2020年1月にスタートした【私的トップ10ソングス+α】企画、今回は2025年5月分です。前の月にリリースされた曲を中心に選出しています。ミュージックビデオ等動画がない曲も含め、エントリーの最後に掲載したSpotifyプレイリストでチェックしてください。
これまでの私的トップ10ソングス等についてはこちら。Spotifyを利用し、最新曲のみで構成されるプレイリスト(New Music Wednesday、New Music Friday Japan、New Music FridayおよびMonday Spin)を毎週チェックしています。
なお、"私的トップ10ソングス"とあるように、月イチで紹介するこのエントリーは完全な私見に基づくベストソング選出企画となります。音楽チャート等紹介の際、個人的な作品への思い入れを乗せないよう心掛けています。
10位 パーセルズ「Yougotmefeeling」
ボーカルの精巧さや力強さにまず惹かれる者として、パーセルズの歌声には最初戸惑ったというのが正直なところ。しかし、アレンジと相まった高揚感には抗うことができませんでした。
9位 レヴィン・カリ「Sleepwalking」
奥行きを感じさせるミックス、ファルセットの使用、ギターのリフ…ディスコティークに欠かせない要素がいずれも高次元でありながら、クラブのみならず日常的な場面でも合う点に惹かれて選出しています。
8位 ジェイ・プリンス「Us」
R&B、ヒップホップやジャズなど様々なルーツを持つジェイ・プリンスの新曲は、ディスコティークとラテンミュージックとが高い次元で合わさった、高揚感満載のダンスミュージック。
7位 ジャック・ダイン & トーン・スティス「Letting You Run」
1990年代後半以降にネオソウル(オーガニックソウル)ムーブメントが始まった頃から見られるようになった、アコースティックなアレンジで且つ(良い意味で)起承転結の乏しいメロディに惹かれてきた者として、このような曲の登場を嬉しく思っています。
6位 ノー・ウォーリーズ「Everybody Gets Down」
R&Bとハウスミュージックとが極々自然に溶け合い、美しいダンスミュージックを奏でる作品。ブルーノ・マーズと流麗なソウルミュージックを紡ぎ上げたアンダーソン・パークの多彩ぶりには驚かされます。
5位 リウ・ユーシン「Passion」
中国の女性ボーカルグループ出身であるリウ・ユーシンが88ライジングと組んだ作品は中毒性が高いダンスミュージック。中国音楽市場の厚みを感じるとともに、良い歌手をフックアップする88ライジングの目利きにも驚いた次第です。
4位 エスティ「In Love!」
恥ずかしながらその存在を初めて知ったのですが、畳み掛けるようなBメロのメロディと、”I'm in love”の連呼という緩急がとても巧く、その構成がJ-POP的でありながら大仰になりすぎないところもまた素敵です。
3位 Little Glee Monster「ひかめくとき」
(公式動画はありません。)
力強いボーカルのアンサンブルが多いLittle Glee Monsterにおいて、このような美しく優しい作品が登場したことに良い意味で驚いています。加えて、J-POP特有のメロディラインではない点も新鮮。ソングライトを手掛けた柳川タカシさんに今後注目したいと思います。
2位 星野源 feat. イ・ヨンジ「2」
業界内での評価が特に高いと聞く、ニューアルバム『Gen』収録曲。韓国のイ・ヨンジを迎え、彼女の可愛らしさを存分に発揮した作品はまたしても、近年の星野源さんらしい”良い意味でJ-POPらしくない”作品に。
1位 Nagakumo「贅沢な週末を」
バンドの巧さが光る逸品。後半サビ頭でのアレンジの妙、また”贅沢な週末”というきらめく言葉を用いるセンス等、聴き手の心を否応なしに弾ませてくれる作品に出会えたことが嬉しくなります。
以下、次点として10曲。
・The fin.「Nebula」
・TAMTAM「Dragon in the Lagoon」
・星野源 feat. ルイス・コール、サム・ゲンデル & サム・ウィルクス「Mad Hope」
・ガール・ウルトラ feat. クローメオ & エンプレス・オブ「Tomás」
・ジェームス・アリン「Dim The Lights」
・ジャスティン・スカイ & ケイトラナダ「Oh Lala」
・カーマリ「Head In A Jar」
・ティアナ・メジャーナイン「Money」
・TOMORROW X TOGETHER「Step by Step」
・イェーガー「Take It! Take It!」
TOMORROW X TOGETHER「Step by Step」はEveさんによる提供曲。AメロやBメロのEveさん色がかなり濃くなっているものの、TOMORROW X TOGETHERの歌声が難解と思しきメロディを軽快に乗りこなす点が見事です。
Spotifyのプレイリストはこちらに。
今月も素晴らしい音楽に出逢えることを願っています。