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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

米津玄師が最新ソングチャートで5位以内に3曲ランクイン、ストリーミングではトップ3を独占

最新10月22日公開分ビルボードジャパンソングチャート(集計期間:10月13~19日)では米津玄師「IRIS OUT」が5連覇を達成。また、米津玄師さんによる作品がトップ5のうち過半数を占めています。

(上記CHART insightは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています。なおビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています。)

 

 

当週のビルボードジャパンソングチャートで米津玄師さんがトップ3を占める可能性を前週言及したのですが(→こちら)、最終的には1位「IRIS OUT」、3位「1991」および4位「JANE DOE」(”米津玄師, 宇多田ヒカル”名義)という結果に。それでも、米津玄師さんの人気の高さがよく解ります(なお、2位(FRUITS ZIPPER「はちゃめちゃわちゃライフ!」)および5位(「原因は自分にある。「パラノイドランデブー」)については後日分析します)。

 

当週のソングチャートに大きく寄与しているのが、(上記CHART insightにて青で表示される)ストリーミング指標での米津玄師さんのトップ3独占。指標の基となるStreaming Songsチャートでも同様であり、「IRIS OUT」「JANE DOE」そして「1991」の順となっています。

 

一方で、「IRIS OUT」および「JANE DOE」にてストリーミングの勢いが弱まっていることが気になります。

上記は10月22日公開分のビルボードジャパンソングチャートに対応したストリーミング表(毎週土曜掲載のCHART insightからヒットを読む カテゴリーのエントリーにて貼付)。Streaming Songsチャートのトップ10、および総合ソングチャートトップ10ランクイン曲でストリーミングに強い曲の再生回数が記事に掲載され、上記表に記載しているのですが、再生回数前週比が判明した曲の中で米津玄師さんによる作品は高くありません。

当週は集計期間初日となる月曜が祝日となり、日本では平日よりも祝日のストリーミング再生回数が上昇する傾向にありながら、初登場した「1991」を除く米津玄師さんの2曲は再生回数前週比が92%台となっています。これまでの圧倒的な再生回数の反動だとは理解できつつも、気にならないわけではないというのが自分の見方です。

 

それでも当週、米津玄師「IRIS OUT」は2位に1万ポイント近い差をつけて独走しています。

(10月22日公開分 Billboard Japan Hot 100 | Charts | Billboard JAPANより)

次週「IRIS OUT」がポイント前週比8割で推移した場合(かなり低く見積もっていますが)、獲得ポイントは1万5千弱となります。今年度にて週間1万5千ポイント超えを果たしたのは「IRIS OUT」を除き3曲と多くはなく、また次週「Handz In My Pocket」の上位進出が見込まれるJO1は前作「WHERE DO WE GO」の初週ポイントが12,932だったことから(2024年10月9日公開分)、「IRIS OUT」が首位をキープする可能性は高いと考えます。

 

 

米津玄師「IRIS OUT」が6連覇を成し遂げた場合、2019年1月2日公開分以降における「Lemon」(5連覇)を上回る自己最高記録となります。2022年度以前はソングチャートが8指標で構成され(現在は6指標)、他にも様々な理由に伴い単純比較は難しいながら、やはり週間1万5千ポイントを超え続ける「IRIS OUT」の強さは特筆すべきであり、同曲の上位キープはしばらく続くことでしょう。