最新3月6日公開分(集計期間:2月26日~3月3日)のビルボードジャパンソングチャートでは、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」が6連覇を達成しています。
【ビルボード】Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」総合6連覇、NCT WISHの日本デビュー曲は3位スタート https://t.co/uNqtohtUsq
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2024年3月6日
当週は3週ぶりに平日が5日間に。ストリーミング再生回数は土日祝日に増える傾向にあるためCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」はこの再生回数が前週割れとなっていますが、それでも2%弱の下げ幅に抑えられたのは特筆すべきといえるでしょう。次週はテレビアニメ『マッシュル-MASHLE-』とコラボしたミュージックビデオの1週間フル加算、そして二度のテレビパフォーマンスに伴いポイントが上昇するかに注目です。
なお、「Bling-Bang-Bang-Born」は動画再生指標が急落していますが、上記動画が今月公開されるまではCreepy Nutsによる公式動画は(YouTube無料会員向けに)存在しなかっただろうこと、またこの指標は本来急落が考えにくいことを踏まえれば、前週はエラーだった可能性が高いといえるかもしれません。加えて、前週は19位と表示されていたこの指標は、後になって18位に訂正されています。
前週2月28日公開分のビルボードジャパンソングチャート、動画再生指標では当初 #TWICE「#FirstTime」が8位に入っていましたが、今確認すると同曲は出てこず、9位以下が1ランク繰り上がっていました。@Billboard_JAPANはこの変更について、アナウンスはしたのでしょうか。
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2024年3月6日
前週ビルボードジャパンでは複数のミスが発生しており、昨日付ブログエントリーにて指摘と改善提案を実施しています。ミス自体もさることながらその訂正をアナウンスしないことは、根底にあるチャート管理者としての責任能力や信頼度に関わってくるのではというのが厳しくも私見です。
さて、最新のソングチャートでは、総合2~4位にフィジカルセールス指標の上位3曲が初登場を果たしています。
・SKE48「愛のホログラム」
総合2位/フィジカルセールス1位 (8,006ポイント/399,984枚)
総合3位/フィジカルセールス3位 (7,943ポイント/93,186枚)
(上記映像の冒頭に事故シーンがあります。視聴される方はご注意ください。)
・ATEEZ「NOT OKAY」
総合4位/フィジカルセールス2位 (7,489ポイント/307,329枚)
総合ソングチャート、5位までの指標構成は以下の通り。
フィジカルセールスでNCT WISH「WISH」に21万枚以上の差をつけたATEEZ「NOT OKAY」が総合4位となり、「WISH」が上回った形です。これはビルボードジャパンが一定枚数以上のフィジカルセールス(現在は5万枚と推定)に対し係数処理を行っていることにより、フィジカルセールスでは差が付きにくくなっていることが要因。加えて、「WISH」と「NOT OKAY」ではラジオ指標に大差がついています。
ラジオ指標はプランテックによるOAチャートに各局の聴取可能人口等を加味して算出されるものですが、基となるそのOAチャートでもNCT WISH「WISH」が首位に。上記記事では『週後半からはリクエストオンエアが見られ始めたことも特筆すべきだろう。帯番組/コーナーでの定期枠のみならず、多数の番組でオンエア獲得に至って』いると記載されています。
最近では男性アイドル/ダンスボーカルグループが、特に定期枠でのOAを積み重ねることでラジオ指標に強くなり、フィジカルセールス初加算週における瞬発力を高めています。また総合2位のSKE48「愛のホログラム」においてもラジオ指標が4位に入っており、この状況はともすれば男女問わずアイドル/ダンスボーカルグループ全体の傾向になりつつあるのかもしれません。
瞬発力も重要ですが、さらに重要なのは持続力です。別の観点をきっかけとしたスレッドにてつぶやいた内容を貼付します。
一方で、重要なのは週間単位での上位進出以上に、複数週(特にフィジカルリリース曲はフィジカルセールス指標加算2週目以降)での上位安定、そして年間チャートにおける上位進出です。その重要性を紹介するべく、#イマオト では毎週このようなエントリーを用意しています。https://t.co/rbiLJmdJxK
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2024年3月5日
この3曲については次週の動向も追いかけますが、ラジオ指標はフィジカルセールスと並び持続力が小さく、ロングヒットにはストリーミング指標の継続が欠かせません。しかし当週総合2~4位の3曲において、この指標を獲得しているのはATEEZ「NOT OKAY」のみ。それも同指標100位未満(300位圏内)であるため次週は加点対象となる300位からのダウンも考えられます。ゆえにライト層の獲得は3組共に急務です。
複数週での上位安定、年間チャートでの上位進出に大事なのは、ライト層が曲を聴くということです。彼らの中からコアファンが誕生すれば尚の事、歌手が中長期的に活動できやすくなります。
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2024年3月5日
コアファンの熱量が自らの頑張り以上に、ライト層獲得(のためのアイデア実践)に注がれることが重要と考えます。