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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

DAMおよびJOYSOUNDの上半期カラオケランキングからみえてくる、新曲が上位進出することの難しさについて

ビルボードジャパンソングチャートのカラオケ指標にデータを提供するDAMおよびJOYSOUNDは昨日、2026年上半期のカラオケランキングを同時に発表しています。各サービスの2026年度上半期ランキングは共に元日が集計期間初日となる一方、集計期間終了日はDAMが6月20日、JOYSOUNDが6月15日となります。

様々なランキングが用意されていますが、今回は総合ランキング主体に採り上げます。

 

 

DAMおよびJOYSOUNDによる2026年上半期の総合ランキングトップ10はこちら。なお11位以下は上記リンク先にて紹介されています。

(DAM公式Xアカウントより(ポストはこちら)。)

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(JOYSOUND公式Xアカウントより(ポストはこちら)。)

トップ10は順位こそ異なるものの、その顔ぶれは2サービス同一となります。一方で2025年以降リリース曲のランクインはM!LK「好きすぎて滅!」(DAM2位 / JOYSOUND2位)、Mrs. GREEN APPLE「ダーリン」(DAM3位 / JOYSOUND6位)および米津玄師「IRIS OUT」(DAM4位 / JOYSOUND1位)の3曲にとどまります。

DAM、JOYSOUNDは共に、今年リリース曲のみでのランキングも用意しています。

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(DAM公式Xアカウントより(ポストはこちら)。)

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(JOYSOUND公式Xアカウントより(ポストはこちら)。)

トップ2はMrs. GREEN APPLE「lulu.」およびM!LK「爆裂愛してる」となるのですが、一方で2曲はDAMにおける上半期総合50位以内、JOYSOUNDにおける同30位以内には入っていません。「爆裂愛してる」におけるビルボードジャパンソングチャートのCHART insightは後述しますが、この点からはロケットスタートの難しさが想起可能です。

 

そのロケットスタートの難しさだけではなく、カラオケは新曲がそもそも上位に進出しにくいというのが特徴。この点はDAMおよびJOYSOUNDを対象とするビルボードジャパンソングチャートのカラオケ指標、週間20位までの推移からもみえてきます。なお下記表はビルボードジャパンにおける2026年度を示しており、DAMおよびJOYSOUNDにおける2026年上半期ランキングの集計期間とは異なります。

 

2026年度上半期のビルボードジャパンソングチャート、カラオケ指標で人気を得た2025年以降のリリース曲は以下のとおりです。

<ビルボードジャパンソングチャート カラオケ指標

 2026年上半期100位以内に登場した、2025年以降のリリース曲>

 

※ 対象期間:2025年12月29日~2026年6月21日

 

(2サービスの2026年度上半期ランキングは共に元日が集計期間初日であり、集計期間終了日はDAMが6月20日およびJOYSOUNDが6月15日となります。ビルボードジャパンの集計期間は、2サービスの上半期集計期間を含む形で設定しています。)

 

・2位 M!LK「好きすぎて滅!」

・3位 米津玄師「IRIS OUT」

・13位 アイナ・ジ・エンド「革命道中」

・20位 サカナクション「怪獣」

・21位 =LOVE「とくべチュ、して」

・43位 M!LK「爆裂愛してる」

・48位 HANA「Blue Jeans」

・53位 Mrs. GREEN APPLE「lulu.」

・64位 米津玄師, 宇多田ヒカル「JANE DOE」

・79位 back number「ブルーアンバー」

・89位 Snow Man「カリスマックス」

・91位 玉置浩二「ファンファーレ」

・99位 Mrs. GREEN APPLE「クスシキ」

今回設定した集計期間にて、ビルボードジャパンソングチャートのカラオケ指標100位以内に登場した2025年以降のリリース曲は13作品と多くはありません。しかしながらビルボードジャパンによる2026年度上半期ソングチャート(集計期間:2025年11月24日~2026年5月24日)でトップ10入りした曲のうち8作品がこちらでも登場している点から、カラオケ人気も社会的ヒットとリンクすることが見て取れます。

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(ビルボードジャパン公式Xアカウントより(ポストはこちら)。)

 

 

さて、カラオケについては音楽ジャーナリストの柴那典さんによるnote(M!LKと「過剰の時代」|柴 那典(6月28日付)参照)を踏まえ、昨日このような内容をnoteに掲載しています。

柴さんのnoteではM!LKによる3曲(「アイドルパワー」含む)のほか、2025年にヒットしたCANDY TUNE「倍倍FIGHT!」(2024年リリース)も採り上げています。その「倍倍FIGHT!」もまたカラオケ人気を誇る作品であり、2025年12月29日~2026年6月21日を対象とするビルボードジャパンソングチャートのカラオケ指標では41位を記録しています。

(上記CHART insightは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています。ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています。)

ビルボードジャパンソングチャートのCHART insightではカラオケが緑で表示されますが、M!LK「好きすぎて滅!」「爆裂愛してる」およびCANDY TUNE「倍倍FIGHT!」はこの指標が上位に進出。「好きすぎて滅!」は最新6月24日公開分にて、カラオケ指標通算15週目の首位に立っています。2019年度初週に組み込まれたこの指標を制したのは「好きすぎて滅!」が14曲目であり、アイドル/ダンスボーカルグループでは初となります。

 

M!LK「好きすぎて滅!」がカラオケ指標を初めて制したタイミングにて、以下の内容を記しています。

実際、「IRIS OUT」までの13曲には特徴があります。週間最高2位以内であること、back number「クリスマスソング」を除き2019年度以降に年間トップ10入りを果たしていること、そして2025年度にリリースされた米津玄師「IRIS OUT」を除き複数年度に渡り100位以内にランクインしていることが13曲の共通点。社会的ヒットに至っていると捉えて差し支えないはずです。

 

 

※ エントリー掲載の翌週にレミオロメン「3月9日」がこの指標を制しています(その翌週にM!LK「好きすぎて滅!」が首位の座に返り咲き)。なお「3月9日」はビルボードジャパンソングチャートが始まる前の2004年にリリースされています。

ロケットスタートが切りにくく、上位進出自体も難しいのがカラオケの特徴ゆえ、この指標を制することは至難の業です。M!LK「好きすぎて滅!」は週間最高3位(2025年12月31日公開分にて記録)であり上記の条件は満たしていないといえますが、トップ5内には現時点で通算18週在籍しており社会的ヒットと呼んで差し支えないでしょう。無論カラオケで歌われやすいタイプかも影響しつつ、この結果はM!LK人気を示すに十分です。