTが16→4位、同4位のTWSが100位未満→8位、そしてソングチャート2位の櫻坂46が31→9位に、それぞれ上昇しています。
注目は次週の動向。前週2位だったTOMORROW X TOGETHERは当週27位に後退していますが、前週のストリーミング指標が20位と比較的高くなかったことが影響したといえます。今回歌手別チャートでトップ10入りした5組はすべて、フィジカルセールス指標の加算に伴い上昇を果たしていますが、ストリーミングには大きな乖離が生じています。同指標6位と好位置につけたBE:FIRST、また24位の&TEAMが次週どう動くか注目です。
前週トップのMrs. GREEN APPLEは2位に後退した一方、米津玄師さんは3位をキープ。また”米津玄師, 宇多田ヒカル”名義では14→16位にダウンしています。ビルボードジャパンは米ビルボードと異なり、共演や客演有りの名義については単独名義と分けて計算されます。
トップ10未満をみると、オアシスが21→26位に後退しながら、当週もK-POPを除く洋楽で最高位を獲得。東京ドームライブ終了翌日からの1週間が集計期間となった当週、その余韻が大きく影響した形です。
<11月5日公開分トップアーティストチャート トップ10>
1位 (前週100位未満) &TEAM
2位 (前週1位) Mrs. GREEN APPLE
3位 (3位) 米津玄師
4位 (16位) BE:FIRST
5位 (100位未満) ZEROBASEONE
6位 (4位) HANA
7位 (5位) back number
8位 (100位未満) TWS
9位 (31位) 櫻坂46
10位 (7位) 藤井風