イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

前週トップ10初登場曲の最新動向と、BE:FIRST「空」のフィジカルセールス加算2週目における後退について

昨年夏以降再開したこのエントリーですが、タイトルを”前週トップ10初登場曲の最新動向”とした上で、副題を新たに設けています。前週の内容はこちら。

 

ビルボードジャパンソングチャートの動向を分析する者として、真の社会的ヒット曲とはロングヒットする、年間チャートで上位に進出する作品と考えます。週間単位で上位に入るのは好いことですが、他方で所有指標が極度に強い曲は加算2週目に、また接触指標が所有指標的な動きをなぞる曲(主にLINE MUSIC再生キャンペーン採用曲)はキャンペーン終了後に指標が大きく後退し、総合でも急落することが少なくありません。

この急落は毎週のようにみられます。ソングチャートのトップ10は多いときで5曲程度が毎週入れ替わり、ロングヒットするか否かが極端に分かれます。主にライト層の支持が反映されるストリーミングがロングヒット曲では強い一方、急落する曲はコアファンとライト層との乖離が大きいのですが、これらを1週分のチャートの順位およびポイントのみで判断することは、現状では難しい状況です。

そのため、このブログエントリーではビルボードジャパンに対しチャートポリシー(集計方法)の改善も提案していますが、あくまで自分なりのと前置きしつつもチャートの見方を提示したいと考えたのが、エントリー掲載の理由です。

 

<2025年10月1日公開分 ビルボードジャパンソングチャート

 前週初めてトップ10入りした作品の、前週および当週におけるCHART insight>

 

※CHART insightの説明

 

[色について]

黄:フィジカルセールス

紫:ダウンロード

青:ストリーミング

黄緑:ラジオ

赤:動画再生

緑:カラオケ

濃いオレンジ:UGC (ユーザー生成コンテンツ)

 (Top User Generated Songsチャートにおける獲得ポイントであり、ソングチャートには含まれません。)

ピンク:ハイブリッド指標

 (BUZZ、CONTACTおよびSALESから選択可能です。)

 

[表示範囲について]

総合順位、および構成指標等において20位まで表示

 

[チャート構成比について]

累計における指標毎のポイント構成

 

・米津玄師「IRIS OUT」

 9月24日公開分 1位→10月1日公開分 1位

・日向坂46「お願いバッハ!」

 9月24日公開分 3位→10月1日公開分 35位

・Number_i「Numbers Ur Zone」

 9月24日公開分 4位→10月1日公開分 27位

・2時だとか「喧奏」

 9月24日公開分 9位→10月1日公開分 100位未満

 

当週のストリーミング表はこちら。

 

また、前週トップ10内に再登場したBE:FIRST「空」はこちら。

・BE:FIRST「空」

 9月24日公開分 2位→10月1日公開分 15位

 

 

米津玄師「IRIS OUT」については木曜付エントリーにて紹介しています。

またNumber_i「Numbers Ur Zone」については、(同曲自体には大きく触れていないものの)『No.Ⅱ』のアルバムチャート首位初登場と、一方で収録曲や過去作における動きの乖離と呼べる動向について、本日1本目のエントリーにて採り上げています。なおこちらでは米津玄師さんの過去作が好調であることについても紹介しています。

 

さて、フィジカルセールス指標初加算に伴い前週トップ10内に再登場したBE:FIRST「空」、およびトップ10内初エントリーとなった日向坂46「お願いバッハ!」については、前週のエントリーにて採り上げました。

その「空」は、BE:FIRSTによるフィジカルシングル表題曲(フィジカルセールス指標加算対象作品)において、フィジカルセールス指標加算2週目にて初めて総合10位以内から後退しています。

「空」は「Bye-Good-Bye」以来となるデジタル1週間以上先行リリース曲ゆえ、既に購入した方が多いことで当週のダウンロード指標が10位以内を割り込むことは想起できたといえます。一方で「空」はストリーミングにおいて前週の段階で同指標トップ10内に至らず、そして当週は22位に後退。もっといえば、フィジカルセールス指標加算2週目において構成6指標すべてトップ10内に入らなかったのは「空」が初となります。

 

BE:FIRSTは来週放送の『あさイチ』(NHK総合)にて「空」を披露します。同曲は今年のNHK全国学校音楽コンクールで中学校の部における課題曲となっており、またBE:FIRSTは『SONGS』に続くNHK出演もあって尚の事、今年の『NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか)に出場する可能性は堅いと思われます。なおこの点は『第76回NHK紅白歌合戦』出場歌手を予想する (予想1回目)(10月1日付)でも記載しています。

一方でBE:FIRSTはデジタルオンリーでリリースされた(後にフィジカルシングル「GRIT」に収録されるもフィジカルセールス指標未加算の)「夢中」がロングヒット。前週の段階で上記エントリーを記しましたが、当週は総合31位、ストリーミング指標19位と好調を続けています。そして同曲は今月、ストリーミング1億回再生を突破したことがアナウンスされています。

NHK紅白歌合戦』ではNHKタイアップ曲が優先的に披露される傾向が強く、BE:FIRSTが今年出場した場合には「空」を披露するかもしれませんが、音楽チャートを踏まえれば「夢中」が最善であると断言していいでしょう。