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【海外ビルボード】テイラー・スウィフトおよびHUNTR/Xが首位キープ、マライア・キャリーのクリスマス曲が上昇

現地時間の11月24日月曜に発表された、最新11月29日付米ビルボードソングチャート(集計期間:11月14~20日)。テイラー・スウィフト「The Fate Of Ophelia」が初登場から7連覇を達成しています。

テイラー・スウィフト「The Fate Of Ophelia」はストリーミングが前週比11%ダウンの2340万(同指標通算6週目の首位)、ダウンロードが同22%ダウンの19,000(同指標2位)、ラジオが同1%アップの6280万(同指標3位)を記録しています。

当週のダウンロード指標のうち、14,000は以前予約が行われた2種のCD(オリジナルバージョンおよびそのインストゥルメンタル、"Alone In My Tower Acoustic Version"およびそのインストゥルメンタルを収録)が集計期間中に発送されたことに伴うもの。残り5,000はデジタルダウンロードとなります。

テイラー・スウィフトにおいては、キャリア13曲の首位獲得作品の中で「The Fate Of Ophelia」が「Anti-Hero」(2022年11月5日付以降 通算8週)に続き、「Blank Space」(2014年11月29日付以降 通算7週)と並ぶ自身3曲目の7週以上首位達成曲となります。

「The Fate Of Ophelia」はBTS「Butter」(2021年6-7月)以来となる、初登場以降7週連続での首位獲得曲に。なお初登場からの最長連続首位獲得作品はオリヴィア・ロドリゴ「Drivers License」の8週(2021年1-3月)となります。

テイラー・スウィフト『The Life Of A Showgirl』収録曲の「The Fate Of Ophelia」は、共に初登場から7週連続で首位を獲得。『The Life Of A Showgirl』はアルバムチャート初登場時、史上最多の週間ユニット数(400万2千ユニット)を記録しています。

『The Life Of A Showgirl』そして「The Fate Of Ophelia」はアルバム/ソングチャート共に首位初登場を果たした17作品/曲目に。これまでの16作品/曲においては2作品/曲における2連覇が最高であり、『The Life Of A Showgirl』および「The Fate Of Ophelia」は共に首位初登場以降7連覇を達成した初の事例となります。

 

マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You (邦題:恋人たちのクリスマス)」が11→8位に浮上。米ビルボードの”Greatest Of All Time Holiday 100 Songs”チャート(クリスマス関連曲の歴代ソングチャート)で首位を記録しているこの曲は、当週においてストリーミングが前週比14%アップの1570万、ダウンロードが同16%アップの1,000、ラジオが同82%アップの970万を記録し、トップ10内返り咲きを果たしています。

11月15日付米ソングチャートにて100位以内にリエントリーした「All I Want For Christmas Is You」は、過去最速でトップ10内に返り咲き。これまでの最速は2023年における12月2日付でのリエントリーであり、11月中のトップ10内再浮上は初となります。

元々この曲は1994年にリリースされるも、初めてトップ10入りしたのは2017年になってから。その後2019年のクリスマスシーズンに初の首位を獲得すると同年は3週、以降2020年に2週、2021年に3週、2022年に4週、2023年に2週そして2024年に4週首位を獲得し、計18週に渡り首位在籍を果たしています。これは67年の歴史を持つ米ビルボードソングチャートにおいて、リル・ナズ・X feat. ビリー・レイ・サイラス「Old Town Road」(2019)およびシャブージー「A Bar Song (Tipsy)」(2024)の19週に次ぐ歴代3位の長期滞在記録となります。

マライア・キャリーは「All I Want For Christmas Is You」がキャリア19曲目の首位獲得作品に。首位獲得曲数ではザ・ビートルズの20曲に次ぐ歴代2位となります。

また米ビルボードでは当週からクリスマス関連曲のみによるソングチャート”Holiday 100”が再開。開始74週目のこのチャートにて、マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」は通算66週目の首位を獲得しています。

 

トップ10内ではアレックス・ウォーレン「Ordinary」が総合3位をキープ。ラジオは前週比9%ダウンの6720万となり、同指標通算23週目の首位を獲得しています。

レオン・トーマスMutt」は7→6位に浮上し、同曲最高位を更新。総合ソングチャートと集計方法が同一となるホットR&B/ヒップホップソングチャートでは通算13週目、ホットR&Bソングチャートでは同30週目の首位を獲得しています。

 

最新のトップ10はこちら。

1位 (前週1位) テイラー・スウィフト「The Fate Of Ophelia」

2位 (2位) HUNTR/X(ハントリックス)(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」

3位 (3位) アレックス・ウォーレン「Ordinary」

4位 (4位) オリヴィア・ディーン「Man I Need」

5位 (5位) テイラー・スウィフト「Opalite」

6位 (7位) レオン・トーマスMutt

7位 (6位) ジャスティン・ビーバー「Daisies」

8位 (11位) マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」

9位 (8位) ケラーニ「Folded」

10位 (9位) モーガン・ウォーレン「I Got Better」

 

 

続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。11月29日付ではGlobal 200、またGlobal 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.共に、HUNTR/X(ハントリックス)(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」が双方のチャートで通算17週目の首位に立っています。

HUNTR/X(ハントリックス)(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」はGlobal 200にてストリーミングが前週比7%ダウンの1億230万およびダウンロードが同14%ダウンの10,000を、Global Excl. U.S.ではストリーミングが前週比6%ダウンの8010万およびダウンロードが同8%ダウンの6,000を、それぞれ記録しています。

グローバルチャートが2020年9月に開始して以降、HUNTR/X「Golden」はGlobal 200においてマライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You (邦題:恋人たちのクリスマス)」(2020年12月以降 通算19週)、レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」(2024年9月以降 通算18週)に続く、歴代3位となる首位獲得週数を記録。またGlobal Excl. U.S.ではロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」(2024-2025 19週)に続き歴代2位タイに。レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」(2024-2025 17週)に並んでいます。

 

Global 200ではマライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You (邦題:恋人たちのクリスマス)」が18→6位に上昇。ストリーミングは前週比28%アップの3940万、ダウンロードは同23%アップの3,000を記録しています。

 

レイ「Where Is My Husband!」がGlobal 200で13→7位、Global Excl. U.S.では13→5位に上昇。ストリーミングはGlobal 200で前週比14%アップの3510万、Global Excl. U.S.で前週比14%アップの2830万を記録しています(双方のチャートにおけるダウンロードは記事未掲載)。レイのトップ10入りは、Global 200においては070シェイクをフィーチャーした「Escapism」(2023年1月 7位)に次ぐ2曲目、Global Excl. U.S.では「Escapism」(2023年1月 6位)、カッソーおよびD-ブロック・ヨーロッパとの「Prada」(2023年10月 8位)に続く3曲目となります。

 

オリヴィア・ディーン「So Easy (To Fall In Love)」がGlobal 200で14→8位に。ストリーミングは前週比15%アップの3610万を記録しています(ダウンロードは記事未掲載)。オリヴィア・ディーンはGlobal 200において「Man I Need」が当週同曲最高位となる3位に上昇し、且つ自身初となる2曲同時トップ10入りを果たしています。

 

米津玄師「IRIS OUT」はGlobal Excl. U.S.にて、5→6位に後退しています。