ソングチャートとアルバムチャートを合算した、ビルボードジャパンのトップアーティストチャート(Artist 100)について毎週"記事化"しています。下記エントリーにて、掲載理由を記しています。
ビルボードジャパンでは2025年度下半期の集計期間初週である6月4日公開分以降、ソングチャートおよびアルバムチャートのストリーミング指標においてリカレントルールを導入。Streaming SongsチャートおよびStreaming Albumsチャート(後者は未公表)を指標化する際、ソングチャートは100位以内に52週、アルバムチャートでは同26週ランクインした作品に、翌週以降減算処理を施します。
(※上記文言について。以前は『Streaming SongsチャートおよびStreaming Albumsチャート(後者は未公表)を指標化する際、ソングチャートは100位以内に53週以上、アルバムチャートでは同27週以上ランクインした作品に減算処理を施します』と記載していましたが、その後表現を一部変更しています。)
<10月8日公開分において新たにリカレントルール対象となった作品>
・ソングチャート
Creepy Nuts「オトノケ」(10月1日公開分 総合80位)
AKASAKI「Bunny Girl」(同 総合94位)
・アルバムチャート
JO1『BE CLASSIC』(10月1日公開分 総合63位)
クリープハイプ『泣きたくなるほど嬉しい日々に』(同 総合81位)
トップアーティストチャートでは、リカレントルール適用後のストリーミング指標が用いられます。
10月8日公開分のビルボードジャパントップアーティストチャート(Artist 100 集計期間:9月29日~10月5日)では、Mrs. GREEN APPLEが2週ぶりに首位返り咲きを果たしています。

(10月8日公開分ビルボードジャパントップアーティストチャート、総合10位までにおける指標構成を示したCHART insightを上記に。こちらは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています。なお、ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています。)
ビルボードジャパンがリカレントルールを導入しロングヒット作品が有利ではなくなった下半期以降、Mrs. GREEN APPLEはトップアーティストチャートにて19週中15週で首位を獲得しています。当週はストリーミングおよびカラオケの2指標で首位をキープしたほか、ラジオは61位から首位に躍進。「GOOD DAY」が初の1週間フル加算に伴い総合ソングチャートで41→3位と推移、またラジオ指標を制したことが今回影響しています。
米津玄師さんが2位をキープ。「IRIS OUT」の3連覇が大きく貢献し、構成6指標はすべて2週連続でトップ10入りを果たしています。他方、”米津玄師, 宇多田ヒカル”名義では7→6位に浮上。ビルボードジャパンは米ビルボードと異なり、共演については各自ではなく共演名義にてトップアーティストチャートにランクインするシステムを採っているため、米ビルボード方式だったならば米津玄師さんが首位に立ったかもしれません。
CxMが7位に初登場。SEVENTEENのメンバー内ユニットによるアルバム『HYPE VIBES』が総合アルバムチャートで3位に初登場したことが影響しており、歌手別チャートではフィジカルセールスを制したほか、ダウンロード29位、ストリーミング65位にランクインしています。
一方で、前週総合首位に立ったNumber_iは8位に。『No.Ⅱ』は総合アルバムチャートで連覇を達成したのみならずストリーミング指標は2週連続で首位を獲得していますが、当週は歌手別チャート自体に初登場となったCxMのひとつ下という状況です。
前週8位の超特急は37位に後退し、前週トップ10入りした歌手の中で最も低い位置につけています。ソングチャートでは「NINE LIVES」が3→12位と推移するも、フィジカルセールスおよびラジオ指標が比較的大きく後退したことが歌手別チャートにも影響した形です。ストリーミング指標の維持が下落幅を抑えており、次週以降の推移に注目です。
<10月8日公開分トップアーティストチャート トップ10>
1位 (前週3位) Mrs. GREEN APPLE
2位 (2位) 米津玄師
3位 (5位) HANA
4位 (4位) 藤井風
5位 (6位) back number
6位 (7位) 米津玄師, 宇多田ヒカル
7位 (初登場) CxM
8位 (1位) Number_i
9位 (13位) Vaundy
10位 (9位) Official髭男dism