イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

カラオケ、ストリーミング、動画再生…M!LKのヒットを多指標から読む

最新5月13日公開分(集計期間:5月4~10日)のビルボードジャパンソングチャートでは、M!LKの楽曲がトップ10内に3曲ランクイン。そのうち、総合5位の「爆裂愛してる」がカラオケ指標で2週連続10位を記録、また総合6位の「好きすぎて滅!」はこの指標にて8週連続(通算9週目)で首位を獲得しています。

(上記CHART insightは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています(ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています)。また、以下に紹介するCHART insightも同様に、有料会員が確認可能なものとなります。)

ビルボードジャパンソングチャートのカラオケ指標、2026年度においてトップ10内に2曲以上同時に送り込んだのはポルノグラフィティ(「サウダージ」「アゲハ蝶」)、Mrs. GREEN APPLE(「ライラック」「ダーリン」)に続く3組目となります。

(2026年度におけるビルボードジャパンソングチャートのカラオケ指標、上位20曲の表を上記に。10位以内に複数曲を送り込んだ歌手については、その作品を色付けしています。)

 

カラオケ指標における特徴、また同指標における首位曲の推移については以前のエントリーにて紹介しています。

その後「爆裂愛してる」がカラオケ指標トップ10入りを果たしたことで、M!LKの人気がさらに可視化されたといえるのではないでしょうか。

 

さらに、ソングチャートのうちストリーミング指標の基となるStreaming Songsチャートでは、M!LK「爆裂愛してる」が8週連続で首位を獲得しています。

一方、「爆裂愛してる」のストリーミング再生回数は前週700万を割り込み、当週はさらに後退。当週における「爆裂愛してる」の再生回数は6,520,423回となり、2026年度の首位曲として、最少再生回数を更新しています。

Streaming Songsチャート首位曲の再生回数が700万を割り込む可能性については今月始めのエントリーにて紹介した一方、大型連休に突入したことで増加の可能性もあると捉えていましたが、結果的には下回った形です。当週におけるStreaming Songsチャート首位曲の再生回数は2020年5月20日公開分における瑛人「香水」の6,998,978回を下回っており、およそ6年ぶりの水準といえます。

M!LKは新曲「アイドルパワー」が前週のソングチャートで6位に初登場し、当週は4位に。この曲が旧譜もフックアップするのではと考えていたのですが、現時点でそこまでには至っていないというのが私見です。「アイドルパワー」自体、ストリーミング再生回数が前週比77.4%と低下しています。

(なお「アイドルパワー」の総合ポイントは前週比98.7%とほぼ横ばいに。これはラジオ指標における施策が影響したと捉えています。実際、同指標の基となるプランテックの記事(【プレイリスト付 エアモニ】M!LK 新曲で堂々首位/大森元貴 OA急増の2位/注目のOddRe:がTOP3入り/GW多様化で選曲に変化か | Musicman(5月13日付)からは、施策(プロモーション)の存在が確認できます。)

 

 

ストリーミングでは上位曲の水準が高くないものの、M!LKは3曲がトップ10入り。さらに動画再生指標は「好きすぎて滅!」が首位、「爆裂愛してる」が3位、そして「アイドルパワー」が6位と高位置につけています。

(上記は5月13日公開分ビルボードジャパンソングチャート、上位10曲の各指標順位を示したCHART insight。)

「アイドルパワー」では新たな動画が公開されるもミュージックビデオは未だ用意されていませんが、高水準を記録したのはM!LKの曲がYouTubeを介して聴かれることが多いゆえではということを、動画再生指標の動向や下記チャートから想起可能と捉えています。

 

 

M!LKの楽曲はストリーミング再生回数以上に、広く浸透していると考えます。『メディア(特に地上波テレビ番組)の露出増加、動画再生指標の安定、UGCやカラオケといった活用でのヒットが大きいのかもしれません』と以前記しましたが(『』内はM!LKのヒットが広く浸透していると考える理由は…5月3日付イマオトについて - note(5月3日付)より)、このことはソングチャートとアルバムチャートを合算したトップアーティストチャートから確認が可能。ラジオ指標の上昇も相まってM!LKは7→4位に上昇しています。

(上記はM!LKのトップアーティストチャートにおける直近30週分のCHART insight。フィジカルセールスは黄色、ダウンロードは紫、ストリーミングは青、ラジオは黄緑、動画再生は赤そしてカラオケは緑で表示されます。なおソングチャートの構成指標ではありませんが、"歌ってみた"や"踊ってみた"に代表されるユーザー生成コンテンツ(UGC)の人気は茶色で示されています。)

ストリーミング上位曲の再生回数は高くないものの、他指標も含めたトータルではM!LKのヒットの堅実さがよく解るはずです。その中にあって最近ではレーベルメイトのサカナクションとやり取りしたり、次週は『テレビ×ミセス』(TBS)にてMrs. GREEN APPLEとの「好きすぎて滅!」セッションがオンエアされます。M!LKは知名度をさらに高め、音楽チャート動向をより堅実なものにしていくのではないでしょうか。

@milk_official 塩﨑隊長独走でスー!🚣‍♀️ #MILK ♬ 夜の踊り子 - サカナクション