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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

【ビルボードジャパン最新動向】「アイドル」が18連覇達成のソングチャート、トップ10内の最高位更新曲にも注目する

最新8月16日公開分ビルボードジャパンソングチャート(集計期間:8月7~13日)ではYOASOBI「アイドル」が初登場から18週連続で首位を獲得。単独最長首位記録をさらに伸ばしています。

今回の集計期間は平日が4日ということもあり前週よりポイントを伸ばす曲が少なくないため、ポイント前週比98.1%を記録したYOASOBI「アイドル」の勢いは小さくなっているかもしれませんが、ビルボードジャパンの記事にもあるように音楽フェス出演およびそのリアクションの影響に伴い、少なくとも再来週まではポイントをキープするものと思われます。

 

 

YOASOBI「アイドル」の強さが際立つ一方で、今週はトップ10内で注目すべき動向を示す作品が少なくないと感じています。当週初めて上位に進出した曲については別途エントリーを用意することにして、こちらのエントリーでは今回3曲を紹介します。なおCHART insightについては下記ツイートをご参照ください。

 

 

・キタニタツヤ「青のすみか」(当週2位)

テレビアニメ『呪術廻戦 懐玉・玉折』オープニングテーマ、キタニタツヤ「青のすみか」は2位に浮上しキャリア最高位を更新。ストリーミングはこの3週で903万→959万→998万回と推移し、1千万回再生目前に迫っています。また動画再生指標は過去最高の6位に上昇していますが、これは集計期間の前週に公開されたTHE FIRST TAKEの影響も想起されます。

このタイミングで総合順位のみならずポイントも週間最高となる7,678ポイントに達した「青のすみか」。「アイドル」との差は未だ小さくはないものの、ポイントをキープしメディア出演等が増えることで今年度下半期を代表する作品に成る予感がします。

 

・Mrs.GREEN APPLE「青と夏」(当週7位)

「青と夏」もまた最高位を更新。リリース以降J-POPにおける夏のアンセムに成ったのみならず、アルバム『ANTENNA』のロングヒット(最新のビルボードジャパンアルバムチャートでは7位にランクイン)に伴い新旧様々な曲への注目が高まった結果、今夏における「青と夏」の最高位更新につながりました。ミセスはソングおよびアルバムチャートを合算したトップアーティストチャートにて、4連覇を達成しています。

 

・NewJeans「ETA」(当週8位)

同曲初のトップ10入り。注目はラジオ指標における初の20位以内到達。EP『Get Up』の先行曲である「Super Shy」(当週19位)もこの指標が上昇していますが順位では「ETA」が勝っており、アルバムの顔役となる曲が「Super Shy」から「ETA」に移行、且つ注目度が後者に集約してきているといえるかもしれません。

また「ETA」ではLINE MUSIC再生キャンペーンを採用していましたが、キャンペーン終了後もストリーミングをキープしており、このことは同曲のライト層への浸透を十分に感じさせるものです。

トップアーティストチャートではキャリア最高位を記録した前週から2ランクダウンし5位に。それでもデジタルの接触および所有指標はいずれもトップ10入りを続けています。Mrs.GREEN APPLEについても言えることですが、アルバムの初登場以降もトップアーティストチャートで勢いをキープする歌手は、そのアルバムリリースを機に人気が一段階上がったと捉えていいでしょう。

 

 

今回紹介した3曲はいずれもロングヒットのフェーズに突入したといえるかもしれません(「青と夏」は既にその状況でしたが)。ソングチャートの動向に注目するとともに、キタニタツヤさんが「青のすみか」を機に過去曲にもスポットライトが当たることでトップアーティストチャートでのトップ10入りを果たすかにも注目しましょう。

 

そしてYOASOBI「アイドル」が首位獲得週数をどこまで伸ばすかはやはり気になります。デジタルに強い曲が登場するかどうかに加えて、今後も週間10万枚以上のフィジカルセールスが見込める作品がリリースされ続けるため、フィジカルの強さにデジタルでの加点が相まって「アイドル」から首位を奪取する曲がいつ登場するのかにも注目です。