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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(追記あり)【海外ビルボード】米はテイラー・スウィフトが3連覇、グローバルはHUNTR/Xが首位返り咲き

(※追記(10月28日7時03分):エントリー公開後、米ビルボードによるチャート紹介専用Xアカウントがグローバルチャートのトップ10画像付ポストを投稿したため、その発信内容を貼付しています。)

(※追記(10月28日19時04分):Global 200における日本の楽曲動向を追記しています。)

 

 

 

現地時間の10月27日月曜に発表された、最新11月1日付米ビルボードソングチャート(集計期間:10月17~23日)。テイラー・スウィフト「The Fate Of Ophelia」が初登場から3連覇を達成しています。

テイラー・スウィフト『The Life Of A Showgirl』収録曲の「The Fate Of Ophelia」は、共に初登場から3週連続で首位を獲得。『The Life Of A Showgirl』はアルバムチャート初登場時、史上最多の週間ユニット数(400万2千ユニット)を記録しています。

『The Life Of A Showgirl』そして「The Fate Of Ophelia」はアルバム/ソングチャート共に首位初登場を果たした17作品/曲目となり、うちテイラー・スウィフトは2020年8月の『Folklore』「Cardigan」以降7回目の記録達成。これまでの16作品/曲において共に2連覇を果たしたのはわずか2例のみで、いずれもテイラーに因るもの(『Midnights』「Anti-Hero」(2022)および『The Tortured Poets Department』「Fortnight (feat. ポスト・マローン)」(2024)。『The Life Of A Showgirl』および「The Fate Of Ophelia」は共に首位初登場以降3連覇を達成した初の事例となっています。

 

テイラー・スウィフトにとって13曲目の首位獲得作品となる「The Fate Of Ophelia」は、ストリーミングが前週比31%ダウンの3360万(同指標3週目の首位)、ダウンロードが同42%ダウンの6,000(同指標2週目の首位)およびラジオが同17%アップの4940万(同指標5位)を記録。なおダウンロードについてはアルバム発売初週にて単曲ダウンロードが行われなかったことに伴い、前週初登場を果たした形です。

『The Life Of A Showgirl』収録の12曲は初登場時に12位までを占め、前週はトップ10内に8曲が登場。そして当週は10位以内に4曲がランクインしています。テイラー・スウィフトは2022年以降においてトップ10内の4曲以上同時エントリーが今回で通算7週目となり、ドレイク(2018-2023 6週)を上回り単独トップに。なおケンドリック・ラマー(2022-2025)およびザ・ビートルズ(1964)が5週で続いています。

 

イギリスのシンガーソングライター、オリヴィア・ディーンによる「Man I Need」が17→8位に。これまでの同曲最高位となる12位を上回り、キャリア初のトップ10入りを果たしています。ストリーミングは前週比1%アップの1430万、ラジオは同36%アップの1700万を記録。なお英ソングチャートでは10月上旬に首位を獲得しています。

 

(上記は公式オーディオ。)

レオン・トーマスMutt」が18→10位となり、こちらも過去最高だった11位を上回り同曲最高位を更新したのみならず、キャリア初のトップ10ヒットに。ストリーミングは前週比2%アップの700万、ラジオは同1%アップの5970万を記録しています。

登場38週目におけるトップ10入りは、米ビルボードソングチャート67年の歴史において歴代3位タイに。グラス・アニマルズ「Heat Waves」(2021 42週目)、ベイリー・ジマーマン「Rock And A Hard Place」(2022-2023 41週目)に続く形です(なお38週目のトップ10入りは他に3曲ありますが、記事では紹介されていません)。

レオン・トーマスは歌手としてキャリア初のトップ10入りを果たした一方、ソングライターやプロデューサー名義としては4曲目に。ドレイク feat. リル・ダーク & ギヴィオン「In The Bible」(2021 7位)、ドレイク feat. ジェイ・Z「Love All」(2021 10位)、シザ「Snooze」(2023 2位)に続く記録となります。

Mutt」は総合ソングチャートと集計方法を同一とするホットR&B/ヒップホップソングチャートで通算11週目、ホットR&Bソングチャートでは同28週目の首位を獲得しています。

 

アレックス・ウォーレン「Ordinary」が4→3位に上昇。ラジオ指標は通算19週目の首位を獲得し、前週比1%アップの7900万を記録。同曲最高のインプレッション数を獲得しています。

 

最新のトップ10はこちら。

1位 (前週1位) テイラー・スウィフト「The Fate Of Ophelia」

2位 (3位) HUNTR/X(ハントリックス)(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」

3位 (4位) アレックス・ウォーレン「Ordinary」

4位 (2位) テイラー・スウィフト「Opalite」

5位 (5位) テイラー・スウィフトElizabeth Taylor

6位 (6位) テイラー・スウィフト「Father Figure」

7位 (15位) ジャスティン・ビーバー「Daisies」

8位 (17位) オリヴィア・ディーン「Man I Need」

9位 (16位) モーガン・ウォーレン「I Got Better」

10位 (18位) レオン・トーマスMutt

 

 

続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。11月1日付ではGlobal 200、またGlobal 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.共に、前週まで2連覇を果たしていたテイラー・スウィフト「The Fate Of Ophelia」がふたつのチャート共に2位へ後退。HUNTR/X(ハントリックス)(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」が双方のチャートで通算13週目の首位に立っています。

HUNTR/X(ハントリックス)(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」はGlobal 200においてストリーミングが前週比6%ダウンの1億2340万およびダウンロードが同11%ダウンの14,000を、Global Excl. U.S.ではストリーミングが前週比5%ダウンの9510万およびダウンロードが同7%ダウンの8,000を、それぞれ記録しています。

テイラー・スウィフト「The Fate Of Ophelia」は双方のチャートで2位に後退した一方、『The Life Of A Showgirl』収録曲はGlobal 200で「The Fate Of Ophelia」を含む4曲、Global Excl. U.S.では3曲がトップ10入りを果たしています。

Global 200ではオリヴィア・ディーン「Man I Need」が13→5位に急伸(同曲は4位が過去最高)、またGlobal Excl. U.S.では米津玄師「IRIS OUT」が4位をキープしています。

 

 

 

※追記(10月28日19時04分)

 

日本時間の10月28日夜、Global 200の全容が発表されました。日本の楽曲動向については、Xにて発信しています。