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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

【海外ビルボード】米はモーガン・ウォレンが11週目の首位、グローバルチャートはBTS「Take Two」が首位初登場

現地時間の6月19日月曜が祝日のため翌20日火曜に発表された、最新6月24日付米ビルボードソングチャート(集計期間:6月9~15日)。モーガン・ウォレン「Last Night」が8週連続、通算11週目の首位を獲得しました。

モーガン・ウォレン「Last Night」はストリーミングが前週比4%ダウンの2960万(同指標13週目の首位)、ダウンロードが同6%ダウンの7,000(同指標3位)、ラジオが同1%アップの6950万(同指標4位)を記録しています。

「Last Night」は総合ソングチャートと計算方法を同一とするホットカントリーソングチャートも制覇。モーガン・ウォレンはこのチャートで「Last Night」を含む7曲の首位獲得曲を保有していますが、19週目の首位獲得は「You Proof」(2022年5-12月 首位)と並び自己最長となりました。

「Last Night」はカントリーエアプレイチャートで7週目の首位を獲得。またアダルトポップエアプレイでは8位、ポップエアプレイでは9位に入っています。カントリーエアプレイでの首位獲得はモーガンにとって9曲目、他2つのチャートにおけるトップ10入りはこの曲が初となります。加えて2週前にスタートしたソング・オブ・ザ・サマーチャート(Songs Of The Summer)では3週連続で首位に立っています。

 

マイリー・サイラス「Flowers」が2位をキープ。ラジオでは前週比1%ダウンの8590万を記録し同指標18週目の首位に。1990年12月からはじまったラジオソングチャートにおいて、「Flowers」は歴代2位タイに浮上しました。

<ラジオ指標 最長首位獲得週数>

26週 ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」(2020)

18週 マイリー・サイラス「Flowers」(2023)

18週 グー・グー・ドールズ「Iris」(1998)

16週 マルーン5 feat. カーディ・B「Girls Like You」(2018)

16週 マライア・キャリー「We Belong Together」(2005)

16週 ノー・ダウト「Don't Speak」(1996-1997)

15週 アデル「Easy On Me」(2021-2022)

 

ルーク・コムズ「Fast Car」が4→3位へ上昇。前週トレイシー・チャップマンによるオリジナル版の最高位(1988年8月 6位)を超えたばかりのこの曲は、ラジオ指標において前週比24%アップの4250万を記録し4週連続でトップエアプレイゲイナーを獲得。ラジオ指標においては「Forever After All」(2021年6月 10位)に次いで、ルークにとって2曲目のトップ10入りを果たしています。またカントリーエアプレイチャートでトップ5入り、アダルトコンテンポラリー、アダルトポップエアプレイおよびポップエアプレイではトップ25にランクイン。ストリーミングは前週比1%アップの2040万、ダウンロードは前週比14%アップの10,000を記録しています。

「Fast Car」を単独にてソングライトしたトレイシー・チャップマンが、ソングライターとしてソングチャート最高位を記録したことにも注目。「Fast Car」同様単独ソングライトとなった「Give Me One Reason」は、1996年6月に最高3位を記録しています。

 

モーガン・ウォレン「Last Night」(1位)およびルーク・コムズ「Fast Car」(3位)のように、ふたつのカントリーソング(ホットカントリーソングチャートでは1位および2位に同時にランクイン)が同時に総合ソングチャートにてトップ3入りを果たしたのは、2000年3月11日付におけるローンスター「Amazed」(1位)およびフェイス・ヒル「Breathe」(3位)以来23年ぶりとなります。その前となると、エディ・ラビット「I Love A Rainy Night」(1位)およびドリー・パートン「9 To 5」(2位)が同時にランクインした1981年3月7日付まで遡ることになります。

トップ10ヒット曲の構成上の特徴を分析するヒット・ソングス・デコンストラクテッド(Hit Songs Deconstructed)の分析によると、2023年第1四半期に総合ソングチャートのトップ10にランクインした主要ジャンルはカントリーがポップスと並んで最も多く、カントリージャンルはこの10年で最高の成績を収めています。

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (1位) モーガン・ウォレン「Last Night」

2位 (2位) マイリー・サイラス「Flowers」

3位 (4位) ルーク・コムズ「Fast Car」

4位 (3位) レマ & セレーナ・ゴメス「Calm Down」

5位 (5位) リル・ダーク feat. J.コール「All My Life」

6位 (7位) トゥーシー「Favorite Song」

7位 (6位) シザ「Kill Bill

8位 (9位) メトロ・ブーミン、ザ・ウィークエンド & 21サヴェージ「Creepin'」

9位 (10位) テイラー・スウィフト feat. アイス・スパイス「Karma」

10位 (8位) エスラボン・アーマード & ペソ・プルマ「Ella Baila Sola

 

 

ビルボードが一昨年新設したグローバルチャートもチェック。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。6月24日付ではGlobal 200、Global Excl. U.S.共にBTS「Take Two」が初登場で首位を獲得しました。

BTS「Take Two」はGlobal 200においてストリーミング6020万およびダウンロード64,000、Global 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.ではストリーミング5430万およびダウンロード48,000を記録。双方のチャートで7曲目の首位獲得となり、Global 200ではバッド・バニー(3曲)、Global Excl. U.S.ではBLACKPINK(3曲)を引き離し、双方のチャートで最多首位獲得曲数を伸ばしています。

<Global 200におけるBTSの首位獲得曲>

・「Dynamite」(2020年10月3日付以降 4週)

・「Savage Love (Laxed - Siren Beat)」(with ジョーシュ・シックスエイトファイヴ & ジェイソン・デルーロ)(2020年10月17日付 1週)

・「Life Goes On」(2020年12月5日付 1週)

・「Butter」(2021年6月5日付以降 2週)

・「Permission To Dance」(2021年7月24日付 1週)

・「My Universe」(with コールドプレイ)(2021年10月9日付 1週)

・「Take Two」(2023年6月24日付 1週)

<Global Excl. U.S.におけるBTSの首位獲得曲>

・「Dynamite」(2020年10月3日付以降 8週)

・「Life Goes On」(2020年12月5日付 1週)

・「Butter」(2021年6月5日付以降 5週)

・「Permission To Dance」(2021年7月24日付 1週)

・「My Universe」(with コールドプレイ)(2021年10月9日付 1週)

・「Yet To Come」(2022年6月25日付 1週)

・「Take Two」(2023年6月24日付 1週)

2020年にグローバルチャートがローンチされて以来、Global 200においてBTSは2022年を除くすべての年で新曲を首位に送り込んだ最初の歌手となりました。なおマライア・キャリーは「All I Want For Christmas Is You」にて、2020年以降すべての年で首位を獲得しています。一方でGlobal Excl. U.S.においては、BTSがチャート開始以降4年連続で首位曲を輩出しています。

前週Global 200で2位、Global Excl. U.S.では首位を獲得したビザラップ & ペソ・プルマ「Bzrp Music Sessions, Vol.55」はふたつのグローバルチャート共に6位へ後退。そしてYOASOBI「アイドル」はGlobal Excl. U.S.で2位をキープし、Global 200では過去最高位となる8位へ上昇しています。記事にはありませんが、補足資料としてJ-POPのグローバルチャートランクイン状況を以下に掲載します。