ソングチャートとアルバムチャートを合算した、ビルボードジャパンのトップアーティストチャート(Artist 100)について毎週"記事化"しています。下記エントリーにて、掲載理由を記しています。
ビルボードジャパンでは2025年下半期の集計期間初週である6月4日公開分以降、ソングチャートおよびアルバムチャートのストリーミング指標においてリカレントルールを導入。Streaming SongsチャートおよびStreaming Albumsチャート(後者は未公表)を指標化する際、ソングチャートは100位以内に52週、アルバムチャートでは同26週ランクインした作品に、翌週以降減算処理を施します。
(※上記文言について。以前は『Streaming SongsチャートおよびStreaming Albumsチャート(後者は未公表)を指標化する際、ソングチャートは100位以内に53週以上、アルバムチャートでは同27週以上ランクインした作品に減算処理を施します』と記載していましたが、先月より表現を一部変更しています。)
＜9月17日公開分において新たにリカレントルール対象となった作品＞
・ソングチャート
(該当曲はありません。)
・アルバムチャート
Snow Man『THE BEST 22020 - 2025』(9月10日公開分 総合4位)
BE:FIRST『BE:1』(同 総合78位)
トップアーティストチャートでは、リカレントルール適用後のストリーミング指標が用いられます。
9月17日公開分のビルボードジャパントップアーティストチャート(Artist 100 集計期間：9月8～14日)では、Mrs. GREEN APPLEが12週連続で首位を獲得しています。
(9月17日公開分ビルボードジャパントップアーティストチャート、総合10位までにおける指標構成を示したCHART insightを上記に。こちらは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています。なお、ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています。)
ビルボードジャパンがリカレントルールを導入し、ロングヒット作品が有利ではなくなった下半期においてもMrs. GREEN APPLEは16週中13週に渡り首位を獲得。当週は動画再生が2位に後退した一方、ストリーミングは2023年12月27日公開分、カラオケは2025年1月8日公開分以降首位を続けています。
藤井風さんが2位をキープ。アルバムチャートで2連覇を果たした『Prema』は当週が初の1週間フル加算となり、収録された9曲はソングチャート100位以内にすべて登場。ストリーミングはMrs. GREEN APPLEに次ぐ形となりましたが、カラオケを除く5指標がいずれも3位以内にランクインを果たしています。
「BAD LOVE」でソングチャートを制したHANAは歌手別チャートで4→3位に。そのHANA、Mrs. GREEN APPLE、そして藤井風さんの3組でデジタル3指標(ダウンロード、ストリーミングおよび動画再生)のトップ3を占めています。この点から、如何にデジタル(特に接触指標群)を充実させることが重要かが解るでしょう。
『RAISE』がアルバムチャートで2位に初登場したKOICHI DOMOTOさんは歌手別チャートで9位に。一方でアルバムは現時点でデジタル未解禁のため、アルバムおよびトップアーティストチャートでの次週の急落が予想されます。STARTO ENTERTAINMENT所属歌手のデジタル後発はなにわ男子「アシンメトリー」でも行われたばかりで、同曲はソングチャート1→65位、またなにわ男子は歌手別チャートで11→61位と推移しています。
そのSTARTO社に所属するSnow Man『THE BEST 2020 - 2025』は、デジタル後発ながら配信リリース後は上位をキープ。この作品は当週リカレントルール初適用となりましたが、アルバムチャートは4→9位(ストリーミング指標1→7位)、歌手別チャートでは7→8位と下落幅を抑えている点に注目です。フィジカル未リリースの「カリスマックス」がソングチャートで3週連続トップ10入りを果たしたことも好材料といえるでしょう。
＜9月17日公開分トップアーティストチャート トップ10＞
1位 (前週1位) Mrs. GREEN APPLE
2位 (2位) 藤井風
3位 (4位) HANA
4位 (5位) back number
5位 (8位) Vaundy
6位 (12位) Official髭男dism
7位 (13位) ちゃんみな
8位 (7位) Snow Man
9位 (100位未満) KOICHI DOMOTO
10位 (14位) 米津玄師
