イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

2025年4月の私的トップ10ソングス、選びました

2020年1月にスタートした【私的トップ10ソングス+α】企画、今回は2025年4月分です。前の月にリリースされた曲を中心に選出しています。ミュージックビデオ等動画がない曲も含め、エントリーの最後に掲載したSpotifyプレイリストでチェックしてください。

これまでの私的トップ10ソングス等についてはこちらSpotifyを利用し、最新曲のみで構成されるプレイリスト(New Music WednesdayNew Music Friday JapanNew Music FridayおよびMonday Spin)を毎週チェックしています。

 

なお、"私的トップ10ソングス"とあるように、月イチで紹介するこのエントリーは完全な私見に基づくベストソング選出企画となります。音楽チャート等紹介の際、個人的な作品への思い入れを乗せないよう心掛けています。

 

 

10位 聖飢魔II「Kiss U Dead Or Alive

大ベテランのヘヴィメタルバンドが放つ、ひたすらにクールな一発。サビのメロディが良い意味で地味であることで、彼らの持つ余裕がより強く引き出されている印象です。

 

9位 AI「my wish」

AIさんのバラードはいわば大仰なものが少なくない印象ですが、ボーカルの高い説得力と相まって抗えない魅力を放っていることは間違いありません。ソウルミュージックを熟知したGakushiさんによる(AIさんと共作した)メロディの美しさにも惹かれます。

 

8位 Aile The Shota & KAIRYU「Candle」

BMSG POSSE『TYOISM Vol.1』デラックスエディションにて初出。外部仕事の多いAile The Shotaさんによるメロディと2ステップの相性の良さもさることながら、サビ後半の上モノの心地よさ、そして何よりMAZZELのKAIRYUさんによるヴォーカルが見事。KAIRYUさんによるR&Bソロアルバムの登場を、個人的には願っています。

 

7位 ソフィー・アンド・ザ・ジャイアンツ「Bad Friends」

アレンジは1990年代に数多く登場したワンヒットワンダーによる作品群を想起させるも、サビまでの盛り上げ且つサビでの余白というメロディ構成の巧さ、そしてボーカルの力強さが、アレンジが醸し出すレトロ感を良い意味に変えてくれています。

 

6位 ジジ・ペレス「At The Beach, In Every Life」

「Sailor Song」でブレイクしたジジ・ペレスのファーストアルバム表題曲。在京時代に足繁くアコースティックのライブハウスに通っていた者として、このような曲に出会っていたならば一発でファンに成っていただろう、そんな作品。

 

5位 アン・ネズビー「Who」

ゴスペル界のベテランがR&B歌手のバックアップ受けて放つ新作から。R&Bには歌声の力強さが欠かせないと捉える身として、ゴスペルならではの説得力共々持ち合わせた彼女のヴォーカルにはただただ魅了されるばかりです。

 

4位 Grace Aimi「ONOREDO」

1990年代後半のアメール・ラリュー等オーガニックなR&Bを彷彿とさせながら、人生訓的な歌詞と見事にマッチ。あまりにも飾らない歌詞ながら、こんなに自然に入り込んでくるのかと実感。”ちばる”という沖縄の放言も極々自然に挿入されています。

 

3位 アディソン・レイ「Headphones On」

日本でもその名を耳にする機会が増えたアディソン・レイの新曲。1960年代以降の各ディケイドにおける代表曲を意識して作られた(と思しき)曲がヒットする中、これまでなかなか出ていなかった1990年代半ばのジャネット・ジャクソン(特に「That's The Way Love Goes」)を想起する曲が遂に登場。ジャネット再評価の機運が高まるきっかけにもなりそうです。

 

2位 エリック・ベネイ & ケリー・ヒルソン「Can't Wait」

ベテランの域に突入したエリック・ベネイ。タミアやフェイス・エヴァンス等との良質なR&Bを輩出した彼による、新たなデュエット代表曲に成るであろう芳醇なディスコティーク。

 

1位 星野源「Star」

本日リリースのニューアルバム『Gen』収録曲。最も注目したいのが、メロディラインにおける脱J-POP感。あくまで個人的には、歌謡曲の大団円的なメロディの落とし込みが今もJ-POPに目立つことが気になっており(とはいえ当月はAI「my wish」等も選出しており決して苦手というわけではないのですが)、”J-POPを更新する歌手”を求めていた者としては「Eureka」に次ぐ作品の登場を心から嬉しく思っています。

 

 

以下、次点として10曲。

清水翔太「Syrup」

・MEZZ「夜に会うfriends」

・YONA YONA WEEKENDERS「イケてるPOP」

・クリステル & ティンバランド「Treasure」

・ゴーゴン・シティ feat. キャロライン・バーン「Run It Back」

・ジョン・グエラ & ヴァレリー・グエラ「The Lord Is My Shepherd」

・ペダー・イライアス「Call My Name」

・ピンクパンサレス「Tonight」

・サブリナ・クラウディオ「Before It's Too Late」

・ソー「R.L.」

ピンクパンサレスは「Stateside」もトップ20候補に選んでいたほど。ダンサブルな良作を輩出し続ける彼女だからこそ、アイス・スパイスを迎えた「Boy's A Liar Pt. 2」を大ヒットさせジャージークラブ復活の立役者に成れたのだろうと実感しています。

 

 

Spotifyのプレイリストはこちらに。

今月も素晴らしい音楽に出逢えることを願っています。