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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

カーク・フランクリンをはじめ5月はゴスペルが熱い! 注目の新譜を紹介

昨日は最新5月4日付米ビルボードソングスチャート速報をお送りしました。

次週嵐が巻き起こりかねないソングスチャートに対し、最新5月4日付米ビルボードゴスペルソングスチャートではカーク・フランクリン「Love Theory」がひとり勝ちの状態に。今週登場13週目にして13週連続の首位を独走しています。

しかも6位には新曲「Just For Me」が初登場。アルバム『Long Live Love』リリース前に、さらにその期待感が高まっていることがチャートアクションから見えてきます。

冒頭で引用されている曲は不明ですが、カークらしいアプローチだなあと。アルバムは今月末日に輸入盤がリリース予定です。

 

そのカーク・フランクリンのアルバムがリリースされることを紹介した際に触れたフレッド・ハモンド「Tell Me Where It Hurts」も19位に上昇していますが、フレッド同様ベテランのジョン・P・キーによる、ザカルディ・コルテスをフィーチャーした「I Made It Out」が21位に初登場。冒頭からの熱量が凄いですね。

しかも来週には、マルーン5のメンバーとしても活躍し、今年遂にグラミー賞を獲得したPJ・モートンをフィーチャーした「Colorblind」も発売されます。

「Colorblind」は今から25年前のアルバムのタイトル曲と同一ゆえ、もしかしたら再録かもしれません。

 

注目といえば、アンソニー・ブラウン & グループ・セラピーのニューアルバムも近そうです。今週金曜日にライブレコーディングが行われる予定となっています。

4作目となるアルバム『Second Wind』にはターシャ・コブス・レナードやメアリー・メアリーのエリカ・キャンベル等がゲストに登場することが既にアナウンスされていますが、その中にジョナサン・マクレイノルズの名も。ゴスペルの音楽賞、ステラー賞で今年最多7部門を獲得したのがジョナサンであり、アルバムが2作連続で米ビルボードゴスペルアルバムチャートを制しステラー賞でも2016年に10部門、昨年2部門を獲得したアンソニー・ブラウン & グループ・セラピーと組むというのはかなり大きなトピックではないかと。音楽評論家の林剛氏がアンソニーおよびジョナサンを新世代と表現しているのですが、アルバムリリースが9月までに間に合えば、来年開催のグラミー賞ではカーク・フランクリンとアンソニー・ブラウン & グループ・セラピーという世代間対決となるわけで、両者がどんな素晴らしい作品を出してくれるか今から楽しみです。ちなみにアンソニー・ブラウン & グループ・セラピーは今週金曜(それこそライブレコーディング当日)に新曲「Blessing On Blessings」をリリースします。

なお、林氏の形容も引用した、アンソニー・ブラウン & グループ・セラピーならびにジョナサン・マクレイノルズについては以前記しています。

 

新しい月がはじまりました。ゴスペルの新曲を聴いて心を洗ってみるというのは如何でしょう。