2020年1月にスタートした【私的トップ10ソングス+α】企画、今回は2026年4月分です。前の月にリリースされた曲を中心に選出しています。ミュージックビデオ等動画がない曲も含め、エントリーの最後に掲載したSpotifyプレイリストでチェックしてください。
これまでの私的トップ10ソングス等についてはこちら。Spotifyを利用し、最新曲のみで構成されるプレイリスト(New Music Wednesday、New Music Friday Japan、New Music FridayおよびMonday Spin)を毎週チェックしています。
なお、"私的トップ10ソングス"とあるように、月イチで紹介するこのエントリーは完全な私見に基づくベストソング選出企画となります。音楽チャート等紹介の際、個人的な作品への思い入れを乗せないよう心掛けています。
10位 パルプ「Open Strings」
実際は昨年のこの時期にリリースされた24年ぶりのアルバムにて、国内盤のボーナストラックとして収録された作品とのこと(それを知らずに今回選出したことをご了承ください)。ここまで美しいストリングスを取り入れたインストゥルメンタルを書くとは、恥ずかしながら知りませんでした。
9位 マドンナ「I Feel So Free」
ワーナー復帰後初のアルバムとなる『Confessions On A Dance Floor』第二弾の先行曲。前作の先行曲はアバをサンプリングしたキャッチーな作品ゆえ今作は毛色が大きく異なるかもしれませんが、その振り幅が大きいほど、"マドンナ × ダンスミュージック"の懐の深さを実感できます。
8位 .ENDRECHERI.「Heart of Rainbow」
プリンスの没後10年とほぼ同時に新曲をリリースした.ENDRECHERI.に、プリンスへの愛を実感。彼の音楽を自分なりに咀嚼し、新しくも懐かしさを感じさせるサウンドに。堂本剛さんによるソロプロジェクトからはソウルネスが強く感じられます。
7位 ジョーダン・ラカイ & フェミ・コレオソ「It Never Ends」
全編コラボレーションで制作されたEP『Between Us』の収録曲。1970年代ソウルミュージックを彷彿とさせながら、BPMの速さは現代的。そして美しいメロディと少しだけ不穏な音使いに惹かれます。マーヴィン・ゲイが生きていたら、ジョーダンに依頼するのではと感じるなど。
6位 満島ひかり「踊るノアール」
うっすらソウルが漂うceroの作品と、満島ひかりさんの声がここまで美しく呼応するとは、良い意味で驚かされます。満島さんの歌声は軽やかで、それがこの曲の浮遊感をより高めている印象です。
5位 ベッカ・ハッチ「Garden (Bang Goes The Drum)」
乾いて跳ねるようなビートとリフレイン気味のサビ、そこに機械処理されたようなコーラスが加わることによって強力な浮遊感を聴き手に与える逸品。
4位 PJモートン「Mutual」
マルーン5による新曲もリリースされたばかりですが、そのバンドとは大きくなるゴスペルサウンドを今回も響かせています。スティーヴィー・ワンダーへの憧憬が感じられるような美しさ漂うこの曲では、サビのリフレインが特に心地よく響いてきます。
3位 デュランド・バーナー「Am I Okay?」
前作が好事家から高く評価され、ついにはグラミー賞を受賞したデュランドによる最新アルバムからの一曲。土着的とも言えるサウンドながら、おそらくはアッシャー「U Remind Me」への憧れが垣間見える作品。
2位 ジェシー・ウェア「Superbloom」
イギリスでキャリア最高位を記録した、ニューアルバムのタイトルトラック。ここ数年の彼女の作品の流れを組んだ、ふくよかで少しレトロテイストなソウルミュージックが、声に細さは感じるもののゴージャスさをまとい、流麗に響いてきます。
1位 ジェームス・サヴェージ「100 Years」
アコースティックを基調としながら声にソウルネスが宿っていることで地に足がつき、心地よさと緊張感とが絶妙にブレンド。気になったのは、制作陣にジャーメイン・ポールの名があること。仮にアリシア・キーズ「Diary」の共演相手である方ならば、この曲は(使うべきではない言葉ですが他に形容できる言葉が見つからないため敢えて用いるならば)"ネオソウル"の系譜にあるといえるかもしれません。
以下、次点として10曲。
・Natsudaidai「Goldfish」
・hnt.「前夜」
・んoon「SEE YA」
・眞名子新「弾き語りの男」
・バルミング・タイガー「Home」
・ガールフレンド with ジェイミン「All U Need」
・ヘイデン・エヴェレット「Taylor」
・テヤン feat. アンダーソン・パーク「Rock Solid」
・トーレン・ウェルズ & パスター・マイク・ジュニア「Sunday Morning」
・ティファニー・デイ「Everything I've Ever Wanted」
先程はアッシャー「U Remind Me」を想起させる作品を採り上げましたが、この曲からはうっすらとアリーヤ「One In A Million」の香りが。ジル・スコットやケラーニ等、R&Bアルバムが今年豊作の中、愛され続ける作品へのリスペクトを忘れず、その上でブラッシュアップを続ける人たちがどんどん登場していることを嬉しく思います。
Spotifyのプレイリストはこちら。
今月も素晴らしい音楽に出逢えることを願っています。