イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

(訂正あり) 東京オリンピック終了、そしてお盆の時期突入にもかかわらずSpotify再生回数がダウンに転じた件について

(※追記(8月31日):弊ブログにてこれまで、「Stay」の表記をザ・キッド・ラロイ feat. ジャスティン・ビーバーと記載しておりましたが、正しくはザ・キッド・ラロイ with ジャスティン・ビーバーでした。訂正してお詫びいたします。)

 

 

 

日本におけるSpotifyのデイリーチャート、最新8月13日付では多くの曲が前日より再生回数を落としています。

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13万を超える再生回数を記録した17曲の推移をみると、大半の曲が前日比95%前後で推移。このブログではこれまで、金曜は他の平日よりも下がる傾向にあると紹介してきたのですが、お盆の時期においては昨年と一変します。

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(表におけるグレーは、お盆の時期且つ平日であることを示しています。)

2020年のお盆前後、8月の4週分における代表曲のチャート推移を上記に。これをみると8月13日木曜よりも翌14日金曜のほうが再生回数の多い曲、ならびに8月15日土曜および16日日曜よりもその前2日間のほうが再生回数の多い曲が過半数であることが解ります。今年のお盆の時期はまだ終わっていませんが、最新日の動向だけでも昨年と大きく異なるのです。

通常は平日(ただし金曜はダウン)<土曜<日曜と推移する日本のSpotify再生回数ですが、昨年秋には台風の影響で日曜にダウンしたことがあります。日本は現在、先週末から続く大雨が各地で甚大な被害をもたしており、今年のお盆における再生回数減少もこの影響と言えるかもしれません。また、新型コロナウイルスの猛威を考慮し帰省や旅行を自粛したことで曲を聴くタイミングが失われたことも要因として挙げられそうです。

東京オリンピックが終了し可処分時間が音楽の接触や所有に戻りつつある中で、今度は大雨そして新型コロナウイルスの影響を受けていると言えます。雨が止むこと、大雨の被害がこれ以上生まれないこと、新型コロナウイルスが収束に向かうことを願うとともに、安心して音楽を聴くことができる環境が戻ってくることを願います。

 

 

その中にあって伸びている曲があります。前日比100.7%を記録したYOASOBI「ラブレター」もそのひとつですが、同103.1%を示したのがザ・キッド・ラロイ with ジャスティン・ビーバー「Stay」。

「Stay」は火曜に再生回数10万台に突入すると、最新8月13日付では初の14万台に到達しました。

きっかけのひとつが米ビルボードアルバム/ソングスチャート制覇であり、またおそらくはTikTokではないでしょうか。曲のもつキャッチーさのみならず歌詞もまたTikTokと親和性が高かったと言えそうです。

一昨日のブログエントリーでは「Stay」の上昇要因をこのように説明しましたが、TikTokについては仮説の域を出ませんでした。それが一昨日発表されたビルボードジャパンによる最新のTikTok国内週間楽曲ランキング(TikTok HOT SONG Weekly Ranking)において「Stay」が初のトップ20入りを果たし、仮説がおそらくは正しいということが証明されました。

MAISONdes feat. 和ぬか & asmi 「ヨワネハキ」は日本におけるSpotifyデイリーチャートで8月10日火曜に再生回数最高を記録しながらその後は緩やかにダウン。しかし最新8月13日付における再生回数前日比は99.7%と微減にとどまっています。またTikTokで盛り上がりをみせるSEKAI NO OWARI「虹色の戦争」は最新日における再生回数前日比が105.5%を記録。「Stay」を含め、TikTokの人気が波及していることが解るのです。

しかしながらTikTokにおいても、緊急時には余裕を持ってチェックしたり、または投稿することが難しいものと思われます。大雨や新型コロナウイルス拡大がなければTikTokSpotify等の再生回数がより増えていただろうことを想像するに、やはり事態の収束を願わずにはいられないのです。