ソングチャートとアルバムチャートを合算した、ビルボードジャパンのトップアーティストチャート(Artist 100)について毎週"記事化"しています。下記エントリーにて、掲載理由を記しています。
ビルボードジャパンでは2025年下半期の集計期間初週である6月4日公開分以降、ソングチャートおよびアルバムチャートのストリーミング指標においてリカレントルールを導入。Streaming SongsチャートおよびStreaming Albumsチャート(後者は未公表)を指標化する際、ソングチャートは100位以内に53週以上、アルバムチャートでは同27週以上ランクインした作品に減算処理を施します。
<8月13日公開分において新たにリカレントルール対象となった作品>
・ソングチャート
Mrs. GREEN APPLE「familie」(8月6日公開分 総合42位)
・アルバムチャート
Creepy Nuts『LEGION』(8月6日公開分 23位)
トップアーティストチャートでは、リカレントルール適用後のストリーミング指標が用いられます。
8月4~10日を集計期間とする8月13日公開分のトップアーティストチャート(Artist 100)では、Mrs. GREEN APPLEが首位をキープしています。
(8月13日公開分ビルボードジャパントップアーティストチャート、総合10位までにおける指標構成を示したCHART insightを上記に。こちらは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています。なお、ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています。)
ビルボードジャパンがソングチャートおよびアルバムチャートのストリーミング指標にリカレントルールを導入し、ロングヒット作品が有利ではなくなった下半期においてもMrs. GREEN APPLEは11週中8週を制覇。7月2日公開分からは7週連続でその座に就いています。
当週はベストアルバム『10』が2週連続、通算4週目の首位に。アルバムの勢いはトップアーティストチャートにも波及し、当週はストリーミング、動画再生およびカラオケの3指標を制覇。一方でダウンロードは前週の首位から2位に、ラジオは22位に、それぞれ後退しています。
「What We Got ~奇跡はきみと~」がソングチャートを制したKing & Princeは歌手別チャートで46→4位、『変身』がアルバムチャート3位に初登場したNEWSは100位未満から5位に、それぞれ上昇。King & Princeはダウンロード、NEWSはフィジカルセールスで首位に立った一方、ストリーミングは前者が37位、後者が65位と高くはありません。
トップ10内ではOfficial髭男dism(16→7位)、RADWIMPS(11→9位)および米津玄師さん(12→10位)も当週再浮上した一方、前週4位のIVEは52位、同5位の乃木坂46は55位に後退。2組とも前週フィジカルセールスが強かった一方、当週はIVEがストリーミング69位/動画再生100位未満、乃木坂46は2指標共に100位未満となっています。総合順位の維持には、所有での後退を接触で如何にカバーするかが重要だと理解できるでしょう。
11位以下では、TENBLANKが62→15位に急浮上。ドラマ『グラスハート』(Netflix)に登場する劇中(架空の)バンドによる『Glass Heart』がアルバムチャートで14→4位に上昇し、歌手別チャートでもダウンロード4位、ストリーミング11位となりデジタル指標群が好調。アルバムチャートでは『Kpop Demon Hunters (原題:KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ)』が5位に入り、Netflix作品の人気が最新チャートに反映されています。
(なお『Kpop Demon Hunters』において、トップアーティストチャートでは歌手毎に分かれてランクイン。ハントリックス(HUNTR/X)は当週76→62位となり、最高位を更新しています。)
<8月13日公開分トップアーティストチャート トップ10>
1位 (前週1位) Mrs. GREEN APPLE
2位 (3位) back number
3位 (2位) HANA
4位 (46位) King & Prince
5位 (100位未満) NEWS
6位 (6位) Vaundy
7位 (16位) Official髭男dism
8位 (9位) ちゃんみな
9位 (11位) RADWIMPS
10位 (12位) 米津玄師