イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

【マイベスト】2022年4月の私的トップ10ソングス、選びました

2020年1月にスタートした【私的トップ10ソングス+α】企画、今回は2022年3月分です。前の月にリリースされた曲を中心に、しかしその縛りは出来る限り緩くした上で選んでみました。ミュージックビデオ等動画がない曲は巻末のプレイリスト(Spotify)でチェックしてみてください。

過去の私的トップ10ソングス等についてはこちらに。現在はSpotifyを利用しており、New Music WednesdayNew Music Friday JapanNew Music FridayおよびMonday Spinを毎週チェックしています。

 

 

10位 大石晴子「まつげ」

未だに歌詞世界を紐解くことはできていないながら、これまでのJ-Popにはなかなかみられないタイプのシンガーソングライターの登場に惹かれています。アルバム『脈光』自体がかなり素晴らしいということで(大石晴子「脈光」──日本語の「うた」は新しい時代に突入している | SENSA 特集・レポート・レビュー・コラム・カルチャー(5月6日付)参照)、集中して正面から受け止めてみたいと思っています。

 

9位 ハリー・スタイルズ「As It Was」

ビルボードソングスチャート、グローバルチャートを初登場で制した1980年代マナーの1曲。この曲のフォロワーと言える作品も登場しており、新たなムーブメントとなる予感がします。イントロのシンセ(おそらく)はアーハ(a-ha)「Take On Me」を彷彿させ、ノスタルジアを掻き立てるラインの挿入も実に巧いと感じます。

 

8位 クォン・ウンビ「Glitch」

IZ*ONEのメンバーだったクォン・ウンビのソロ曲。浮遊感のあるAメロから推進力のあるサビ前の展開を経てサビは2ステップ調という複雑な構成ながら、可憐さの中にしっかりとした芯のあるクォン・ウンビの歌声が見事にまとめ上げています。

 

7位 パブロ・ヴィター feat. リナ・サワヤマ「Follow Me」

サビ後のアレンジに象徴されるように、曲の構成はEDM。特にリナ・サワヤマの歌声の逞しさ、セクシーさがアレンジに地に足の付いた浮遊感という不思議な魅力を与えています。

 

6位 88ライジング feat. 宇多田ヒカル & ウォーレン・ヒュー「T」

宇多田ヒカルさんのコーチェラ・フェスティバル出演は日本でも話題となりましたが、 88ライジングとの共演はステージのみならず、曲制作でも深く関わることに。ノスタルジックな音を敷いたアレンジの上で宇多田ヒカルさんの美しいメロディが光ります。

 

5位 U-zhaan × mabanua「Fluffy」

タブラ奏者のU-zhaanさんとプロデューサー/アレンジャーのmabanuaさんによるセッション。クールさを保ったアレンジの中でドラムとタブラが絡み合い、さらに少しずつ音が足されていく構成により、内包する熱量はとんでもなく大きくなっています。

 

4位 クリス・ブラウン「WE (Warm Embrace)」

ガイ「Let's Chill」という大ネタを使いながらも、メロディの展開が完璧すぎる1曲。最近のR&B界はまたも大ネタ使いが目立ってきた印象がありますが、この曲はそれら作品群の見本となるのではないでしょうか。

 

3位 ROTH BART BARON「New Morning」

7分半近い尺を用いて、今の時代における希望を淡々と、でも地に足をつけて謳うROTH BART BARONの強さに惚れます。同じメロディを繰り返しつつ、メロディや歌詞の一部(4回繰り返されるうちの3番目)に一捻り加えることで生まれるアクセントが曲をだらけさせることなく、またギターソロもアレンジの延長線上にあり聴き惚れます。

 

2位 チェリー22「The Falls」

ザ・ウィークエンドの所属レーベル、XOに新加入した女性歌手のR&B作品。エラ・メイを思わせるメロウなトラックとチェリー22の声が相性抜群。しっかりとした地声、少し繊細なファルセット共に惹かれます。このような直球R&Bが増えたのは、R&B好きにとって嬉しい限りです。

 

1位 リゾ「About Damn Time」

最近ではインスパイア源の作品が2000年代にまで広がっている中、リゾは1970年代ディスコティークを自分らしさを示しつつ踏襲。リゾとディスコティークとの相性の良さが伝わり、米ソングスチャートを上昇しているのも頷けます。Aメロの歌声はそこまで巧いとは言えないながら、ダンスミュージックとしての強度、サビ前の歌い上げの心地よさ、ポジティブなメッセージ性を踏まえ、総合的に判断し首位に選んだ次第です。

 

以下、次点として10曲。

・Sara Wakui & Spice rhythm feat. ermhoi「Deformare」

・FIVE NEW OLD「Happy Sad」

・アミリア・ムーア「Crybaby」

・ガール・ウルトラ「Bombay」

・IDK feat. デンゼル・カリー「Dog Food」

・ジャクソン・ワン「Blow」

・ケラーニ「Everything」

・リル・シルヴァ feat. サンファ「Backwards」

・リジー・マカルパイン feat. フィニアス「Hate To Be Lame

・Red Velvet「Color of Love」

FIVE NEW OLD「Happy Sad」を初めて聴いたときに感じたのは、ハリー・スタイルズ「As It Was」の世界観がまさに拡がってきているという驚きでした。無論「Happy Sad」が「As It Was」のリリース前に可能性は高いですが、この1980年代シンセポップムーブメントの同時発生は非常に興味深いですね。

 

 

Spotifyのプレイリストはこちらに。

今月も素晴らしい音楽に出逢えることを願っています。