アメリカのこの1年間のゴスペルヒットを多数収録したコンピレーション、『WOW Gospel』シリーズ。最新2019年版のCDが今月リリースされます。ということで、トラックリストを下記に記載。
1月18日発売『WOW Gospel 2019』トラックリスト
※順位は米ビルボード、2018年度年間ゴスペルソングスチャートより
(disc-1)
01. フレッド・ハモンド「I'm Grateful」
02. JJ・ヘアストン & ユースフル・プレイズ「No Reason To Fear」(→YouTube 2018年度14位)
03. トラヴィス・グリーン feat. イザイア・テンプルトン & ジェフリー・ゴールデン「See The Light」(→YouTube)
04. ジョナサン・マクレイノルズ「Not Lucky, I'm Loved」(→YouTube 2018年度13位)
05. マランダ・カーティス「Nobody Like You Lord」(→YouTube 2018年度16位)
06. ジェカリン・カー「You Will Win」(→YouTube 2018年度4位)
07. タメラ・マン feat. ティンバランド「Through It All」(→YouTube 2018年度21位)
08. チャールズ・ジェンキンス & フェローシップ・シカゴ feat. リアンドリア・ジョンソン「Grace」(→YouTube 2018年度29位)
09. ザ・ウォールズ・グループ「And You Don't Stop」(→YouTube)
10. スヌープ・ドッグ feat. ランス・アレン「Blessing Me Again」(→YouTube 2018年度34位)
11. イズラエル・ホートン「Reckless Love」(→YouTube 2018年度36位)
12. コリン・ホーソーン「Unstoppable」(→YouTube)
13. レクレー feat. トリー・ケリー「I'll Find You」(→YouTube)
14. ザカルディ・コルテス「Oh How I Love You」(2018年度22位)
15. ブライアン・コートニー・ウィルソン「A Great Work」(→YouTube 2018年度12位)
(disc-2)
01. ジェームス・フォーチュン feat. ザカルディ・コルテス「Favor Of God」(→YouTube 2018年度25位)
02. タイ・トリベット「Live」(→YouTube)
03. ターシャ・コブス・レナード「I'm Getting Ready (Live)」(→YouTube 2018年度9位)
04. マーヴィン・サップ feat エリカ・キャンベル & イズィ・ウィリアムズ「You and Me Together」(→YouTube)
05. ドナルド・ローレンス & ザ・トライ・シティ・シンガーズ feat. シェリー・ジョーンズ・モフェット「Goshen 432HZ」(→YouTube)
06. ジェイソン・ネルソン「Forever (Radio Edit)」(→YouTube 2018年度18位)
07. エレヴェイション・コレクティヴ feat. トラヴィス・グリーン & キエラ・シェアード「Do It Again (Gospel Radio Edit)」(→YouTube 2018年度32位)
08. リアンドリア・ジョンソン「Holy Ghost」(→YouTube)
09. アンソニー・ブラウン & グループ・セラピー「I Got That」(2018年度11位)
10. ターシャ・ページ・ロックハート「Over & Over」(→YouTube)
11. トッド・デュラニー「Your Great Name」(→YouTube 2018年度3位)
12. ジーン・ムーア「Coming Home」(→YouTube)
13. ブライアン・ポッピン「Step In The Name」(→YouTube)
14. レクシー「In the Room」(→YouTube)
15. イザベル・デイヴィス「The Call」(→YouTube)
2018年度年間ゴスペルソングスチャートでトップ10入りした曲のうち、今回収録されているのはわずか3曲と少ないのですが、昨年半年以上もトップに立ち当然ながら年間でも1位となったコリン・ホーソーン「Won't He Do It」をはじめ、今年トップ10入りした曲のうち実に6曲が昨年度のコンピレーションに収録されていることから、ここ1年のヒットを知るならば『WOW Gospel 2019』のみならず『…2018』も手に取ることをお勧めします。前年版のトラックリストは下記に。
今回のコンピレーションの面白いところは、ゴスペルの中でも"多様性"が垣間見えるところでしょうか。クリスチャンラッパーのレクレーとポップスを歌うトリー・ケリーがコラボしたり、タメラ・マンにプロデューサーのティンバランドが絡んだり、ギャングスタラッパーとして登場したスヌープ・ドッグのゴスペル初作にランス・アレンが客演したり…さらには近年ゴスペル界で流行するアコースティックギター使いの作品もあり、ジャンルもサウンドも超えたコラボレーションが多数収録されています。だからでしょうか、これまでは2枚組のうち1枚が世俗寄り、もう1枚が(従来の、というと語弊があるかもしれませんが)クワイア主体のゴスペルという選曲だった『WOW Gospel』シリーズにおいて、今回その枠組が以前ほど感じられなくなっている気がします。
今のゴスペルの流行を知る上で、『WOW Gospel 2019』は入門編として最適ではないでしょうか。是非チェックしてみてください。