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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

クリスマス関連曲が速くも上昇、そして日本を代表するクリスマスソングが解禁されていることについて

最新12月13日公開分のビルボードジャパンソングチャートにて、集計期間中に公開された2023年度年間ソングチャートの上位曲がポイントを上げていることについては昨日のエントリーで紹介しました。

さて今回、back number「クリスマスソング」がポイント前週比112.4%を記録し16→12位へ上昇。トップ10まであと一歩と迫っているのですが、今年はクリスマス関連曲の再浮上が速いと感じています。今回は昨年との比較を行うべく、CHART insightのリンクを貼付したポストを掲載します。

 

CHART insightについては、下記ポストにて簡潔に説明しています。

 

上記4曲については昨年12月28日公開分(集計期間:2022年12月19~25日)において、「クリスマスソング」が5位、「All I Want For Christmas Is You (邦題:恋人たちのクリスマス)」が9位、「白い恋人達」が29位、および「Santa Tell Me」が37位を記録しています。ゆえに「クリスマスソング」は今シーズンもトップ10入りが濃厚といえますが、ストリーミングが昨年同時期より強くなっていることは注目です。

 

 

興味深い現象は他にも。日本で最もユーザーの多いサブスクサービスであるApple Musicの最新ランキング(集計期間:2023年12月4~10日)において、日本を代表するクリスマス関連曲が100位以内に登場。昨年同時期(→こちら)には100位以内に入っていませんでした。

今回のランキングでは山下達郎「クリスマス・イブ」が61位に初登場を果たしているのですが、自身のサブスク解禁に強い反対姿勢を示している山下さんの曲が、ごく一部であれど存在していることに驚く方は少なくないかもしれません。

(自分は一部サービスにてこの曲が解禁されていることは存じていたものの、Apple Musicで解禁済だったことは失念していました。実際、以前のエントリーにてApple Musicでの解禁を記しています→こちら。)

山下達郎「クリスマス・イブ」は、2017年にApple Musicで、翌年にはAmazon Music Unlimitedにて解禁(一方でSpotifyは未解禁)。一部限定での解禁、さらには先述した姿勢に伴い、ユーザーには「クリスマス・イブ」も存在していないという認識が通底しているかもしれませんが、しかし徐々に見つかっていると感じています。ただその一方で、発言内容と実際解禁されていることの矛盾について、指摘する声をほぼ耳にしません。

2022年と2023年の同時期を比較すると、「クリスマス・イブ」には先述した4曲ほどの差は存在しないものの、しかしながらストリーミング指標においては昨年より1週早く300位以内に達しています。このことからも、徐々にサブスクで見つかっていることが解るでしょう。そしてクリスマス関連曲がサブスクで聴かれている傾向もまた見えてくるのではないでしょうか。

 

 

クリスマス関連曲の上昇が昨年より早くなっていることについては、海外でも同様です。2022年12月17日付(集計期間:同年12月2~8日)と2023年12月16日付(集計期間:同年12月1~7日)とを比較すると、特にグローバルチャートにおける席巻具合が解ります。下記リンクは、2022年、2023年の順に掲載しています。

クリスマス関連曲の上昇理由については、今に至る曲の聴かれ方やそれを踏まえた米ビルボードによるチャートポリシー(集計方法)の変遷が大きく影響しているものと考えます。マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」のチャート制覇までを記したエントリーから、このことが理解できるでしょう。

上記エントリーでは、マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」の動きをなぞるJ-POPの代表としてback number「クリスマスソング」を挙げました。back numberはサブスク解禁に以前は消極的であり、YouTubeでもミュージックビデオを短尺版でのみ公開していましたが、その姿勢を大きく変えたことで接触指標群が大きな影響源となるビルボードジャパンソングチャートにおいてさらなる躍進を果たしたと捉えています。

 

 

海外同様、日本でも確実にサブスクニーズが高まっていることを、クリスマス関連曲のいち早い上昇から感じています。ならばサブスクにきちんと(無論サービス先を限定せずに)解禁することは必須であり、そもそもサブスクを悪しきものと位置付けることはプラスにはならないことも認識する必要があるはずです。おそらく旧ジャニーズ事務所側も解禁は間もないものと考えるに、山下達郎さん側の変革を強く願います。