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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(訂正あり)【海外ビルボード】ハリー・スタイルズ「As It Was」、米で歴代42曲目となる10週首位を達成

(※訂正(7月20日):当初Global Excl. U.S.の首位をケイト・ブッシュ「Running Up That Hill (A Deal With God)」と紹介しましたが、正しくはハリー・スタイルズ「As It Was」でした。つきましては訂正させていただきました。大変申し訳ございません。)

 

 

 

現地時間の7月18日月曜に発表された最新7月23日付米ビルボードソングスチャート(Hot 100)。ハリー・スタイルズ「As It Was」が通算10週目の首位を獲得しました。

ハリー・スタイルズ「As It Was」はストリーミングが前週比1%アップの1810万(同指標6位)、ダウンロードが同5%ダウンの5000(同指標6位)、ラジオがほぼ前週と変わらず7410万(同指標3位)を記録。1958年8月4日付に米ビルボードソングスチャートが開始して以降現在までに1138曲が首位に到達していますが、10週首位獲得は「As It Was」が42曲目となり、全体のわずか4%のみが成し得た記録の仲間入りを果たしました。

10週首位獲得曲の中で、コロムビア・レコード発の作品は以下の通り。

コロムビア・レコード発 米ビルボードソングスチャート10週以上首位獲得曲>

・19週 リル・ナズ・X feat. ビリー・レイ・サイラス「Old Town Road」(2019年4月13日付以降 最長首位獲得曲)

・16週 マライア・キャリーボーイズIIメン「One Sweet Day」(1995年12月2日付以降)

・12週 ザ・チェインスモーカーズ feat. ホールジー「Closer」(2016年9月3日付以降)

・11週 デスティニーズ・チャイルド「Independent Women Part I」(2000年11月18日付以降)

・10週 ビヨンセ「Irreplaceable」(2006年12月16日付以降)

・10週 ファレル・ウィリアムス「Happy」(2014年3月8日付以降)

・10週 アデル「Hello」(2015年11月14日付以降)

・10週 BTS「Butter」(2021年6月5日付以降)

・10週 アデル「Easy On Me」(2021年10月30日付以降)

・10週 ハリー・スタイルズ「As It Was」(2022年4月16日付以降)

 

リゾ「About Damn Time」が2位をキープ。ストリーミングは前週比3%ダウンの1220万、ダウンロードは同39%アップの11000、ラジオは同4%アップの8590万を記録し、ラジオ指標は2週目の首位を獲得しました。またダウンロードにおいては7月8日以降iTunes Storeで安価販売を実施したことが功を奏し、トップセールスゲイナーを獲得しています。

ケイト・ブッシュ「Running Up That Hill (A Deal With God) (邦題:神秘の丘)」が4位をキープ。Netflixストレンジャー・シングス 未知の世界 シーズン4』に用いられリバイバルヒットしたこの曲は、同シリーズのVol.2が7月1日に公開され前週再浮上。ストリーミングは前週比4%ダウンの2150万、ダウンロードは同22%ダウンの13000、ラジオは同29%アップの3150万を記録。ダウンロードでは4週目、ストリーミングでは3週目の首位し、またラジオは26位から15位へ上昇しています。

ビヨンセ「Break My Soul」が9位をキープ。ラジオは前週比22%アップの4280万を記録し12位から8位へ上昇しています。ビヨンセのラジオ指標トップ10入りは、ビヨンセが客演ではない曲においてはジェイ・Zをフィーチャーした「Drunk In Love」(2014年3~4月)以来、ビヨンセ単独曲では「Sweet Dreams」(2009年10月~2010年1月)以来となります。

<1990年12月以降のラジオ指標開始以降 最多トップ10輩出歌手>

・29曲 リアーナ

・24曲 ドレイク

・23曲 マライア・キャリー

・21曲 ジャスティン・ビーバー

・20曲 リル・ウェイン

・18曲 ビヨンセマルーン5ブルーノ・マーズ

(※ビヨンセがメンバーの一員であるデスティニーズ・チャイルドは1999年から2005年にかけて、ラジオ指標トップ10入りを10曲輩出しています。)

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (1位) ハリー・スタイルズ「As It Was」

2位 (2位) リゾ「About Damn Time」

3位 (3位) ジャック・ハーロウ「First Class」

4位 (4位) ケイト・ブッシュ「Running Up That Hill (A Deal With God)」

5位 (5位) フューチャー feat. ドレイク & テムズ「Wait For U」 

6位 (7位) バッド・バニー & チェンチョ・コルレオーネ「Me Porto Bonito」

7位 (8位) グラス・アニマルズ「Heat Waves

8位 (6位) ドレイク feat. トゥエニーワン・サヴェジ「Jimmy Cooks」

9位 (9位) ビヨンセ「Break My Soul」

10位 (10位) ラトー「Big Energy」

 

ビルボードが一昨年新設したグローバルチャートもチェック。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。7月23日付ではGlobal 200でケイト・ブッシュ「Running Up That Hill (A Deal With God)」が首位をキープ、Global Excl. U.S.ではハリー・スタイルズ「As It Was」が首位に返り咲きました。

ケイト・ブッシュ「Running Up That Hill (A Deal With God)」はGlobal 200においてストリーミングが前週比3%ダウンの7150万、ダウンロードが同23%ダウンの22000を記録。Global 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.ではハリー・スタイルズ「As It Was」がストリーミングが前週比2%ダウンの5710万、ダウンロードが同4%ダウンの6000を記録し、歴代最長となる通算13週目の首位を獲得しました。

 

(※訂正(7月20日):当初Global Excl. U.S.の首位をケイト・ブッシュ「Running Up That Hill (A Deal With God)」と紹介しましたが、正しくはハリー・スタイルズ「As It Was」でした。つきましては訂正させていただきました。大変申し訳ございません。)

 

アルゼンチンのプロデューサー/歌手のビザラップ(Bizarrap)とスペインのケベード(Quevedo)による「Bzrp Music Sessions, Vol. 52」がGlobal 200で5位、Global Excl. U.S.で3位に初登場。ストリーミングはGlobal 200で6390万を記録しています。

2組共にGlobal 200でのトップ10入りは初で、ビザラップはレジデンテとの「Bzrp Music Sessions, Vol. 49」が今年3月に20位初登場を果たしたのがこれまでの最高位。ケベードは同じく今年3月に「Cayo La Noche」が145位を記録したのが最高位となっていました。

”Bzrp Music Sessions”シリーズは2018年に開始されるも当初は計画的なものではなく、地元のラッパーのコディゴ(Kodigo)とのセッションを録音してYouTubeにアップすることがビザラップの当初の目的だったとのこと。ここからシリーズ化したセッションが今回最大のヒットを獲得したことになります。