STARTO ENTERTAINMENT所属歌手のサブスク解禁が少しずつ始まっています。その中でも特筆すべきと感じたのが、NEWSの解禁です。
サブスク解禁でふ
— 加藤シゲアキ Shigeaki Kato (@Shige_no_hitori) 2024年9月6日
全曲でふ
これまでの
まじで
全部でふ https://t.co/6bFHZFZiLf
実際、9月15日に解禁されたシングル関連曲は、9人時代からの作品が網羅されています。
NEWSは2003年11月、一部コンビニエンスストアチェーンで独占発売された「NEWSニッポン」でインディーズデビュー。このシングルには森内貴寛さん(現在はTaka(ONE OK ROCK)として活動)が参加していましたが、メジャーデビューシングル「希望~Yell~」(2004年5月12日リリース)では8名にて活動。その後メンバーは6→4名と推移し、現在は小山慶一郎さん、加藤シゲアキさんおよび増田貴久さんの3名で活動しています。
今回のサブスク解禁を知って真っ先に感じたのは、STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)が過去について”なかったことにしない”ようになった、ということでした。
NEWSの場合、メンバーの脱退が必ずしも前向きではなかったことは少なくありません。また前向きな形だとしても、以降の活動においてその方は半ば存在しなかったものとして扱われることはNEWS、またSTARTO ENTERTAINMENT所属歌手に限らずみられることであり、メディアにおいても慣例だったと感じています。その空気がまず変わったのは、旧事務所時代の初代社長による性加害問題の社会問題化と考えてよいでしょう。
それでも、たとえばNEWSにおいては手越祐也さんがかつてレギュラー出演していた『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ)に今も出ておらず、他グループでもKing & Princeから離れNumber_iとして活動する岸優太さんは、新グループ結成以降『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ)に登場していないと聞きます。実際は制約といえる状況が設けられている中、今回のNEWSの全アーカイブ配信は意味のあることだと考えます。
(一方で、たとえばSpotifyのCanvas機能(スマートフォンにて曲を再生した際にショート動画が表示される)では4名以上在籍時代の曲でも現メンバーの3名のみが映る模様です。)
大袈裟と揶揄されかねませんが、今の日本においては省みることを許さず、半永久的に後悔させよという空気が淀んでいると考えます。かつて罪を犯した方が復帰しても過去の過ちを弄る(イジる)人が芸能界内、そして市井でも少なくありません。その風潮に違和感や嫌悪感を抱く者として、今回の別け隔てない解禁はその方が存在した歴史を否定しないという点において、業界内外の考え方を変えるかもしれないと感じた次第です。
日本における9月15日付Spotifyデイリーチャート、200位以内の初登場曲。
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2024年9月16日
137位 #NEWS「#チャンカパーナ」
NEWSの解禁はエンタテインメント業界(メディアや市井を含む)の慣例以外にも一石を投じる可能性が高いと考えます。Spotifyにおいて解禁日以降現時点まで「チャンカパーナ」(2012)が200位以内にランクインしていることは、過去曲でもニーズがあることを可視化したといえます。既に解散や活動終了した歌手の作品にも需要がある、また権利保有者にとっても利益と成るならば、出すに越したことはないはずです。
✳️ NEWS重大発表③!!! ✳️
— NEWS | ELOV-Label (@NEWS0915_music) 2024年9月15日
NEWSの全MVが
YouTubeで公開決定🎉
毎週水曜・土曜に2本ずつアップ🎬
この後20:00「NEWSニッポン」「希望〜Yell〜」から公開スタートです!!!https://t.co/oTOK8NoD6Y#にゅうちゅうぶ生配信#NEWSサブスク解禁
🗓✍️
— NEWS | ELOV-Label (@NEWS0915_music) 2024年9月18日
□♡▽○#NEWSサブスク解禁#にゅうちゅうぶ https://t.co/YD9AylQMZh pic.twitter.com/0HI78TrN0E
NEWSはすべてのミュージックビデオを段階的に解禁することも発表しています。ミュージックビデオのデジタルアーカイブ化は日本の音楽業界ではまだまだだと感じながらも少しずつですが始まっており、この動向も注目すべきと感じています。