(今回のエントリーは、本日付noteに掲載した内容(→こちら)の転載となります。なお転載にあたり、一部文言や仕様を変更しています。)
ビルボードジャパンそしてオリコンにはそれぞれ、急上昇チャートが存在します。今回はこちらについて紹介します。
ビルボードジャパンは”Hot Shot Songsチャート”という名目で今年度初週から開始しています。
【Japan Hot Shot Songs】急上昇チャート新設、Mrs. GREEN APPLE「ビターバカンス」が初回首位に https://t.co/mVx8WfTCQE
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2024年12月4日
そしてオリコンは”週間ストリーミング急上昇ランキング”という名目で、先週スタートしています。
清水翔太「PUZZLE」、急上昇ランキング1位 MV撮影地の拡大移転に伴い話題、上昇率151.2%【オリコンランキング】(写真 全2枚)https://t.co/kziSG1vdCq
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) 2025年4月9日
#清水翔太 #オリコン @sshota0227
さてオリコンでは、Snow Manの作品が当週のトップ10を独占しています。
Snow Man、急上昇ランキングTOP10を独占 累積売上150万枚超えのベスト盤配信開始で急上昇【オリコンランキング】https://t.co/zbv8tAxNjs
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) 2025年4月16日
#SnowMan #オリコン
一方で、当週のビルボードジャパンHot Shot Songsチャート(20位まで可視化)ではSnow Manの作品が多くランクインするも、独占というわけではありません。
【Hot Shot Songs】Mrs. GREEN APPLE「クスシキ」首位、Snow Man計12曲急上昇 https://t.co/hEOIvaa4uL
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2025年4月16日
【今週の急上昇チャート“Hot Shot Songs”】
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2025年4月16日
1位 Mrs. GREEN APPLE
2位 超特急
3位 星街すいせい
4位 Snow Man
5位 Snow Man
6位 幾田りら
7位 Snow Man
8位 Snow Man
9位 IMP.
10位 MAZZELhttps://t.co/3ri0x0j6eC pic.twitter.com/8T2vfB57Yj
これは両者におけるチャートポリシー(集計方法)の違いに基づきます。
ビルボードジャパンのHot Shot Songsチャートは総合ソングチャートの構成指標であるダウンロード、ストリーミング、動画再生といった3指標の合計ポイント数が増加した順に並べたものであり、一方のオリコン週間ストリーミング急上昇ランキングはストリーミングのみをベースに、その再生数の上昇率の順に並べています。そしてオリコンでは、ストリーミングにYouTubeおよびYouTube Musicが加算対象となっていることから、オリコンにおけるストリーミングには動画再生分も含まれると捉えていいでしょう。
(なお米ビルボードによる米やグローバルのソングチャート、ストリーミング指標には動画再生も含まれます。ビルボードジャパンはソングチャートにおいてストリーミングと動画再生を分けており(一方でYouTubeのオーディオストリーミングはストリーミング指標にカウント)、オリコンのスタンスはビルボードジャパンよりも米ビルボード的といえるかもしれません。)
当週のオリコン週間ストリーミング急上昇ランキングでトップ10を独占したSnow Manの作品は、記事を読む限りベストアルバムのサブスク解禁以前からストリーミング配信していると読み取ることができます。実際に各曲の配信開始日を確認すると、すべての曲がYouTube公開日イコール配信開始日となっています。
ちなみに、当週のオリコン週間ストリーミング急上昇ランキングを制したSnow Man「KISSIN' MY LIPS」は、ビルボードジャパンソングチャートのストリーミング指標では300位以内に入らず加点されていません(CHART insight有料会員情報より)。オリコンはストリーミング500位までを加算対象としており、そのカウント対象幅の差が急上昇ランキングに反映された形です。
ビルボードジャパンとオリコンの急上昇チャート/ランキングには違いがあります。一長一短と呼べるものかもしれません。双方のチャートを確認することが重要だと感じた次第です。