イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

日本のSpotifyでデイリートップ10入りの3日後に圏外へ急落…イネッサ・リー「Love Gun」の動向から考えること

日本のSpotifyデイリーチャートにて、そのチャートに違和感を抱きかねない現象が起きていました。備忘録的な形で今回紹介します。

Xにて日本のSpotifyデイリーチャートにおける特筆すべき動向を日々発信しているのですが、最新7月26日土曜付においてはスレッド(最初のポストはこちら)の最後に上記ポストを記載。イネッサ・リー「Love Gun」が200位圏外へ急落しているという状況です。

 

イネッサ・リーは米のオーディション番組『アメリカン・アイドル シーズン10』(2011)に登場した経験を持つロシア出身の歌手とのこと(Inessa Lee - Wikipedia(英語版)より)。「Love Gun」は先月リリースされていますが、同曲においては日本を含むアジアでのプロモーションが今月から行われており、たとえばInterFMでは1日1回オンエアされていることが同局のオンエア曲検索ページから解ります(検索結果はこちら)。

そして「Love Gun」は、日本における7月12日付Spotifyデイリーチャートで77位に初登場を果たすと、7月23日付にて10位に到達します。

Inessa Lee - Love Gun - Spotify Chart History - Kworb.netより

イネッサ・リー「Love Gun」は他のランクイン曲に比べて増減が激しく、その点は日々のSpotify動向を紹介する際に同曲を採り上げる機会の多さからも解ります(Xにおける言及内容はこちらで確認可能)。そして最新7月26日付日本のSpotifyデイリーチャートにおける25位から200位未満への急落は、基本的には考えられないことです。

 

この”急落”から想起したのが、昨年始めに起きたキングリー(KingLee)という歌手による2曲の動向です。リル・フリップとの「Lost and Found」は2024年1月15日付日本のSpotifyデイリーチャートで23位、コード・Gとの「High Note」は同日付で24位にランクインしたものの、2日後には共に200位未満へ急落。また1月16日付デイリーチャートにおける2曲の記録は取り消され、2曲はSpotifyからも音源自体が削除されています。

キングリー「Lost and Found」のSpotifyチャート動向はこちら、「High Note」はこちらから確認できます(共にKworb.netより)。2曲は韓国でもランクインしていますが、こちらでも急落しています。他方、イネッサ・リー「Love Gun」は日本以外でデイリー200位以内に入っておらず、また7月25日付日本のデイリーチャートにおける記録は残っています。加えて同曲は、現時点でもSpotifyで聴取可能となっています(下記参照)。

Love Gun ‑「Single」by Inessa Lee | Spotifyより

 

 

イネッサ・リー「Love Gun」はキングリーの2曲と異なる点もありますが、他のサブスクサービスでヒットした形跡は見当たらず、また急上昇と急落を繰り返す点からはその動向を注視する必要があったと捉えていました。ただ、その”注視すべき”という発信をもっと直接的にSpotify側に伝える必要があったと感じています。

最善はSpotify側による調査と報告であり、仮にエラーだった場合は修正すること、またいわばハック(好ましい表現ではありませんが敢えて用います)だった場合は、システムの脆弱性を直ちに解消することもSpotify側に対し強く求めます。

(中略)

エラーならば問題ですし、(好ましい表現ではありませんが)ハックならば尚の事問題です。これらはいずれ解消されるとして、その影響に伴いダウンしてしまう曲が存在することは事実。日本ではトップ50プレイリスト効果が大きく、"50位の壁"が存在するゆえ尚の事です。エラー等が起きないようにシステムを改善することは急務ですが、突飛な動きに対してはエラー等の有無にかかわらずSpotify側が調査することは必須でしょう。

キングリーによる2曲のSpotify動向を紹介したエントリーにて上記の内容を記しましたが、チャート動向に違和感を抱く曲については今後は早い段階で、客観的な理由を添えてSpotify側に指摘する必要があると感じた次第です。他のサブスクサービスとの乖離もさることながら、YouTube掲載動画へのコメントが数日間途絶えていることや日本でヒットしながら日本語での記載がほぼないことも、客観的な理由に成り得ると考えます。