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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(追記あり)【海外ビルボード】エラ・ラングレー、米で「Choosin' Texas」四度目の返り咲き&3曲同時トップ10入り

(※追記(5月5日18時59分):Global 200における日本の楽曲動向を追記しています。)

 

 

 

現地時間の5月4日月曜に発表された、最新5月9日付米ビルボードソングチャート(集計期間:4月24~30日)。前週初登場で首位に立ったオリヴィア・ロドリゴ「Drop Dead」は4位に後退。エラ・ラングレー「Choosin' Texas」が2週ぶり、通算8週目の首位を獲得しています。

エラ・ラングレー「Choosin' Texas」はストリーミングが前週比5%ダウンの2660万(同指標通算9週目の首位)、ダウンロードが同8%ダウンの8,000(同指標2位)、ラジオが同1%アップの4470万(同指標6位)を記録しています。また同曲は、複合指標から成るホットカントリーソングチャートにて、通算23週目の首位に立っています。

 

エラ・ラングレー「Choosin' Texas」は今回が四度目の返り咲き。2月14日付で初めて首位を獲得して以降、3月7日付、3月21~28日付、4月11~25日付そして当週5月2日付にてその座に就いています。この間はバッド・バニー「DtMF」、テイラー・スウィフト「Opalite」、ブルーノ・マーズ「I Just Might」、BTS「SWIM」そしてオリヴィア・ロドリゴ「Drop Dead」がいずれも1週ずつ首位を獲得していました。

ひとつのリリースサイクルにて四度の返り咲きに至ったのは「Choosin' Texas」が最長タイに。ハリー・スタイルズ「As It Was」(2022)そしてモーガン・ウォーレン「Last Night」(2023)と並んだ形です。なお、ひとつのリリースサイクル以外も含めれば、マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You (邦題:恋人たちのクリスマス)」が2019~2025年にて七度の返り咲きに至っています。また「As It Was」および「Last Night」は共に、同曲の首位獲得期間中に別の6曲が一時的に首位の座を奪取しています。

 

エラ・ラングレーは「Be Her」が5位をキープ、そしてモーガン・ウォーレンとの「I Can't Love You Anymore」が7位に初登場を果たしています。「I Can't Love You Anymore」は集計期間初日にリリースされ、ストリーミング1670万、ダウンロード10,000およびラジオ1080万を記録しています。

この記録に伴い、エラ・ラングレーのトップ10ヒットは3曲に。またいずれの曲も同時トップ10入りを果たしており、エラはカントリージャンルをメインとする歌手として初めて、キャリア初期の3曲をトップ10内に同時に送り込んでいます。「Choosin' Texas」「Be Her」および「I Can't Love You Anymore」はいずれも、4月10日リリースのアルバム『Dandelion』に収録(「I Can't Love You Anymore」は追加収録の形)。エラはいずれの曲も共同で執筆し、またプロデューサーのひとりを務めています。

「I Can't Love You Anymore」のトップ10入りに伴い、モーガン・ウォーレンはトップ10ヒットが19曲目に。両名の高い知名度も契機となり、「I Can't Love You Anymore」はカントリージャンルをメインとする2組の共演名義(片方の歌手が客演ではない)作品にて初めて、初登場にてトップ10入りを果たしています。なおデビュー時の順位を問わず、カントリージャンルをメインとする歌手同士でのデュエット曲によるトップ10入りの代表例にはケニー・ロジャース & ドリー・パートン「Islands In The Storm」が挙げられます。ビー・ジーズがソングライトを手掛けた同曲は、1983年に通算2週首位を獲得しています。

「Choosin' Texas」ミュージックビデオの最後にその登場が予告されていた「I Can't Love You Anymore」は、ダウンロード指標を制覇。エラ・ラングレーは2曲目、モーガン・ウォーレンは10曲目の首位獲得となります。

 

ノア・カーン「Doors」が9位に初登場。ストリーミングは1780万を記録しています。ノアにとっては「Stick Season」(2024 9位)、「The Great Divide」(2026年2月 6位)に続く3曲目のトップ10に。「Doors」および「The Great Divide」が収録されたニューアルバム『The Great Divide』は最新5月9日付米ビルボードアルバムチャートで首位を獲得。同チャートがユニット数を単位とするようになった2014年以降、『The Great Divide』はロックジャンルの作品として週間最大となる389,000ユニットを記録しています。

「Doors」は複合指標から成るホットロック&オルタナティブソングチャートでも初登場で首位に。「The Great Divide」が今年2月に首位スタートを切って以来、2曲目の首位獲得となります。

なおノア・カーンは当週、ソングチャート100位以内に21曲を送り込んでいます。いずれも『The Great Divide』収録曲となり(うち4曲は集計期間半ばにてリリースされたデラックスエディション『The Great Divide: The Last Of The Bugs』に収録)、トップ40には12曲が登場。19曲が初登場を果たしたことでソングチャート100位以内ランクインが30曲となり、また21曲以上を同時に送り込んだ13組目の歌手となったノアは、当週初めてトップアーティストチャート(Artist 100)を制しています。

 

ブルーノ・マーズ「I Just Might」は3→2位に。ラジオは前週比1%アップの7810万を記録し、同指標通算11週目の首位を獲得。また同曲は複合指標から成るホットR&B/ヒップホップソングチャートならびにホットR&Bソングチャートにて、共に16週目の首位を獲得。前者のチャートでは首位獲得週数においてキャリア最長記録を更新しています。

アレックス・ウォーレン「Ordinary」は6→8位に後退するも、トップ10入りが通算52週を達成。トップ10内在籍通算1年以上の記録は「Ordinary」が4曲目となり、テディ・スウィムズ「Lose Control」の80週が最長記録となります。

 

最新のトップ10はこちら。

 

1位 (前週2位) エラ・ラングレー「Choosin' Texas」

2位 (3位) ブルーノ・マーズ「I Just Might」

3位 (4位) オリヴィア・ディーン「Man I Need」

4位 (1位) オリヴィア・ロドリゴ「Drop Dead」

5位 (5位) エラ・ラングレー「Be Her」

6位 (7位) オリヴィア・ディーン「So Easy (To Fall In Love)」

7位 (初登場) エラ・ラングレー & モーガン・ウォーレン「I Can't Love You Anymore」

8位 (6位) アレックス・ウォーレン「Ordinary」

9位 (初登場) ノア・カーン「Doors」

10位 (10位) ケラーニ「Folded」

 

最新チャートでは7週続けて、女性歌手による作品がトップ10内の7曲を占めています。トップ10内にて7曲以上同時に女性歌手作品がランクインし続けたのは、2014年8~10月における8週以来の記録となります。当時はテイラー・スウィフト「Shake It Off」およびメーガン・トレイナー「All About That Bass」が首位に立ち、またその間は5週連続で女性歌手作品がトップ5を占めていました。

 

 

続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。5月9日付ではGlobal 200、Global 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.共にジャスティン・ビーバー feat. ニッキー・ミナージュ「Beauty And A Beat」が首位を獲得しています。

ジャスティン・ビーバー feat. ニッキー・ミナージュ「Beauty And A Beat」(2012年リリース)はGlobal 200においてストリーミングが前週比13%ダウンの6960万およびダウンロードが同35%ダウンの13,000を、Global Excl. U.S.ではストリーミングが前週比11%ダウンの5790万を記録しています(Global Excl. U.S.におけるダウンロードは記事未掲載)。「Beauty And A Beat」はジャスティン・ビーバーがコーチェラ・フェスティバルのヘッドライナーとして披露された曲のひとつ。ライブ演奏とYouTubeから直接再生された初期ヒット曲の動画を組み合わせたセットが話題となったことで上昇した形です。

「Beauty And A Beat」はGlobal Excl. U.S.で2週目の首位、そしてGlobal 200では初の頂点に。Global 200におけるジャスティン・ビーバーの首位獲得曲はダニエル・シーザーおよびギヴィオンを迎えた「Peaches」(2021年4月以降 通算2週)、ザ・キッド・ラロイとの「Stay」(2021年8月以降 通算11週)に続く3曲目となり、ニッキー・ミナージュにとっては初となります。

またリリースから10年以上経過した曲がGlobal 200を制するのは、クリスマス関連以外では2曲目に。1985年リリースのケイト・ブッシュ「Running Up That Hill (A Deal With God)」が『ストレンジャー・シングス 未知の世界 (原題:Stranger Things)』(Netflix)で用いられたのを機に、2022年に通算3週首位を獲得しています。なおクリスマス関連曲ではマライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」(1994)およびワム!「Last Christmas」(1984)が制しています。

 

マイケル・ジャクソン「Billie Jean」がGlobal 200で65→8位、Global Excl. U.S.では64→6位に。Global 200ではストリーミングが前週比102%アップの3670万およびダウンロードが同203%アップの3,000を、Global Excl. U.S.ではストリーミングが前週比97%アップの2760万を記録しています(Global Excl. U.S.におけるダウンロードは記事未掲載)。1983年にリリースされ米ソングチャートで通算7週首位を獲得した同曲(アルバム『Thriller』収録)は、マイケルにとって双方のチャート初となるトップ10ヒットに。「Billie Jean」の上昇は、4月24日に米で公開された映画『Michael/マイケル』のヒットに伴うものです。

 

 

 

※追記(5月5日18時59分)

 

日本時間の5月5日夜、Global 200の全容が発表されました。日本の楽曲動向については、Xにて発信しています。