最新10月8日公開分(集計期間:9月29日~10月5日)のビルボードジャパンアルバムチャートは、Number_i『No.Ⅱ』が2連覇を達成しています。
【ビルボード】Number_i『No.II』が2週連続の総合アルバム首位 CxM『HYPE VIBES』が3位に初登場 https://t.co/xdHc6EVHwF
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2025年10月9日
2位には2週連続で藤井風『Prema』がつけていますが、ともすればこれら2作は僅差だった可能性が考えられます。
Number_i『No.Ⅱ』と藤井風『Prema』が僅差だった可能性について、構成3指標の順位から想起しています。

(上記CHART insightは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています(ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています)。また、以下に紹介するCHART insightも同様に、有料会員が確認可能なものとなります。)
アルバムチャートの構成3指標については、フィジカルセールスおよびダウンロードにて藤井風『Prema』(6,986枚/604DL)がNumber_i『No.Ⅱ』(5,386枚/597DL)で上回っています。『No.Ⅱ』は残るストリーミング指標が首位をキープしたことで、所有2指標にて『Prema』(ストリーミング指標2位)を逆転した形です。
一方で、アルバムチャートとソングチャートを合算したトップアーティストチャートでは、最新10月8日公開分にてNumber_iが1→8位に後退しています。そしてその際、気になることが浮かんでいます。
CxMが7位に初登場。SEVENTEENのメンバー内ユニットによるアルバム『HYPE VIBES』が総合アルバムチャートで3位に初登場したことが影響しており、歌手別チャートではフィジカルセールスを制したほか、ダウンロード29位、ストリーミング65位にランクインしています。
一方で、前週総合首位に立ったNumber_iは8位に。『No.Ⅱ』は総合アルバムチャートで連覇を達成したのみならずストリーミング指標は2週連続で首位を獲得していますが、当週は歌手別チャート自体に初登場となったCxMのひとつ下という状況です。
当週はアルバムチャート3位にCxM『HYPE VIBES』が初登場。SEVENTEENのメンバーによるユニットの初作はフィジカルセールス107,438枚、ダウンロード490DLとなった一方でストリーミング指標は92位と高くなく、それにより『No.Ⅱ』および『Prema』の後塵を拝しています。しかしながらアルバムチャートでのキャリア初登場がトップアーティストチャートでのトップ10入りに貢献し、後者にてNumber_iを上回っています。


最新10月8日公開分トップアーティストチャートにおけるCxM、およびNumber_iのCHART insightを上記に。アルバムチャートではNumber_iがCxMに勝り、またCxMによるソング/アルバムチャートのランクインは今回が初の一方でNumber_iは過去作品もランクインしながら(そしてそれらも歌手別チャートに加算されながら)、しかしトップアーティストチャートではCxMが上回っているという状況です。

トップアーティストチャートのCHART insightにて、CxMは「5, 4, 3 (Pretty woman)(feat. Lay Bankz)」がソングチャートで加算対象となっていることが判明。同曲は当週のソングチャートにてストリーミング指標74位、動画再生指標100位未満(300位圏内)となり加点されながらも、総合では100位以内に入っていません。ただこの曲が、トップアーティストチャートにおけるCxMのNumber_i超えに大きな役割を果たしたものと考えます。
・CxM 1st Mini Album 「HYPE VIBES」LINE MUSIC配信キャンペーン開催決定! | NEWS | SEVENTEEN Japan official site(9月29日付)より
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実際、CxMは「5, 4, 3 (Pretty woman)(feat. Lay Bankz)」にて、当週のビルボードジャパンソングチャートにおける集計期間とほぼ被る形でLINE MUSIC再生キャンペーンを実施しています。それが最終的にトップアーティストチャートでのNumber_i超えに至ったのかもしれませんが、この仮説が正しいならばNumber_iの過去曲(『No.Ⅱ』以前の作品)がチャート上で強くなくなった可能性についても考える必要があるでしょう。
トップアーティストチャートにおけるCxM、そしてNumber_iの動向について、次週以降注視していきます。
