イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

前週トップ10初登場曲の当週動向と、JI BLUE「景色」2週連続トップ10入りの原動力について

一昨年夏以降再開したこのエントリーですが、タイトルを”前週トップ10初登場曲の最新動向”とした上で、副題を新たに設けています。前週の内容はこちら。

ビルボードジャパンソングチャートの動向を分析する者として、真の社会的ヒット曲とはロングヒットする、年間チャートで上位に進出する作品と考えます。週間単位で上位に入るのは好いことですが、一方で所有指標ばかりが強い曲は加算2週目に、また接触指標が所有指標的な動きをなぞる曲(主にLINE MUSIC再生キャンペーン採用曲)はキャンペーン終了後に指標が大きく後退し、総合でも急落することが少なくありません。

この急落は毎週のようにみられます。ソングチャートのトップ10は多いときで毎週半数が入れ替わり、ロングヒットするか否かが極端に分かれます。ロングヒット曲ではライト層の支持を大きく反映するストリーミングが強い一方、急落する曲はコアファンとライト層との乖離が大きいのですが、ロングヒットするか否かを1週分のチャートのみで判断することは難しいといえるかもしれません。

このブログではビルボードジャパンに対しチャートポリシー(集計方法)の改善も提案していますが、あくまで自分なりのと前置きしつつもチャートの見方を提示したいと考えたのが、”前週トップ10初登場曲の最新動向”エントリーを掲載する理由です。

 

 

<6月17日公開分 ビルボードジャパンソングチャート

 前週初めてトップ10入りした作品の、前週および当週におけるCHART insight>

 

※CHART insightの説明

 

[色について]

黄:フィジカルセールス

紫:ダウンロード

青:ストリーミング

黄緑:ラジオ

赤:動画再生

緑:カラオケ

濃いオレンジ:UGC (ユーザー生成コンテンツ)

 (Top User Generated Songsチャートにおける獲得ポイントであり、ソングチャートには含まれません。)

ピンク:ハイブリッド指標

 (BUZZ、CONTACTおよびSALESから選択可能です。)

 

[表示範囲について]

総合順位、および構成指標等において20位まで表示

 

[チャート構成比について]

累計における指標毎のポイント構成

 

・JI BLUE「景色」

 6月10日公開分 1位→6月17日公開分 7位

・Lienel「メロ・コレクション」

 6月10日公開分 3位→6月17日公開分 67位

・僕が見たかった青空「FUNKY SUMMER」

 6月10日公開分 4位→6月17日公開分 100位未満

・つばきファクトリー「FireWorks」

 6月10日公開分 5位→6月17日公開分 100位未満

・嵐「Happiness」

 6月10日公開分 7位→6月17日公開分 10位

・嵐「Love so sweet」

 6月10日公開分 9位→6月17日公開分 9位

 

当週のストリーミング表はこちら。

 

嵐による2曲、そしてトップ10内をキープした「Five」(2→3位)についてはポイント前週比よりもストリーミング再生回数の前週比が高いことから、ポイントの下落幅をストリーミングが抑えている状況といえます。一方で前週ほどの勢いはみられず、次週の動向を注視する必要があります。

「メロ・コレクション」リリース記念 LINE MUSIC再生キャンペーンが実施決定! | Lienel OFFICIAL WEBSITE(6月2日付)より

※ 企画終了後にページが消去される可能性を踏まえ、画像をキャプチャしたものを貼付しています(問題があれば削除いたします)。

またLienel「メロ・コレクション」はLINE MUSICにて再生キャンペーンを実施(上記参照)。当週初の1週間フル開催となったことがストリーミング指標の100位以内エントリーに、また総合でも100位以内在籍につながった形です。他方LINE MUSICと他のサブスクサービスとで乖離が大きいこと、また再生回数ハードルが高く設定されていることから、条件をクリアした方が離れれば総合順位も大きく後退すると思われます。

 

 

さて、前週首位のJI BLUE「景色」は7位に後退するも、首位獲得翌週のトップ10内キープを達成。3月18日公開分における嵐「Five」(1→3位)以来3ヶ月ぶりとなります。

JI BLUE「景色」のCHART insightを再掲します。こちらのバージョンは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています(ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています)。ここからは動画再生指標(赤で表示)の急上昇が見て取れます。前週100位未満(300位以内)だったこの指標が当週24位に急伸したのは、集計期間3日目の夜に登場したTHE FIRST TAKEの存在が大きいゆえと考えられます。

THE FIRST TAKEの公開スケジュールがどのように決定するかは解りかねますが、この動画公開がフィジカルセールス加算2週目となったことでポイント減少幅が抑えられ、2週連続トップ10入りの原動力に成ったと考えられます。

一方、JI BLUE「景色」における直近2週分のCHART insightをみると、累計ポイント構成比においては動画再生のみならずストリーミング指標も大きくなっていることが解ります。後者の指標は2週連続で100位未満となっていますが、下位であってもソングチャートに占める影響力の大きさが見て取れます。今後はこの指標が浮上し総合でもロングヒットに至るかに注目です。