あまりの興奮のまま綴ってしまったために、河村"カースケ"智康さんの名字を間違えてしまいました…大変失礼しました。
先々月のRHYMESTER主催フェス、人間交差点で圧倒的なパフォーマンスを見せつけてくれたNakamuraEmiさんのライブをまた観たくなって、大阪に行ってきました。その3日前に行われた東京公演については音楽ナタリーがレポートしているほか、彼女が慕うRHYMESTERのMummy-Dさんも、ブログで東京公演について記載しています。
【#MUMMY_D BLOG 284】「W杯、Emi、夏びらき大阪、歌丸師匠」 https://t.co/1xzjV8zqNP
— RHYMESTER OFFICIAL (@_RHYMESTER_) July 3, 2018
隙だらけなのに圧倒的、というDさんの評は大阪公演でもそうで、自分がラジオ番組で彼女の存在を知った際、EmiさんがDJの玉川美沙さんに"(主に服装が)おばあちゃんみたい"と言われていたことを思い出したり。親しみやすく、時折超が付くほどグダグダなMCである一方、曲がはじまった途端に一気に最高潮に達する集中力たるや。ぶれない歌唱力と表現力、言葉の紡ぎ方の巧さにただただ脱帽でした。
カースケさんとはこの日が初共演(そしてそのきっかけとなったのがドラッグストアでの偶然の出会いだそうで、ナンパして?実現)とのことでしたが、ドラムってこんなに重いのかってくらい、ヒップホップ的表現でいうところのドープな音を作り出していて、それが覚悟だったり悲しみだったりの詩の世界観をよりふくよかに、説得力をもたせていました。Instagramで書いた(際には名古屋公演が残っていたためネタバレを避けて曲名書かなかったけれど)「スケボーマン」はとりわけ最強、完璧。客層もまた特徴的で、老若男女幅広く集まっていたのは近年のライブアクトの中では珍しいかもしれません。そしてリズムのとり方、手の挙げ方がヒップホップ的(手のひらをステージに向けて上下する)だった観客もいて、ポップスとしてのみならずヒップホップ的にも支持されていることを実感した次第です。
「Don't」「大人の言うことを聞け」「かかってこいよ」という彼女の代名詞的3曲で畳み掛けるようにスタートしたステージ、そんなに飛ばして大丈夫?と一瞬だけ不安に思った自分を殴りたいくらい、リードトラックではない曲の持つ力もまた半端なかったわけで。特に先述した「スケボーマン」や「星なんて言わず」、「モチベーション」といったバラードからアップまで、彼女にしか作れないスタイルとエモーションで会場を支配していました。そして本編最後で観客と一体になった「YAMABIKO」は圧巻。観客は彼女の歌に背中を押された(というかどつかれた?)んじゃないかと。無論自分もそのひとりです。
そういえばRHYMESTERが以前何かのインタビューで、ライム(歌詞)はきちんと聞き取る事出来るように滑舌よくしないと…的なことを言っていた気がするのですが、Emiさんもその点完璧。だからこそ言葉のひとつひとつがよりダイレクトに飛び込んでくるのです。説得力ある言葉は聴き手の中で咀嚼され勇気に変換されていくんだよなあということを体現出来た、素晴らしいライブでした。
今度は是非青森でライブやってほしい、そのためにはもっと多くの方にNakamuraEmiさんを知ってもらいたい…ならばいつか必ず彼女の特集をやらないと!と誓った自分がいます。