ソングチャートとアルバムチャートを合算した、ビルボードジャパンのトップアーティストチャート(Artist 100)について毎週"記事化"しています。下記エントリーにて、掲載理由を記しています。
ビルボードジャパンでは2025年度下半期の集計期間初週である6月4日公開分以降、ソングチャートおよびアルバムチャートのストリーミング指標においてリカレントルールを導入。Streaming SongsチャートおよびStreaming Albumsチャート(後者は未公表)を指標化する際、ソングチャートは100位以内に52週、アルバムチャートでは同26週ランクインした作品に、翌週以降減算処理を施します。
(※上記文言について。以前は『Streaming SongsチャートおよびStreaming Albumsチャート(後者は未公表)を指標化する際、ソングチャートは100位以内に53週以上、アルバムチャートでは同27週以上ランクインした作品に減算処理を施します』と記載していましたが、その後表現を一部変更しています。)
<10月22日公開分において新たにリカレントルール対象となった作品>
・ソングチャート
ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」(10月15日公開分 総合53位)
・アルバムチャート
トップアーティストチャートでは、リカレントルール適用後のストリーミング指標が用いられます。
10月22日公開分のビルボードジャパントップアーティストチャート(Artist 100 集計期間:10月13~19日)では、Mrs. GREEN APPLEが3連覇を達成しています。
(10月22日公開分ビルボードジャパントップアーティストチャート、総合10位までにおける指標構成を示したCHART insightを上記に。こちらは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています。なお、ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています。)
ビルボードジャパンがリカレントルールを導入しロングヒット作品が有利ではなくなった下半期以降、Mrs. GREEN APPLEはトップアーティストチャートにて21週中のうち17週で首位を獲得。上半期を含めると通算42週に渡り首位に立っています。当週もストリーミングおよびカラオケ指標が首位をキープ。他方、前週トップだったラジオ指標は9位に後退しています。
そのMrsGREENAPPLEをはじめ、6位までが前週と変わらず。2位の米津玄師さんは”米津玄師, 宇多田ヒカル”名義でもトップ10入りを果たしています(11→10位)。なおビルボードジャパンは米ビルボードと異なり、共演や客演有りの名義については単独名義と分けて計算されます。
注目はストリーミング指標6位までの順位が総合6位までと同一であるということ。この指標が如何に重要かが解るのではないでしょうか。当週はソングチャートで好調のFRUITS ZIPPERが歌手別チャートで65→8位、原因は自分にある。が64→11位に上昇。フィジカルセールス指標でワンツーフィニッシュを果たした2組のストリーミング指標は順に40位、48位となっています。
”米津玄師, 宇多田ヒカル”名義共々トップ10内に返り咲いたのがOfficial髭男dism(12→9位)。フィジカルセールスおよびカラオケを除く4指標が上昇し、特にストリーミング指標は10→7位と推移しています。ダウンロード指標が25→17位に上昇したことからも、ライブ映画の公開のみならず『ミュージックステーション』(テレビ朝日)でのパフォーマンスが影響したものとみられます。
そのライブ関連では、ツアー最終公演を日曜に開催した星野源さんが100→66位に浮上。映画館でも生中継されたことが影響してか、最新作『Gen』は総合アルバムチャートで31→17位に。歌手別チャートではストリーミング指標の上昇が際立ちます(75→47位)。
<10月22日公開分トップアーティストチャート トップ10>
1位 (前週1位) Mrs. GREEN APPLE
2位 (2位) 米津玄師
3位 (3位) HANA
4位 (4位) back number
5位 (5位) 藤井風
6位 (6位) RADWIMPS
7位 (9位) Snow Man
8位 (65位) FRUITS ZIPPER
9位 (12位) Official髭男dism
10位 (11位) 米津玄師, 宇多田ヒカル