『NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか 以下"紅白"と表記)等、昨年末の地上波長時間音楽特番に出演したことを機にアーティストパワーが高まっている歌手については、一昨日および昨日掲載の各種エントリーにて紹介しています。
上記で紹介した歌手のうち、HANA、ちゃんみなさんそしてM!LKについては共通点がみられます。それは、カラオケ指標の急上昇です。
1月14日公開分のビルボードジャパントップアーティストチャート(ソングチャートとアルバムチャートの合算)で2位をキープしたHANA、12→5位に上昇したちゃんみなさん、そして14→12位に上昇したM!LKの、直近60週分におけるCHART insightはこちら。



(上記CHART insightは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています(ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています)。また、以下に紹介するCHART insightも同様に、有料会員が確認可能なものとなります。)
注目は緑で表示されるカラオケ指標が、年末年始の間に大きく上昇している点。直近4週間でHANAは44→32→19→14位、ちゃんみなさんは74→73→48→21位、M!LKは84→42→24→15位と推移し、HANAおよびM!LKはこの指標で最高位を更新。特にM!LKは昨年12月3日公開分まで、この指標が300位以内に入らず加点されていませんでした。
ビルボードジャパンソングチャートのカラオケ指標はDAMおよびJOYSOUNDのデータが基となりますが、他指標でヒットしたとしてもこの指標が伸びるわけではないということが、双方の2025年度年間ランキングからもよく解るでしょう。
一方で、カラオケ指標では一度ヒットするとその後残り続け、定番化する曲も存在します。独自の特長を持つこの指標での上昇は、楽曲そして歌手の認知度上昇を表すと言っても過言ではないでしょう。



楽曲単位でみても、総合ソングチャートでトップ5入りしたHANA「ROSE」(2位)、同「Blue Jeans」(3位)そしてM!LK「好きすぎて滅!」(5位)は、カラオケ指標がいずれも同曲最高位を更新しています(順に82位、29位および14位)。男性アイドルやダンスボーカルグループの曲ではカラオケ指標が加点されること自体少ないゆえ、M!LK「好きすぎて滅!」の上昇度、そして高位置到達は特筆すべきといえるでしょう。
(なおM!LKは紅白にて「好きすぎて滅!」ではなく「イイじゃん」を披露していますが、その「イイじゃん」は最新1月14日公開分のビルボードジャパンソングチャートで32→36位と推移。またカラオケ指標は100位未満→91位となり最高位を更新しています。ただし「好きすぎて滅!」の勢いは「イイじゃん」より大きいゆえ、今回は「好きすぎて滅!」をメインに採り上げた次第です。)

M!LK「好きすぎて滅!」同様に"トンチキソング"と形容されることの多いSnow Man「カリスマックス」は当週8→10位と推移し、総合ソングチャートでトップ10内をキープしています。他方、カラオケ指標は51→53位と後退し、「好きすぎて滅!」とは動きが異なります。Snow Manが紅白に出場しなかった理由は解りかねますし、紅白でM!LKが"(広く世間に)見つかった"ゆえの「好きすぎて滅!」のカラオケ指標上昇ともいえますが、しかしながら紅白効果は今回紹介したこの指標にも表れているといえそうです。



