イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

米シングルチャート、ザ・チェインスモーカーズが首位固めを開始か

ビルボードシングルチャートを定点観測。 日本時間の火曜早朝に発表された、9月10日付最新チャート。先週トップに立ったザ・チェインスモーカーズ feat. ホールジー「Closer」が2週連続の首位をキープ。ショーン・メンデス「Treat You Better」が新たにトップ10入りを果たしたほか、トゥエンティ・ワン・パイロッツが2曲同時にトップ5入りを達成しました。最新チャートについての詳細は下記をご参照ください(トップ10カウントダウン動画もあります)。

 

「Closer」は今週もデジタルダウンロードおよびストリーミング双方を制覇、それもそれぞれの指標で2割以上伸ばしているのですから驚きです。ラジオエアプレイでは4ランクアップして15位に達し、こちらも2割近い伸びを示しています。上記リンク先の写真は、アメリカで28日に開催されたMTV Video Music Awardsでの「Closer」披露時のものであり、MTV...の影響が来週付チャートに反映されると考えれば、次週はさらに各指標を伸ばすことはほぼ間違いなく、首位の座はしばらく安泰かもしれません。

 

トゥエンティ・ワン・パイロッツは4位に『スーサイド・スクワッド』劇中曲の「Heathens」が留まり、「Ride」が1ランクアップして5位に到達したことで、トップ5内に2曲を送り込みました。”ロックミュージシャンによる2曲同時トップ5入り”という記録は、あのビートルズそしてエルヴィス・プレスリーに次ぐ史上3組目の記録なのです(ビートルズは1964-1966年、1969年で合計18週、プレスリー1959年4月20日付にて4位に「I Need Your Love Tonight」、5位に「(Now and Then There's) A Fool Such as I」がエントリー。尤もこれは現在のHot 100チャートがスタートしてから58年間での記録であり、プレスリーについてはチャート開始前に既にデビューしていました)。ジャンルに関係なくデュオとして2曲同時トップ5を果たしたのはアウトキャスト(2003-2004年に「Hey Ya!」と「The Way You Move」)、マックルモア&ライアン・ルイス(2013年に「Thrift Shop」と「Can't Hold Us」に次いでこちらも史上3組目の記録達成となり、いかに大きな記録を打ち立てたかが解かります。

 

2ランク上昇し10位に登場したのはショーン・メンデス「Treat You Better」。ショーンにとっては昨年最高4位を記録した「Stitches」に続いて、トップ10入りは2曲目となります。

「Treat...」はラジオエアプレイで10位にランクイン、ストリーミングは16位、そしてiTunes Storeでの69セントセールの影響もあってデジタルダウンロードは3位に上昇。各指標を総合して10位という結果となりましたが、セール終了後のセールスが安定しない限りは次週もトップ10に留まるのは難しいかもしれません。とはいえ、甘めのマスクやビデオでのセクシーショットなどで人気が更に高まっていくのではないかと推測。ショーンは今月18歳になったばかりで、将来どれだけヒット曲を量産していくか楽しみです。