最新3月24日付の米ビルボード、アダルトR&Bソングスチャートにおいて29位にゴスペルナンバーが初登場。驚きつつも、納得の登場です。
アコースティックギター使いなゴスペルの人気が高まる中で、アンソニー・ブラウンは正統派。クワイアであるグループ・セラピーと共に力強いメッセージを届けてくれます。ミュージックビデオ序盤でアンソニーの目が光ることから、フューチャリスティックな音になるのではと一瞬思いつつも、至極正統派。
このアンソニー・ブラウン、2010年代に登場したまだまだ若手のゴスペル歌手ながら、アルバム3作はデビュー作がゴスペルアルバムチャートで3位、その後は2作連続で首位を記録。
スヌープのゴスペル盤発売の約1週間後(3/24)に授賞式が行われるステラー・アワード。30近くあるカテゴリーのノミネーション(https://t.co/YF1CrtNv3T)を確認。アンソニー・ブラウンの強いこと!グラミーにおけるブルーノ・マーズ級?今やかつてのカーク・フランクリン的なポジションにいるのかも。 pic.twitter.com/ufT7lgdSrt
— RIN-GO (@hystys) 2018年3月3日
音楽評論家の林剛氏のツイートにもあるように、昨夏リリースの3作目『A Long Way From Sunday』(2017)からはゴスペルの音楽賞、ステラー・アワードに10部門でノミネート。前作『Everyday Jesus』(2015)では、下記ブログエントリーで触れたように同賞において10部門を獲得しており、今回大量受賞となると名実共に頂点に上り詰めるのではないかと。賞の発表が楽しみですし、今の彼の勢いがアダルトR&Bチャートにもランクインした原動力になったのは間違いないでしょう。
ちなみに、アコースティックギター使いなゴスペル歌手の増加は以前お伝えしました。
で、アンソニー・ブラウンは正統派と書いたのですが。
アンソニー・ブラウンは時流をとらえるのがうまい。コンテンポラリーな小規模クワイアという感じでデビューしたが、フォーキーな方向も見せる最近は、『新R&B教本』でも触れたトラヴィス・グリーンやジョナサン・マクレイノルズあたりと共に新世代として注目されたりして、まさにいまっぽい存在に。 https://t.co/kaSc3LQjnS
— 荘 治虫 (@funkydipsi) 2018年3月7日
音楽評論家の荘治虫氏のツイートを読むにつけ、これは3作まとめて手に入れないとなあと実感した次第。なお、「Trust In You」はゴスペルコンピレーション、『WOW Gospel 2018』に収録されています。