(※追記(1月11日8時8分):コラボスペース終了に伴い、受賞結果等をまとめたブログエントリーを記載しました。こちらのエントリーにもリンクを掲載しています。)
ここ数年の恒例となっている、日本版グラミー賞を仮定しノミネーションを考える企画。年が明けましたが、本日2021年度分を掲載します。2020年度分は下記リンク先をご参照ください。
そもそも日本にはグラミー賞のような、権威があり且つ多くの方から支持される(一方で非難も起こるのですが、そのような)賞は存在しないと考えています。そこでビルボードジャパンのチャート等を参考に、日本版グラミー賞を想定した上で選んでみました。2021年度のビルボードジャパンソングスチャートについては、以下にまとめています。
さて今回、Twitter上で音声を用いてリアルタイムで会話するスペースという機能を使って、初のコラボ企画を行います。
1月10日20:00からスペースで行うKeiさん(@Kei_radio )とのコラボ企画。
— RYO@音楽ブログ (@yo19930223) 2022年1月8日
日本版のグラミー賞があったらというテーマで4部門のノミネートを選出しました。好きなアーティストが入ってるかなという気持ちで見てくれると嬉しいです。スペースもよろしくお願いします!https://t.co/mGNYwMvjSz
毎週リリースされる膨大な新曲からお勧めを紹介するなど良曲のレコメンドに定評がるブログ【ただの音楽ファンが見る音楽業界】(→こちら)の管理人、RYOさんが自分のスペースを訪れてくださった際にふと呼びかけたところ、今回のコラボスペース開催に発展しました。企画に賛同してくださったRYOさんに心より感謝申し上げます。上記ツイート内にRYOさん選出のノミネーションが掲載されていますので、是非ご覧ください。
では、自分の選出内容を以下に記載します。
○日本版グラミー賞 主要4部門ノミネート一覧
・対象:2020年12月~2021年11月発売の作品より選出。
ただしそれ以前の発表ながら、対象期間にヒットしたものも含む。
(ちなみに米グラミー賞は2020年9月~2021年9月発売分が対象)
・新人賞(Best New Artist)についてはメジャーデビューしてからアルバム1枚以上リリースした歌手が対象(しかしながらその限りではない)
セレクトは昨日完了しました。なお今回、最優秀新人賞のノミネーションにおいてはアルバム未リリースの歌手が過半数となっており、この定義は今後あらためる必要があると考えています。
Record Of The Year (最優秀レコード賞)
・Ado「うっせぇわ」
・Awesome City Club「勿忘」
・Official髭男dism「Cry Baby」
・なにわ男子「初心LOVE」
・BTS「Butter」
・藤井風「きらり」
・優里「ドライフラワー」
・YOASOBI「怪物」
主に2021年度ビルボードジャパン年間ソングスチャートを参照。年間トップの優里「ドライフラワー」やトップ10入りを果たしたAdo「うっせぇわ」は2020年10月リリースながら対象期間内に大ヒットしたことを踏まえて選出。またなにわ男子「初心LOVE」は対象期間最終月のリリースですが、TikTokやYouTubeでヒットが続いていることやデジタル完全解禁ならばますますヒットしただろうことを考慮しています。
ちなみにこの部門の選考基準として、『ミュージックステーション』(テレビ朝日)における"今年の1曲ランキング"も毎年参照していたのですが、2021年は同企画が行われていませんでした。実際にどのような曲がヒットしているかがよく解るランキングだっただけに、企画の中止は残念に思います。
Song Of The Year (最優秀楽曲賞)
・宇多田ヒカル「One Last Kiss」
・Awesome City Club「勿忘」
・Official髭男dism「Cry Baby」
・STUTS & 松たか子 with 3exes feat. KID FRESINO「Presence Ⅰ」
・BTS「Butter」
・BE:FIRST「Gifted.」
・藤井風「きらり」
・millennium parade × Belle「U」
2021年度ビルボードジャパン年間ソングスチャートを踏まえた選出が多い中にあって、映像作品のタイアップ曲が少なくない状況です。タイアップ元の作品自体の評判もさることながら、作品の世界観をより高める曲が多かったという印象があります。またBE:FIRSTのデビュー曲「Gifted.」はリリースから日が浅いですが、好事家を中心とする高い評判が選出理由となっています。
Album Of The Year (最優秀アルバム賞)
・Official髭男dism『Editorial』
・折坂悠太『心理』
・KID FRESINO『20,stop it.』
・STUTS & 松たか子with 3exes『Presence』
・ずっと真夜中でいいのに。『ぐされ』
・SixTONES『1ST』
・Snow Man『Snow Mania S1』
・YOASOBI『THE BOOK』
2021年度ビルボードジャパン年間アルバムチャートや各メディアが上位に選んだ作品を参照しました。一方で、主に雑誌における発表がネットで(順位だけでも)紹介されない状況は残念であり、オリジナルアルバムにスポットを当てるならば(それこそ日本レコード大賞で昨年アルバム部門がなかったゆえ尚の事、)ネットでも紹介してほしいというのが自分の願いです。なおCDショップ大賞のノミネーションも考慮の上、選んでいます。
Best New Artist (最優秀新人賞)
・INI
・Ado
・なにわ男子
・BE:FIRST
・P丸様。
・BLOOM VASE
・優里
・WurtS
ビルボードジャパン各種年間チャートの上位に登場した歌手もさることながら、たとえば2021年11月リリース歌手の活況や、TikTok内での流行(YouTubeにおける"歌ってみた"や"踊ってみた"に代表されるUGC(ユーザー生成コンテンツ)の人気を含む)も踏まえて選出しています。
この主要4部門の中から、明日10日月曜(祝日)午後8時開始のRYOさんとのコラボスペースにて、各部門の受賞作品(歌手)を決定していきますのでお楽しみに。
最後に、この日本版グラミー賞を想像する理由をあらためて述べるならば。
音楽業界には日本版グラミー賞的な賞の創設が必要です。世界に誇る音楽賞が見当たらず、また最も知名度の高い日本レコード大賞への疑問が毎年噴出する一方で、それを指摘する方は多くとも改善を促す等の前向きな意見があまり提示されないことに疑問を抱いています。ならば日本レコード大賞を変えるよう提言し続けること、そして日本を代表する音楽賞を創設することは必要だとして、このような仮想の賞を設けています。
なお昨年の日本レコード大賞については、以前から提示した様々な問題が解決に至っていないと考えています。問題の中には優秀作品賞の選考も含まれますが、一方で優秀作品賞から大賞を選出する際にストリーミングでのヒットが基準になっているだろうこと、そしてそれが3年続いていることは非常に好いと考えます。
僅かながらであれど、同賞が変わっているならば…ほのかに期待する自分がいます。
※追記(1月11日8時8分):コラボスペース終了に伴い、受賞結果等をまとめたブログエントリーを記載しました。下記にリンク先を掲載しています。お聴きくださった皆さん、そしてコラボしてくださったRYOさんに心より感謝申し上げます。
【#イマオト ブログ更新】
— Kei (@Kei_radio) 2022年1月10日
本日2本目のブログエントリーは、昨日RYO@音楽ブログさん(@yo19930223)とお送りしたコラボスペース、#日本版グラミー賞 の振り返りです。受賞結果を中心に記載していますので、是非ご覧ください。https://t.co/hXZliZxAM5