最新5月14日公開分(集計期間:5月5~11日)のビルボードジャパンソングチャートでは前週初登場で首位に立ったback number「ブルーアンバー」が9位に後退、Mrs. GREEN APPLE「天国」が初の1週間フル加算に伴い首位に浮上しています。また2位に「ライラック」、3位には「クスシキ」が入り、Mrs. GREEN APPLEはビルボードジャパンソングチャートにおいて史上2組目のトップ3独占を果たしています。
【ビルボード】Mrs. GREEN APPLEが史上2組目となるトップ3を独占、KinKi Kidsは5曲チャートイン https://t.co/rzwR6lCCNy
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2025年5月14日
当週のソングチャートにおけるストリーミング表はこちら。
(上記はCHART insightからヒットを読む カテゴリーのエントリーで掲載しているストリーミング表の最新版。この表を基とするエントリーは5月17日に公開します。)
Mrs. GREEN APPLEは総合順位と順番は異なるものの、「天国」「クスシキ」「ライラック」の順にストリーミング指標(その基となるStreaming Songsチャート)を制しています。このチャートの制覇は史上5組目となります。
なお、同一アーティストがストリーミング・ソング・チャートでトップ3を独占するのは、2022年9月28日公開チャートでAdoが「新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」「私は最強 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」「ウタカタララバイ (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」で達成した以来、約2年半ぶり5組目となる。
◎ストリーミング・ソング・チャート トップ3独占アーティスト
※達成順。カッコ内は最初の達成日のみ記載
・あいみょん(2019年1月16日公開チャート)
・Official髭男dism(2019年8月28日公開チャート)
・BTS(2021年7月28日公開チャート)
・Ado(2024年8月17日公開チャート)
・Mrs. GREEN APPLE(2025年5月14日公開チャート)
【ビルボード】Mrs. GREEN APPLE「天国」ストリーミング首位へ浮上、トップ3をミセスが独占 https://t.co/iYlJ5Ly4N4
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2025年5月14日
総合ソングチャートでは2024年8月17日公開分におけるAdoさんに次ぐ史上2組目のトップ3独占を達成。Adoさんのトップ3独占については【ビルボードジャパン最新動向】Ado『ONE PIECE FILM RED』関連曲の凄さは様々な側面に表れている(2022年8月18日付)で紹介していますが、同日公開分にて総合3位にランクインした「私は最強」はMrs. GREEN APPLEが楽曲提供しており、双方の記録にバンドが関わった形です。
総合首位を獲得したMrs. GREEN APPLE「天国」は、当週が初の1週間フル加算となったことが影響。ストリーミング1位、ラジオ2位、ダウンロード3位および動画再生4位となり、4指標が4位以内に登場。ストリーミング再生回数は前週比約186.3%、ポイントは同219.8%を記録しています。
一方で当週は大型連休終盤が集計期間前半に該当し、平日は3日のみ。ストリーミングは平日より土日祝日のほうが伸びる傾向ながら、再生回数前週比が判明している10曲のうち先述した「天国」、および清水翔太「PUZZLE」を除いて前週割れという状況です。ゆえにポイント面でも前週を下回る曲が多い中、「ライラック」は前週比93.6%と他の曲より高く、同じMrs. GREEN APPLEの「クスシキ」を総合で上回った形です。
びえええ🙇🏻♂️ https://t.co/EbngcgjRkQ
— 大森元貴 / Motoki Ohmori (@MotokiOhmoriMGA) 2025年5月7日
「ライラック」の安定は、ともすれば先週水曜にオリコンが発信した内容、およびそれに対する大森元貴さんの反応が影響した可能性が考えられます。ビルボードジャパンでも同じ記録を達成していることについては下記ブログエントリーでも述べていますが、この記録達成がコアファンやライト層への刺激につながったと捉えていいかもしれません。
Mrs. GREEN APPLEは本日発表されるトップアーティストチャート(ソングチャートとアルバムチャートを合算したもの)でも強さを発揮するものと思われます。次週は平日が5日間となりランクイン曲の減退はより大きくなるかもしれませんが、ベストアルバム『10』のリリースまでにMrs. GREEN APPLEの各曲が勢いを維持していけるかがここしばらくの注目点といえるでしょう。